スッポン鍋(解体入り)



スッポン・・・・・


高級なイメージがありますねぇ・・・・。

食べに行くと、コースで一人5000円ぐらいとか?

それでいて一人スッポン半匹分も食えないとか?



そんな店に行くくらいなら!



自分で取り寄せて捌いちまったほうがぜんぜん安々です!!!


だって一匹3000〜4000円くらいだし。


通販の商品代引きで手に入ります。

「スッポン」でググると出てくる辻村スッポン養殖場さん。

通販を行っています。




そんなこんなで我が家にやってきたスッポン君。

・・・スンゲー爪。





以下、スッポンの捌き方です。


まずもって・・・・・


噛まれたらやばいので気をつけてください!


この野郎・・・  亀のくせに!!  って思うくらい噛み付く動作は俊敏です。

試しに何か噛ませて楽しんでください。




袋から取り出して良く洗う。

洗うときは、柄付きのスポンジやタワシがあると便利ね。




そんなスッポンも、いざハサミ等で首をぶった切ってやろうと思っても、
これが遊びで噛ませていた時とはうって変わって、なかなか出てきません。




そんなときはこうしてひっくり返すと、
元に戻ろうとニョキーっと首を出してくれます。



すかさず     ドンっ!!!





っと、出刃で首を一刀両断する。

切断後の首に関しても、まだまだトカゲの尻尾のごとくのたうち回るので、
くれぐれも気をつける。




あらかじめビンに入れた焼酎やりんごジュースなどを用意しておき、
首切断後、切り口からしたたる生き血を利用する。

※ここでの注意点として、
 用意した酒あるいはジュースの中に血をたらすこと。

 ビンに血を入れてから酒、ジュースを混ぜようとすると、
 あっという間に凝固して血液ゼリーと化してしまう。

 失敗例
 それはそれでプルプルして美味しいんだけどね。





生き血の流れが止まったら、
首と胴体を80℃くらいの湯に数十秒つける。




スイムスイム。

ここで、既にくたばったかに見えた首と胴体が、
水が撥ねるほどに暴れるのでビビらないようにこころしておく。




お湯につけることで、スッポンの体の表面の薄皮が面白いように剥ける。

腹側、腕足に至るまでまんべんなく剥く。
頭も忘れずにね。




甲羅の硬い部分と柔らかい部分(通称エンペラ)の間くらいに出刃で切れ込みを入れる。

軟骨くらいの硬さがあるので怪我しないように。




切れ込みを入れたところから指や包丁を突っ込み、
甲羅の内側で、内臓等が膜のようなものでつながっているので、ちょっとづつ剥がしていく。




甲羅の中心線の首側と尻尾側は、骨っぽいものでくっついているので、
ハサミなどでバッサリと切り取ってやる。




こうすることで、甲羅がぱっかりと外れる。

まず見えるのは肺です。

周囲の黄色い部分は脂身です。




肺をどかして見えてくるのは、
肝臓、今回はメスなので・・・などです。

肝臓には胆嚢と呼ばれる袋状の臓器がくっついています。
鯉で言うところの苦玉ってやつ。



これには緑色の苦い液体が入っているので破らないように取り外す。

破けてしまった場合はすぐに水で洗い流す。



さらに内臓の中で、
一つだけ特に注意しておかなくてはならない内蔵があります。




内蔵をより分けていくと見えてくるこれ。

膀胱です。

ションベンまみれにしないためにも、
潰さないように細心の注意を払って取り外します。

万が一誤って破いてしまった場合はすぐに水で洗うように。

ちょっとくらいであれば(捌いてるあなたの食欲が失せる失せないはともかくとして・・・)
他の人たちには全然気づかれません(爆)。




噛まれないことと、膀胱に注意すれば、
後は適当にぶつ切りでかまいません。


ここまででスッポンの捌きは終了。



1キロサイズ一匹で2〜3人前はあります。




鍋に身を入れて、水から蓋をせずに煮込む。


いわく、この煮方で臭みが飛ぶという。
(沸騰してから身を入れて蓋して煮たこともあるけど、
 正直あんま変わんねぇ気がすんだけどよ・・・。)



煮込んでいる最中はあくが結構出るのでしっかりと取る。

煮込めば煮込むほどうまくなるという。




醤油、酒、みりん等で味付けをして、野菜を入れて一煮立ちさせる。


野菜に火が通ったら、レバーや卵を入れてさっと火を通し出来上がり。




器に盛り付けて完成!!!




感想
うめーよ!


説明なんて要らないよね。


肉もレバーもうまいんだけどさ、
特にうまいと思うのはスッポンの 脂身 だね。

なんに例えたらよいだろうか・・・


キンメダイの目の裏の白いフルフルした部分に通ずる味というか・・・

飯がすすむ味よ!!!



やっぱゼラチン質がすごいんだろうねえ。

食べたら口の周りとかがビトビトするくらい。

翌朝にはバリバリに煮こごるよ。


ん〜、コラーゲンたっぷりで女性にとっては美肌効果抜群じゃねえの?

男性にとっても・・・・いろいろとすげえんじゃねえの?

すごいよねー、スッポンは!



生き血割。

全然生臭くありません。

ただし、後味が鉄分チック。
っつうか、口の中を切ったときを思い出すね。

まぁなんていうか・・・食前酒だね。



時々、殻に覆われた卵を持っているやつもいます。




カリッと歯で切れ込みを入れてうまく割ると、
内部にはゼリー状の白身に覆われた黄身が。

チュルッと、そのまま食ってみましょう。

・・・・卵です。




豆知識

オスとメスの見分け方。



尻尾。

尻尾が長くて、ひっくり返したときに飛び出るのがオス、
引っ込んでいるのがメス。

オスの場合、お湯につけた際に、
この部分から性器と思われるものがニョキニョキと飛び出てくることが。

最初の頃は、これを寄生虫か何かと勘違いしてビビッタよ。




メニューの部屋
TOP
inserted by FC2 system