判定結果待ちとストレス解消



鷹の訓練法について調べていて、
素晴らしいサイトに出会う。

こちらの日本猛禽研究機構様にて掲載されている訓練法は、
数枚のPDFで日本式とアメリカ式の訓練方法を、
簡潔でいて的確にまとめあげてくれています。



すばらしくわかりやすい!
こういうものを探していたのです!!!



鷹野郎がちゃんとペットに出来て使えるとなったら、これに沿ってやるとしましょう。

そしてこれまで従っていた鷹匠のじっちゃと十兵衛の教えも、
まあだいたいちゃんとこの訓練法に沿っていたようです。

アメリカ式の方が楽そうだなー。


※注
サイトおよび訓練法のPDF書式が消滅しました。







餌を置いておいて勝手に食べさせる台。

これが平らなままというのは塩梅が悪いらしい。

鷹の爪がつっかかってしまい、放っておくと、
次第に爪が横に反れる癖がついて曲がってしまうらしい。




確かに爪が邪魔そう。 餌が大きければいいんだろうけどね。




そこでこんな風に周囲を一段高くして、
内部に人工芝でクッションを設けるとよいらしい。 100円。

こうすることで、段差部分にいわゆる手のひら(足の裏?)をついたときに、
爪が芝の中へ入り込む形になり曲がりを避けられるという。



爪が曲がると獲物を掴みづらくなってしまい、
鷹狩に使うにしても、逃がすにしても、
獲物が獲れないで餓死なんてオチにならないようにね。

俺様やさしー。





研究所の職員の方は大変にお忙しい方で、
いつもあちこち出張に行ってらっしゃるそうで、
お返事をいただけるまで大分時間が掛かるとのこと・・・

わたくしは全然一向に構わないんですけどね・・・

ちょっとそろそろトリ公がストレス溜まってきてるような感じ。

餌を入れに行くと身震いというのだろうか、
体からブルブルブルガサガサガサっと、
変な異音を出すようになってきた。

どうもうずうずしているというか何かを訴えているらしい。

いつまで飼われていたのかは知らないけれど、
一度は大空を自由に飛び回り、
動く獲物を捕らえ生活してきた経験のある鳥野郎が、
再び一畳のスペースに押し込められてるんだから、
そりゃイラつく気持ちもよくわかる。

というわけで、仕事から帰ってからの夜中、
足に紐を括りつけて外を連れまわす、「軒据え」をしてやることに。




もともとついていた皮の輪、
ここに紐を結べばいいんだろう?



犬の散歩用 100円。



ワンタッチ金具で楽そう。

と思ったけど、○穴が小さくてどうしてもうまくいかない。

足は尾羽と違ってもっと敏感らしい。

腹をいっぱいにさせても足に触れるとすぐに避けてしまい、
うまい具合に犬紐のジョイント金具を通すことが出来ない。





そこで引っかけやすいように、
まずはカラビナホルダーをワンクッション入れてみることにする。


しかしやはりこれ自体も通せない。





そこでおとなしいと言われている夜中にチャレンジ。





たしかに夜目が利かないのか、夜だと触れても動きが鈍いので、
夜のうちにカラビナだけ通しておいた。

これで夜でも昼でも紐が通しやすくなった。

たまに一緒に散歩してやろう。


しかしこれは、決して俺と仲良くなるためではない。

ストレス解消のため夜風を満喫させたあと、外の物干し竿に止まる訓練だ。

それに慣れたら真のストレス解消をさせてやる。



生贄を捧げてな!








俺の手からエサを食べるようになってしまい、
ボロカスになった野性のプライドを再び取り戻させる。

野生に戻すにしても、あるいはのちに鷹狩りに使うにしてもプラスとなる、
さらには同時にストレスも解消させてやれる一石三鳥な作戦だ。


しかし、狭い小屋の中で逃げ回る活き餌を追いかけ回らせては、
やはり羽をおっかいてしまう可能性も否定できない。

外の物干し竿に止まるようにして、
そこから長いロープの届く範囲で活き餌を思う存分追いかければいい。







と、優しい俺様が鷹のことをここまで考えているのに、
その夜、夜据えをして餌を与えた後に、
紐を通しそのまま軒据えにチャレンジしようと、
扉を開けて外に出た瞬間に飛び去ろうとして、
「あー こら!」 と引き戻した瞬間に顔面を襲撃される・・・・






痛ぢぢぢぢぢ・・・


鼻にグッサリ爪穴が・・・・



目〜見えてないはずじゃないのか?

こいつ狙いやがったっぽいぞ??



やろう・・・ 飯抜きだ!



タカ「虐待だぁー! 誰か警察に通報してくれー!!」



はぁ? 飯抜きくらいで何言ってんだよ。

本当の俺を知らないだろ。

次やったら蹴り殺してやるからな。





というわけで、夜だとこっちも危ないので、
朝に早起きできたときに軒据えすることにした。

餌のヒヨコを食べてる間に小屋から出て、
その間は足を犬紐ごとがっつり掴んで飛べないようにして庭を歩き回った。




そして変にバタつかなくなった頃から、
物干し竿に止まらせる訓練を開始。

あっちこっちへ普通に飛んで逃げようとする状態から、
どうにかこうにか物干し竿で落ち着くことも出来るようになり、
外でも餌を見せれば手に飛んでくるようになった。


そろそろ真のストレス解消をさせてあげても良い頃合だろうか・・・・。



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