ニンゲン(ウサギの糞料理)








ウサギウンコ料理ーーぃいい!!??





(お前バカか?)






いえいえ・・・・本当にアル・・・・らしいのです。






鷹匠・十兵衛の自慢の料理


 ニンゲンとは山兎の腸内にあるフンを使った料理で
 胃液のためにホロニガイ味がするものである
 「苦源」と書いてニンゲンと読むものであろう
 山兎が春先の新芽を食べる頃のものが美味とされている
 なかでもクロモジ(和菓子などに使う香りの良いツマヨウジ材)
 の新芽の入っているものが最高といわれている



(いや・・・わざわざ2回も説明しなくていいから・・・)



とういうわけで、
文句のある人は俺ではなくて、
かの矢口高雄大先生様に言ってください。



・・・・


まぁ、兎っていう生き物は、
食糞っていって自分のしたウンコを再度食べるらしいからな。


そう考えると・・・・まぁ・・・・ね。


その昔・・・・ 南浦和とかあっちのほうで汚ねーペットショップの犬売り場を覗き見したとき、
サークルに所狭しと押し込まれた犬がいて、その中の一匹がウーンとウンコをしたところ、
別の一匹がペロペロペロっとそれを食べてしまったが、たぶんそれとはまったく違うのだろう。

いまだに鮮明に覚えてるぜ・・・・。

ガキの頃の俺は想像力豊かでな、しばらく飯が食えなかったよ・・・・。




で、まぁ、兎が手に入ったわけです。




生きてたし。



血抜きも完璧だし。。



内臓もきれいだったし。。。




チャレンジしてみますか???




まず胃だけど・・・・



なんかスゲーぎっちり詰まってるね。


クンクンクン・・・





スゲー芳しいかぐわしい竹藪の香り!


笹 喰ってたのかな・・・・。


これは胃の中だし、まんま笹だよな。


その辺に生えてる笹を刻んで使うのと大して変わらないような・・・



いや・・・


つーかゲロ???




捨て捨て!!





この胃から伸びる管。

この辺からのなが〜い物体が小腸になるのかな???


とりあえず分解していこう。



腸には薄い膜が付いていて、
ニョロニョロと細長い腸をまとめているので、
これをチョキチョキと取り外していくと、一本の長い腸になる。


よし。



この右が胃で、ボールの中が小腸、左が大腸以下となる。



大腸のさらに先になると・・・・

まるまるコロコロのいよいよ糞らしい物体になる。


これはもう・・・・




その辺に転がってる兎のウンコを拾ってくるのと変わらないよな・・・。



捨て捨て!!!





というわけで小腸部分を切り出して、
とりあえず流水でキレイにゆすいで水切り。



端からしごいてニンゲンを取り出す。


長いまましごくのではなくて、
20〜30cmくらいに切り分けて行うといい感じ。





ニンゲン 取り出し完了!


クンクンクン・・・・


なんか・・・・


食欲沸くような沸かないような。。。



なんと例えたらいいか・・・こう・・・



イカの肝 腐る一歩手前 みたいな?



ウンコ臭くありません。

もともと葉っぱしか食ってねーしな。


ニンゲンは、部分的に植物の繊維質のようなものが混じっていたり、
消化酵素のような緑色の粘り気のある液体で成り立っている。






では・・・・と・・・・・





いよいよ調理に入ろうではありませんか!


今回は、兎のウンコ寸前物体ってことはまったく知らせないで、
騙くらかして家族たちに調理から試食までさせてみようかと思ってんスけどね・・・・・・うん。


うちの家族もいろいろ喰うほうだけど、
これはさすがに材料のネタバレしたら箸をつけるかどうかさえわかりませんのでね。





ニンゲン調理編


マタギ列伝によれば、
オカラにササガキごぼうとニンゲンを加えて炒ったものであるという。


つまり「うの花炒り」の「ニンゲンまぶし」ってことね。



おから。ゴボウ。ニンゲン。



まずはゴボウをササガキにして、
水に浸してアク抜きして水切りしておく。



熱した鍋に油を引いてゴボウを炒める。



軽く火を通したところでオカラも加えて炒め・・・・



だし醤油を半カップ加えてシットリさせて・・・



ニンゲン入ったー!。




父「おい なんだよ 今のは? 兎の肉じゃないのか!?」


俺「あぁ これね・・・・・・・・兎の・・・・キモみたいなもんだよね・・・・(ドキドキ)」


父「兎のキモ!?」


俺「うんそう・・・・・。(ドッキドッキ)」


母「キモをすり潰したの??」


俺「うーんと・・・まぁそんな感じ・・・だよね。(ドッキンコドッキンコ」




全体にニンゲンを良くまぶすように。

ニンゲンを加えるとなんか良い感じの色になります。

オリーブグリーン系に。

しかもなんかスゲー森林の香りがする。




ニンゲンにも良く熱が通るように、酒を加えて数分蒸らしに入る。


野兎病とかあるかもしれませんので。

かかったら病院行こうね。




最後にもう一回良く混ぜて出来上がり。





ニンゲン料理


 ん こ の花炒り煮 完成!!




「どうぞ。ニューウサギ料理をお食べください。」





感想


もぐもぐ・・・・・


俺(ニヤニヤ)



「なんか不思議な味だ・・・・」

「どっかで嗅いだような・・・」

「山菜??」

「おいなんだ! さっき入れたのは!!」






ギャハハハ そいつは「ニンゲン」というてな・・・



私は家族にマタギ列伝のあのページを開いてを差し出した。




「ウサギのウンチ〜!!!!????」



「冗談だろ!!??」



俺「ああ、でもうんこじゃないよ、 ゲロとウンコの間。



「変なもの喰わせやがって!! くそー!!」



「だからクソなんだってさ。」




俺「んで、ご感想は?」





「珍味」





わかんねー・・・・。

しかもそれ以上食べようとしない。。。。


しかたね、俺も喰うか。




むむむ!







畳みたいな味がする。


畳食ったことねーけどよ。



あーしかも食った後にちょっとニゲーな。

でもあとひくニガさっつーか・・・・

フキノトウとかミョウガのそれに近い。



うまい。


この味は一流料亭の前菜として通用すんぜ!



でもまぁ・・・・喰ってて・・・
何かがこう  引っ掛かるような・・・・・・



思考回路の奥に何かひとつ詰まってるよね。


「ウンコ」っていう意識がさ。



葉っぱしか食べてない兎だからできるわけで、
イノシシやアライグマでやってくれる人がいたら尊敬します。

わたくしは絶対しません。





俺「まだいっぱい残ってんだけど・・・・」




「もう十分!」


父 リタイア。





卵で包む。



これは飯のおかずになります!!



思考回路の詰まり物が取れればね。





メニューの部屋
TOP
inserted by FC2 system