青竹焼き





というわけでまずはブラックバスを調達に。


何度でも言おう。

食材の調達から入ってこそ男の料理だ。



ちょっと小さいサイズだけど、まぁ良しとするか。



次はタケだ!

ギーコ ギーコ・・・・



よし。

ブラックバスの胴回りより太そうなものを選ぼうね。





(って、タケノコじゃなくて完全に竹じゃねーか!
 どうやって喰うんだよ!)







ははぁ・・・

さてはお主、知るまいな? 



中華料理の真髄、 ブラックバス・DE・青竹焼き









まずは竹の節を一番下を残して全部クリ抜きます。

鉄棒でガンガン叩けば取れます。



内臓ウロコエラを取って洗い、
塩を振っておいて水気をふき取って下処理したバス。



これを網脂で包みます。








「ほう網脂で」 ってお前・・・



網脂って何か知ってるのか?




(すいません 知ったかぶりました。 なんですか網脂って?)






網脂とは動物の膵臓みたいなところから出てて、
胃の近くにまとわりついている網状の内臓ですよ。



網と網の間はさらに薄い粘膜状になっていて、
ハンバーグの型崩れ防止や旨みが逃げないためにも使われたりします。



今回のはロードキルのアライグマの網脂ですみません。



コレを竹に詰める。




んで火で炙る。

クルリクルリ回しながら燃えてしまわないように気をつけること。

シュワーっと音がしてきて先端からポタポタと竹汁が落ちてきて、
手で持ってるほうからも竹汁が出て勢い良く蒸気が出てきたら、
熱くても我慢して10分ほど蒸らす。



そろそろいいかな?



鉈で割ってバスを取り出します。

このとき慎重に割ること。



割りづらいからといって、
竹ごと地面にガンガンと叩きつけて、
勢いで切り分けるようなことは決してしてはいけません。







こうなります。
ワーッ!? グチャグチャ!!!


網脂を取り外して盛り付ける予定が、
床に叩きつけたためシェイクされてしまい、
網脂も擦り切れ本体すら移設不可能。




感想


えーと・・・





お前誰だっけ?


不味そう・・・・ 猫まんまチック・・・












えっ!?









おおっ・・・
何という芳醇な香り・・・・・




ちょいと一口。





うめぇえええーー!

そしてなんという甘さ


淡白なバスが竹の香りと旨みを吸収し、
魚の持ち味を一切失うことなく更なる昇華を遂げている。

竹のエキスを付け足し魚の旨み甘み倍増の究極の蒸し料理。


だが、何かおかしい。。。。

かすかに魚と竹以外の受け入れがたい香りも混ざっているじゃないか・・・・。





ほんわかタヌキ臭が!





・・・むぅ・・・

網脂の破片を口にするとモワァ〜と獣チックな風味。

アライグマの網脂は失敗だったか・・・・。

しかしこの旨み甘みはすげえね。めちゃんこうまい。

成長した竹自体のエキスもかなり甘いんだろうな。

知ってる人は知ってるかもしれないけど、
タケノコが生えて2、3mくらいに成長して、
邪魔な場所にあるものは蹴り飛ばして間引くんだけど、
竹になりつつあるものをガリっと齧るとすごく甘いんだよ。

サトウキビかコレ!? ってくらい。




後日市販の網脂で焼き、取り出しも丁寧に行ってみた。






パーフェクト。



魚の調理法として最高峰に位置付けられると言っても過言ではない。

そしてこの内部スープがクソ美味すぎる。




そして竹を炙りながら純粋竹エキスを抽出して飲んでみたら・・・






椰子の実ジュースみたい。


白いココナッツじゃなくて透明な実を割ってストロー刺して飲むほうね。

今度いっぱい抽出して青竹ジュースやってみよう。




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