爪切り




そして再び顔面を襲撃される。




イッチィィィイイ・・・・



テメー今度やったらやり返すって言っといたよな!!



さっそくミッションをスタートしようと思ったが、
普通に近づけば足で反撃されてしまう。

暗闇だとおとなしいということで、
普通は猛禽飼育者は頭にかぶせるフードを作って利用しているそうだ。



さっそく要らなくなった灯油用の手袋をちょん切ってフードにする。

これを手に、懐中電灯でうっすら照らしながら鷹の頭にかぶせる。



うまくいったか!?

しかし、すぐに下を向いて落っことしてしまう。

そこでフードを被せた後にすぐにさっとタオルを被せて、
ぐるっと撒いて身動きできないようにして部屋へ連れ込む。



タカ「ギャー! 殺されるー!!」

テメー 暴れんじゃねーって!

目隠ししても結構暴れるじゃねーか・・・

足をブンブン振り回してタオルをバリバリにする。

これは気を抜いたら相当やばいことになる。

間違いなく骨まで食い込む気がする。


膝も駆使してかなり強めに押さえつける。



さて・・・・


ヘヘヘヘヘ。 じゃあやってやるぜ。



爪切りで爪をちょん切ってやる!!



ほんと危険だし、いずれ生えてくるもんだし。



え? いや、別に虐待じゃないからね?

というか、普通は訓練前に爪を切って削って、
手袋とかに食い込まないようにしておくのが普通らしいから。


















こんなにブン回していいのかぁ〜・・・・

こりゃ勉強になるぜ!



それはそうと俺様は優しいから、
爪は切らずに自然のままにして、まぁ手ぐらいなら痛くて傷ついても我慢しようとしてあげたんだ。

決してめんどくさいからとかじゃあなくて。



けどもう顔面までやられんじゃオッソロしくってな。





じゃあ切るか。 パチン。




ピィー! ピィー! ピィーーーー!!!!




なんだなんだどしたどした???





おお! 出血してしまった!!!


どうやら切りすぎちまったらしい。


まさか爪に血が通ってるとは。。。。



うほぉ〜 血が止まらん・・・・。




メンゴ!






ちゃんと切りすぎ防止の金具がついてたんで、
それに合わせて切り落としたんだけど・・・・

そうだよね これきっと犬猫用だもんね。



わざとじゃないけど、 まぁザマーミロだ。


ジタバタすんな。


痛いのはお互い様だろうが!!!!

そしてさらにもう一本流血させてしまってコツがわかった。




くちばしも切ってあげるとよいらしいので、
気持ちちょん切って丸く研いであげる。

とんがってると餌をよく食べ過ぎてしまうらしく、
丸くすることで餌持ちがよくなるらしい。

つまり活き餌を長時間なぶることになるので、
今後のストレス解消にもよさそうな気がするぞ。




ついでだったので捕まえたときに着いていた、
ボロボロの足の輪も交換してあげることに。

いつ切れて逃げられるかわからないし念には念を。



はじめに穴を開けておけばよかった・・・・

鷹をホールドしつつ穴を開けるのがすげえ大変だった。

途中でタオルがずれて、頭のフードもずれて鷹の視界がクリアになると、
鳴き声がすげーことすげーこと。

爪をちょん切り過ぎて痛くて鳴いたとき意外は、
まったく鳴かなかったけど、帽子が取れたらいきなりここまで騒ぐとは・・・・。

目隠しは鳴きにはかなり効果あるらしい。




ふう・・・・どにかこうにか・・・。


ホールドの力を少しでも弱めると、
足を振り回してタオルごとバリバリと掴みかかってあぶねーので、
そのまま「おらよ」っと、タオルごと小屋に放り込んだら、
受身を取れずにボテッと墜落・・・。




お?


あれれ?


なによ??






もしかして怒ってます???



お前が襲い掛かってきたからだろ。


まぁほら餌やるから機嫌直せって。

食べないの?

これはそーとーおかんむりですね。

ムクレなさんなって。

傷口からの出血がすごいから、
あんまり怒ってると心拍数上がって出血多量で死んじゃいますよ?



あーそうそう、次やったらグーパンチだからね。

嫌でしょ? じゃあもう少し仲良くしようぜ。



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