射撃教習



そして一ヶ月ほどして、射撃教習の許可が下りる。

俺が一所懸命仕事の時間を割いて、
申請のために必要なくだらない書類を集めてやったと言うのに、
こんなに時間かけんじゃねーよな。

実は何も調査なんかしてないで、
ただ俺たちのことをじらして喜んでるだけなんじゃねーのか?
サディスト共めが。







嘘です ごめんなさい 目ぇ付けないでください。






射撃教習資格認定書。


これを手に入れたら最寄の射撃場に連絡して、
射撃教習を受けたい旨を話せば、射撃場の方がアドバイスしてくれる。



さっそく京葉射撃場に予約を入れて射撃教習に行ってきました。

射撃を教えてくれる先生の予定もあるらしく、私と先生の予定が合う日に設定となる。

俺は会社をヤスミング。



千葉には珍しい積雪の中、軽トラでいざ出発。

出発してすぐの主要道路で、
ビクビクノロノロ運転のアホどもがウザすぎるので、
途中から裏道をとることにした。
(そーいうことやってる俺みたいなやつがいずれ大事故を起こします)

裏のルートは山ルートで勾配があり、
車の通りが少ないため雪も多いが、4駆にしてなんとか進む。

しばらく進むと進行方向に一台の軽自動車が横向きに止まっている。
どうやらスリップしたらしい。

その車を置き去りにしようと追い越しながら横目で見ると、
勢い余って前輪が側溝にはまり、抜け出せないらしい。
かわいそうなので牽引して救助。

それがあってから俺もノロノロ運転に。



そんなこんなで30分前につく予定が約束時間9:00ギリギリに。



受付を済ませて作戦ルームへ。



おお・・・・!

外からバンバン音が聞こえますぞ!


今日の教習は私一人らしい。
こんな雪ん中、俺一人のために先生の人は来てくれたわけですね。
感謝の涙と鼻水が・・・

「なんかちょっとサムイこの部屋ー!」

と思っていたら、コーヒー出してくれたワーイ!




まずはこういう本で撃つ場所での銃の扱い方とかを教わり、
実際に使う銃で持ち方とかを練習します。

先生「弾はこれね。ウィンチェスター。」

「名前は聞いたことありまっす。」

と、弾の説明に入る。


散弾銃の弾には実は種類がいろいろある。
さらに銃にも「絞り」と呼ばれる機能があり、
射撃の種類や、狙う鳥獣によってその組み合わせを選ばないといけないという。

散弾銃っていうのは粒の大きさがいくつかあるのは知っていましたが、
適当に弾込めてぶっ放せばいいと思ってたんですが、なんかそうでもないようで・・・



「散弾銃ってイメージしてたのとちょっと違うなぁー」



先生「じゃぁちょっと持ち方を練習しよう」

ということで、実際に散弾銃に触れる。



おおーーー



お! おお??



「お・・・・・ 重え! 何じゃこの重さは!」



しばらくの間、弾を込めるフリ、構えて、撃つフリ、弾を抜くフリ、
という動作の練習をしているだけで腕が痛くなって筋肉が悲鳴。


「散弾銃って俺にあわないかも!!!」  という思いがフっと横切る。


「じゃぁいよいよ撃つよ」


ということで、DJが使うイヤホンみたいな音消しのヤツと、 チョッキを着て撃つ場所に向かう。



撃つ所ではすでにお客さんが撃っていて、
クレーと呼ばれる的が横(斜め前方?)に飛んでいく方式の射撃をやっていたが、


私の場合は、的が手前から奥に飛んでいく方式をやるという。

お客さんが終わったところで、先生に連れられ撃つところへ行く。


そして突然先生が、


「じゃぁ弾はここへ。」


といって、私の着ているチョッキのポケットに ザラララ と流し込んだ。



ビビリな俺はモーレツにビビった!


ひえーー! 暴発するぅーーー・・・



「だだ大ジョブですか!?  こ、 これ ボン とかなりません??」


「平気平気!」


でも俺は最後まで 「これで俺はわき腹がエグれて死ぬ」 っと、ビビッていた。



撃つ場所にはマイクが設置されていて、
弾を込めて構えて撃つ準備ができてから「はい」と声を発すると、
マイクがそれを拾い、発射装置の側にいる人がボタンを押してクレーが発射される仕組み。

1ラウンド25発。



一発目 「はい」 と掛け声をかけた私。

クレーが発射されると同時に反射的に引き金を引きドパーン!見事命中!
スーパーまぐれだ!

が、顔面に衝撃が・・・・っ!

痛い、痛すぎる   こ、これが散弾銃か・・・


どうやら顔の押しつけが足りないらしい。
残り24発すべてハズレだった気がする。

どうも狙いがぜんぜん良くない。

銃の照門と照星を合わせようとすると、
その間にメガネが下がってきてしまい、
銃口から先の視界にメガネのフレームが重なる。


2ラウンド
まぐれで10発くらい当たったと思う。


3ラウンド
1、2ラウンドで構え方が悪かったため、
頬と肩の付け根がジンジン痛いし、銃が重すぎて筋肉痛。
おまけに寒くて鼻水。

なんとか7発くらい当たる。

「はい」 ドパーン
「はい」 ドパーン
「へい」 どぱーん
「へいへい」 どぱーん

と、早いところ終わらせたくて流れに乗って撃っていたら、


先生「良く狙ってー。お金払ってるんだしもったいないよ」


「いやー 痛くて重くて疲れて寒くて・・・ ははは。」 ← ゴミカスヘタレ野郎


と言うと、少し伸びをしようと銃を取り上げられてしまう。


ラジオ体操第1〜!

「うんしょ うんせ」 と伸びをして再チャレンジ!


そして残りすべてを外して終了〜!


「どうもお世話様でした」




受付で教習修了証明書をもらえる。

どうやら最後はテストだったらしいが、
2、3発当たれば合格らしくほとんどの人が合格するらしい。




(合格おめでとうゴミカスな俺!)




いやー・・・・受かった受かった。

で、たしかに面白いんだけどー・・・・・

あの銃の重さによる疲労、この顔面と肩の痛みが俺に問いかける。

なんつうの・・・・

散弾銃って・・・・実は俺に全然合わないんじゃないだろうか?

ここまで来てなんなんだけど、
正直言って散弾銃を使いこなす自信が無いよ俺には。



散弾銃猟日誌
狩猟の部屋
TOP inserted by FC2 system