12月5日


※ 空気銃猟日誌、散弾銃猟日誌で重複しています。




朝、ダムに行くもカモの姿は無い。

5号の弾を握りしめ鳩とか狙いでダム周りを攻めるが何もいない。



水辺から離れて少し奥地へ入ると、そこはイノシシの遊び場だった。



ヌタバ。


別の水たまりはこんなに澄んでいるのに、
ヌタのほうはぐちゃぐちゃに濁っている。

今朝方にイノシシがのたうちまわったにちがいない。



足跡を追ってさらに奥に進もうと試みるが、茂り茂りで迷いそう。

朝飯食ってないし、ナビ持ってないし、深入りは諦めることにする。

いったん家に帰り準備して戻ってこよう。

家に戻り飯を食べ、購入した家の近所へあいさつ周りに行くと、
大先輩(現俺のアッシー君)に出くわす。


「〜の家の裏にキジがいたらしいぞ」

「あれですかね! この前俺が散弾でビビらしたやつ。」

「かもな。」



俺の中では今年のキジ猟はすでに終猟しているし、
これからイノシシの追跡に行こうと思っていたんだけど・・・・・


誘われちゃぁね・・・・。


行くしかない。


すぐに空気銃と上下2連を持って目撃情報のあった場所に向かうも、
キジの姿は確認できない。
犬の出番だ。

「それ行けー!」と2匹の犬を放すと、見かけたという田んぼの畦で、
犬が地面に鼻を押し付けて匂いを嗅ぎ取っているので、さっきまでいたことは間違いないようだ。

期待と銃を抱いて俺は待機し、
彼が付近の藪に犬を誘導し捜索させるが一向に飛び出す気配はない。

俺一人ならここでキジが戻るかもしれないことを願って待ち、
数時間でも粘り続けることが可能なのであるが・・・・・


その場は諦めて、とりあえず車でボサ巡りをするも全然出会えない。
そしてぐるぐると車を流し、再び地元へ戻ったときだった。



田んぼの畦道にキジが立っているのを発見!

さっきの田んぼからはちょっと離れた場所だが、
まさかさっき探してた奴かな!?

飛ぶ方向によっては家があるので散弾はむずかしく、
今回は空気銃でチャレンジすることに。



写真を撮っているとキジは異変に気付いたのか、
薮の中にサササっと降りて身をかがめてこちらの気配を探ろうとしている。

しばらくキジの動向を観察していると、
奴が身をかがめながら2番穂に実っている米をつついているのが確認できたので、
油断してると判断し、車から降りて身をかがめながら薮の中に入り込み、ホフク体勢で狙おうと決意した。

そして 「じゃぁちょっと行ってきます」とアッシー君に伝え、
ガチャ ズィーーー っとスライドドアを開けたところで、



あ!


キジがこっち見た!



バタタタタタタタタ                        消えた。







夕方4時 日没まで後30分ぐらいあるので、
ちょっとダムに行ってみた。


ん?










なんじゃぁぁ こりゃーーーぁぁあああ!!!

















カモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモカモ・・・・・



なんなんだこの情景は!!


水面がキンチャンだらけ!!





夢? 幻?

タヌキに化かされているのか?

マジに目をパチクリゴシゴシしちまったぜ〜。




心臓もバクバクしまくり!

これまでの空振り分が一度にすべて戻って来たようだ。



こりゃ目つむって撃っても獲れるぜ?

さっそく・・・・・



いや 待て!


今持ってきている銃はレミントン。3発まで連射できる。

だがこれは一度自宅に戻り、空気銃とニッコーも持ってくるのが良いかもしれん!




これほどの軍勢を相手にするには、
こちらも全兵力を集結させ総攻撃で奇襲を仕掛けてやるしかない!!!




まず空気銃で狙いを定めて一羽を討ち取る。

ハズれてもビビって逃げないようであればそのまま獲れるまで空気で挑戦。

空気の音でビビって飛び立ったにしても、レミントンの3発とニッコーの2発、計5発連発で追撃を加えるスンポーだ。


カモ類は一日に5羽と決まっているので、
定数以上撃ち落とさないように気をつけなければいけないな。

定数以上撃たないように。

おいおいおいおい。

まさかそんな心配をできるような状況が来るだなんて夢が現実になりましたなぁ。


近所に銃持った猟仲間がいれば全員呼び出して総攻撃で大量に討ち取れるんだろうけど、
残念ながらそーいう知り合いは近所にはいねーからなー。

こういうときに「カモがいるからすぐこいよ」って感じで、
俺の言うことをきく家来をつくるには地元の猟友会に加入をしなくちゃできないんだろうな。





それはさておき、
この戦は間違いなく俺のばくメモ(心臓ばくばくメモリアル forever with me)
のエンディング写真に追加されるに違いないものであった・・・・。






うぉぉぉおおお カモ共!!
今こそ見せてやるぜオレ様の実力を!




と、
猛ダッシュで自宅に引き返した俺は、必要なものを大急ぎで準備。
空気銃、上下二連、フロートボートにエレキ等付属品。



(あれ? ゴムカヤックは??)



残念ながら空気入れてねーんだよ。

とりあえず今回はフロートボートで。


さー  行くぜ   出陣!



ピリリリリリ ピリリリリリ


ん?  電話?  家族の誰かかな?

そういえばさっき着信が入っていたけど猟に夢中で携帯に出なかったから、家の固定電話にかけてきたのだろう。

今からまた出かけて、カモを撃ち落とすだろうからすこし長引くことを伝えよう。



「もしもし。  ・・・・   あ(げっ)、おばさんどうも。」

「〜ちゃん。お母さんにお米送ってもらって・・・」

「あ、そうですか。着いたって伝えときます。」

「〜ちゃんはどうなの? 元気?」

「あーはい。元気ですよ〜。  ええ〜  ま〜 は〜」



親戚にもいろいろいるわけで、
電話に出て名前聞くと同時にソッコーでガチャっと電話を切ってもOKなブラックリストレベルの親戚もいるが、
このおばさんはそういうレベルのお人ではなくお世話になっている方でありまして、
下手したら幼き俺がこの人の養子に出されていたかもしれないレベルのお人です。

久しぶりの電話でムゲに切ることはできず、
かなり長引いてしまい・・・・・・






そして終わりました。







電話がじゃなく、         狩猟できる時間が。




タイムオーバー    日没時刻をすぎてしまった・・・・・・・・・。



何かしらねーけどマジ泣けてくるんだけどおば様。





(バカだな ナンバーディスプレイ申し込めよ。)


だよな。

でもうちの電話に表示機能そのものがあったかどうか・・・・。




(いや、んなことより第一に欲を出しすぎだおまえは。)


だよな。

わざわざ全兵力招集とか言ってねーで、
あの場で撃てる分で勝負してれば獲れてたかもしれねーのにね。

久々に自分がチンカスだと思ったわ。


もうダムに行く気もしねーし、明日朝一にかけるわ。




お百度参り   空気猟日誌


狩猟の部屋
TOP inserted by FC2 system