自家製ホビロン

















(いきなりグロ貼るんじゃねえ!!!)




ごめんごめん。

でもさ、実際こういうのが不意打ちで出て来るんだよ?

そのショックをわかってほしくてさ。



うちでは卵製造機としてウコッケイを飼育しているのですが、
ウコッケイはいわゆる鶏と違って卵を産む数が少なく、
ぱたりと生まなくなる時期がきたりします。

それを言い訳にするわけではありませんが、
「いつの間にか卵がありやがったよ!」
みたいなこともまぁちょくちょくあるわけです。

毎日ちゃんと確認すればいいんですけど、
生まない時期が来たり、忙しいとおろそかになってしまいまして・・・・




早い段階で気付いたときだと、黄身が水っぽくなってて、
微妙に血管が出来始めて、中心に変な物体があるくらいで、
このくらいならまとめてスクランブルエッグとかで食べてしまってますが、
さすがに一枚目の写真のようになってるとですね。。。

割ってあんなのが出たら、
「うっひゃぁ〜 やっぱダメだったかー」
と、まとめて土に返しておりました。





でもホビロンってあるじゃん?










ベトナムではホビロン。
フィリピンではバロットとも言われていて、
美味しんぼの説明の通り卵を孵化直前に茹でたものです。

アヒルの卵のそれがメインらしいんだけど、
中国ではアヒルでなくてニワトリでやることもあるんだってさ。



そうは言ってもねぇ・・・

茹でて出されるならまだしも、
TOP写真みたいに生のまま出てこられてしまうともう・・・・














ホラーの領域ですからね。



けど・・・  そうだよね。

ここまで育っちゃってた命、
今まで無駄にしちゃっててごめんですよね。

ひで坊のお姉ちゃん見習ってそのまま生で醤油かけていってみますか?

ちょっと前までなら、かき混ぜてご飯にかけて喜んで食ってたくせに、
こうなったら無理だとか言っちゃぁいけませんよね?





まだあまり動きが無いのは救いだな・・


むお!

胎児の歯ごたえはクリュクリュチャキチャキ、
まるで巨大で新鮮なシラスでも食べているかのようです。
しかし歯ごたえは悪くないですが、まだそれほど特徴的な味はしません。



そして残りのこちら。

袋状でまとめてチュルンと、まるでカエルの卵のように口に侵入、
口に迷い込んだ鼻水を思わせるが、モグモグしていると、
いわゆる黄身の風味がふわっとしてそこに血液のコクが合わさって、
非常に味が濃く精力もつきそうな物体であります。

が、

呑み込んだあとに、
まるで鼻血を出したあとかのように、
鼻腔と口中に血なまぐさい香りが充満して滞るのがよろしくない。

要するに普通に血液なので、酒で割るとかしたほうがよさそう。

当然、この血なまぐささは火を通せば解消するのだろうけど・・・・



まだまだ養分が胎児に移行しきっていませんね。


火を通すにはまだ早すぎる。
ホビロンとしてはもう少し時期をおいて、黄身より胎児が主役になるまで、
この血液分がすべて取りこまれるまで待つのが良いのではないだろうか。

というわけでさらに成長させる。




よろしく頼むぜー!


(うわ〜・・・ ママ鶏の気持ちを思うと悲惨・・・)


そうか?

まだ自分が食われないだけマシじゃねーか?


そしてwiki先生によると、だいたいホビロンは18日目ぐらいがいいらしいんですが、
そもそも卵を産んでいたことすら気づかずに、TOP画像ぐらいで出会って後悔パターンなので、
そこからさらに一週間ほど暖めさせてまとめて茹でてさしあげた。






こうして自家製ホビロンの完成!






感想






そう?

生に比べればぜんぜんグロくないし、
香りも美味しそうだよ?



もっとグジュグジュかと思ったけど、
全部剥いても崩れないくらいしっかりしてるし?




とりあえず黄色いところを食べてみよう。


うんうん・・・


ちょっとゴムっぽい弾力感を伴った黄身

黄身の味に肉っぽい風味が混じってて美味しい。

そしてこの黄身部分が消えることで・・・・






本体が露わに!

かなり成長してるな・・・


どれどれ・・・


ややや!!


こりゃうめーじゃねーの!!!!


すでに本体は肉寄りで、
頭の部分はしっかり脳みその味。



内臓や骨も形成されているおかげだろう、
肉のうまみに加えてふんわりした優しげなコクと、
チキンの骨髄風味が満点です。

塩をパラリとふると旨みの世界がさらに拡大。

毛も生えてるみたいだけどまったく気にならなず、
骨なんかもぜんぜんシャクシャクと食べれます。



そして山岡君の言うように・・・・



殻の下の薄皮のところは、
カニの甲羅の下の薄皮部分に通じた味です。



ホビロン・・・
普通の白身と黄身の状態で茹でるよりも、
卵と肉の良さを同時に味わえるようで、
食べ応えもレベルアップして美味しくいただける。

そして慣れるとバクバクといけて、
一瞬で4個食いつくしてしまいました。




これはまだ早かったようですね。

でも美味しい。

いままでこういうパターンのときって、
管理スペースの問題で孵化させるわけにもいかず、孵化前に処分してたけど、
新鮮な生卵と確信できないときは、勘でタイミングを計って全部茹でちまえばいいんだな。




(しかしなんだか残酷だなぁ〜・・・。)




え? 残酷??



貴重なタンパク源。


このマジックワードさえ唱えておけば全て許されるんでしょ・・・??


それにヒヨコとして誕生させて成長させてクビチョンパよりも、
生まれる前に茹で殺してあげた方が人道的じゃん。

胎児だろうが、ヒヨコだろうが、同じ命には違いないだろうけど?

例えばそろそろ人口が増えすぎて間引かなくちゃならん って時に、
痛みの推測ができて、すでに恐怖を感じ取れるような園児を誘拐して絞め殺すのと、
ママンのお腹にいる頃の、自分を自分と認識すらできない胎児の時に殺しておくのと、
いずれどうせ殺さなくちゃいけないならどっちがいいかって話じゃない?



(さらっとやべえ例えをすんじゃねえ!)



そうでしたね。 まずはボケたジジイババアが先でしたね。

そんなことより・・・

ダチョウのホビロンとかやったら食いでがありそうだよね。




追記


ママ鳥がかわいそうなので一個残して置いたら無事に孵りました。



代わりにジジイが貴重なタンパク源として間引きされました。

アーメン&ごっそさん。




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