鷹の据え込み



ケージから小屋に移してから・・・






タカはアナグマのテイクアウトが出来るようだ。


じゃあお前もいずれアライグマぐらい捕まえて来いよ。

と思ってアライグマやキョンの肉を与え続けていたけれど、
タカのサイズではどうも小さすぎるらしい。

ワシぐらいのサイズないとタヌキサイズには太刀打ちできないとか。


ふーん あそうなの。



っていうか鷲(ワシ)と鷹(タカ)と鳶(トビ)って何よ?

ワシもタカもトビもよくわからず、
周りが山っぽければタカ、海っぽければトンビ、
判らないときは混同してトンビトンビ言っていたような俺様でした。

ワシもタカもトビもそれぞれ別の生き物ですが、
同じタカ科に属するものだそうで、
大きいものがワシ、小さいものがタカ、
意地汚いハイエナみたいな存在がトビだそうですわ。

さらに小型の種類で隼(はやぶさ)というのがいるけれど、
これはタカ目でなくて別の種類だそうです。





なんだよそうだったのかよ・・・

ワシじゃないと持ち帰りは無理なのかぁ・・・













タカってのは熊ぐらい追い払えると思っていたのに。

ってまぁそれは冗談だけど・・・




なるほど・・・
漫画の中のマミテイクアウトはやりすぎでも、
じゃあせめてウサギくらい運べんのか?

と思ったら・・・





野生伝説爪王もマタギ列伝も、
作品中のタカはどちらもクマタカらしい。


そしてオオタカはそのクマタカより小さいとか。

なんだそうなの・・・・勘違いしまくりじゃねえか。


そしてなんとなんとオオタカでは、
掴んだ獲物を持ちあげることさえ困難で、
獲物をわざわざ人間が回収にいかないとダメらしい。

しかもオオタカはカラスにさえブチ殺されることもあるとか。

ショボ!

きっと鶏を襲うこともいっぱいいっぱいだったのかもしれないなぁ・・・。



まぁそれはそうと、死肉を好んで食べるハゲタカじゃあるまいに(ハゲワシ?)、
オオタカには獲れもしないような大物の肉をあげるのもどうかと思うし、
いつまでも肉ばかり与えていると栄養が偏ってしまうらしく、
内臓入りのヒヨコやネズミを与えるのがバランスいいらしい。

せっかくタダで生肉の餌が手に入ったところだけど、
こっちを補助として与えるように考えて、
フリーザーも購入して余裕ありありだし・・・




冷凍ヒヨコを注文する。

きっと抗生物質バリ漬けの鶏から生まれてんだろうなー。

まぁ俺が食うわけじゃないからいいんだけど。





鷹据え(仕込み)





鷹据えの初手は手に乗せて餌を与えることからはじめる。



ネットを見るとちゃんとした鷹据え用のグローブが売ってるんだけど、
S・M・Lとサイズがあって一万円近くするのに、
交換OKとか書いてあるところがなくってさ・・・

買うわけねえだろが。

合わなかったらどうしてくれんだハゲ。



100円ショップ
とりあえずこれでいいか。

灯油入れるときの皮手袋で。







この訓練は暗闇の中で行うものらしい。

なお「ねず鳴き」とは小鳥が集まって小声で鳴くことをいうそうです。


だけど・・・  夜中の真っ暗の中やってられねえよ!!

だいたい時期的に夜サミーし。

日中に明るい中でいいよ。



早速この上に餌を乗せて口笛を吹いてタカの食欲を誘うが全然ダメ。

近づければ口で伸ばして取るけれど、
ジャンプしようとは全然しない。

まったく馬鹿ドリめ・・・・。








うるせーバーカ!!


そんなこと言われると俺様も本気を出すしかなくなるぞ!



三四郎の場合の本気











じっちゃの場合の本気










俺様も皮手袋なしで据え込むぞ!



なーんてね。

これは最終手段。







まずはじっくり根比べしてやろうじゃねえか。

まぁ根比べっつったって何が根比べなのかさっぱりわからんがね。

再び鷹のメシは抜き、俺は飯を食う。

後日、すでに箸からエサ食っているプライドズタボロでハラヘリの鷹の前に、
満腹至福オーラギンギンの俺が肉を持って現れ手袋上でちらつかせる。



勝負は見えてるぜ。






しかし、主人公達の場合よろしく、俺の思惑も外れる。

やはりどうしても手袋には乗ってこない。

腹は空いてるはずなのに・・・





いや、こいつに限ってそれはない。

すでに箸では食べるし、手袋の上に乗せたエサも、
目の前までもって行けば食べることは食べるのだ。

こいつにプライドなんかねー!

あとはちょっとした切欠だけのような気がするんだ・・・。




そこで、いつも餌を置いていた台、
鷹が飛び移ってきてそこでムシャムシャ食べている台の上に、
一度手を乗せて誘い込んでみる方法に。



む! なんか飛ぶような体勢をとったと思ったら・・・



飛んできたぁー!!!

ヒョッホー!!

っていうかちょっ  近い近い近い!!!


怖い!!!





そのままずらし、餌を食べたところを見計らって、
再び止まり木に移そうと持っていこうとすると、
鷹の方から身を反らして飛び移ってくれた。



ズボ!

イテ!!




タカ野郎が羽ばたく瞬間に、ふんばる足に力を加えたらしく、
その爪が100均の皮手袋を突き破りやがった。


あっぶねぇー・・・・。

さすが100円。



(って、そんなもんをタカの篭手に使おうとするほうがおかしいわ!)



だって金ねーんだもん。

で、しばらく軍手入れたりしてしのいできたけど・・・・



ズボズボ。



いて〜・・・

毎度毎度普通に皮剥けるくらいメリ込む・・・・


こうなったら剣道の篭手にでもしようかな?

と、思ったけど、
こんな奴に俺の使い込んだ思い出の小手を流用するのは勘弁ならん。



次に購入したのはこれだった。

キャンプ・暖炉用皮グローブ。980円。



これいいよ!

爪が通りづらいしこれで十分!

まぁたまにグサッとくるけど。


そして餌をちらつかせれば直接手に乗ってくるようにもなった。

しかも最近何様のつもりなのか、偉そうに餌を要求するようになってきやがった。

手に止まってピーピーピーピーとやかましいわ!!!

これは俺を頼ってるともいえるのか?



いや、「さっさと餌よこせ この下等生物!!」と言われてる気がしてならん。




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