ハンター保険



ハンター保険とは、狩猟をしている際に、
自身、または他人を傷つけてしまったときを想定した場合に、加入しておくと安心な保険です。

というかその前に、狩猟はとても危険な事ですから、
狩猟するために毎年都道府県に狩猟登録を申請する際に、3000万円の賠償責任能力が問われます。

これは猟友会に加入していれば、狩猟災害共済だかなんだかに、
自動的に加わることになっているらしいので特に問題ないかと思われます。
そもそも狩猟登録も猟友会が代行してくれるらしいし・・・

で、猟友会に入ってないで、自分で狩猟登録をしようとする人はどうすればよいのかというと、
3000万円持っているか、3000万円分のハンター保険に加入しないといけません。
ってわけで、猟友会に入らずに自分で狩猟登録申請を行おうとする人は、大方の人は保険に入らないとダメでしょうね。

もちろん私の場合も保険に入らないといけなかったのですが、
当時は、ハンター保険? なんじゃそりゃ? 的な感じでしたが、
運よく父の会社が代理をしていた日本興亜にハンター保険があったのですんなりことが進みました。


現在、日本興亜の契約が切れてしまったので、
試しに損保ジャパンの保険に加入しなおしています。
私的には、損保ジャパンのほうが安いし充実しているような気がします。


保険の内容は案内書の図を引用すると・・・
 契約タイプ 1 2 3
保険金額第三者に対する賠償 3000万円  5000万円  1億円 
ハンター自身の身体傷害 294.9万円  400.7万円  494.9万円 
猟具の損害 8万円  19万円  24万円 
猟犬の死亡 −  3万円  5万円 
保険料 1年契約  5000円  8000円  10000円 
 2年契約  9500円  15210円  19010円 
 3年契約  13770円  22040円  27550円 
って感じです。



現在私は、タイプ2に加入しています。
本来、狩猟登録をする際には3000万円の賠償責任能力があれば良いわけで、
猟具の損害も、私のへタレ銃であれば、8万円の限度でも十分なんですが(古すぎて支払いの対象にもならないという・・・)、
もし良い銃を購入した際には、もう少し面倒見てほしいかなーみたいな感じで2にしました。

で、タイプ2の場合、猟犬の死亡も含まれているのですが、私の場合猟犬はおりません。
それを担当者の方に伝えたら保険料は少し下がりました。
ちょっと得した気分ですな。

ハンター保険は、別に狩猟期間だけってわけじゃなく、
年間通して射撃場における事故も含まれてるらしいので、
そういった意味では銃猟者にとっては安いのかもしれませんね。



さて、注意すべき点は、日本興亜も損保ジャパンも、
 猟犬の死亡とあるのは、自身の猟犬の死亡のみ(しかも血統書つきの犬だけ)で、
 他人の猟犬を殺してしまった場合は含まれないこと。
 猟具の損害に、網、罠が含まれないこと。
 賠償について、網、罠で、他人を殺傷した場合も適用されないこと。

ってな辺りでしょうか・・・



ということは・・・


網、罠猟専門の方の場合は、入っても意味がない。


入ったとしても網・罠で他人を殺傷したときに保険がおりないのであれば、
網・罠猟者が入ったとしても 賠償責任能力はない ということになる。

つまり、猟友会に加入していない網・罠ハンターや、
3000万円持っていない網・罠ハンターは、狩猟登録を受けられない?

網・罠で狩猟をしたければ、猟友会に強制加入?

ってことになりますね。




いえ、そんなときに活躍する保険が・・・・・

施設所有管理者賠償責任保険

なるものです。


この保険は、お店の経営者とかマンションの管理人とかが入る保険で、
エレベータがぶっ壊れて誰かが怪我したとか、そういったときに便利らしいです。

実はこれに、ハンター特約みたいな感じで網・罠を対象とすることができるらしいです。

私はハンター保険に入ったときと同じ代理店で加入しました。


これがまた便利というか面白い保険で、
使用する罠の個数や賠償責任額を自分の環境に合わせて申告すればかなり安く済ませられるのです。

たとえば、使用する罠が3個、賠償額が3000万円だったら年間保険料は1480円だって。


安!


罠個数賠償額保険料
 10  3000万  5260円 
 10  5000万  6040円 
 15  3000万  7990円 
 15  5000万  9210円 
 30  3000万  16670円 
 30  5000万  18760円 

とりあえず、私が聞いてみたパターンを掲載しましたが、
こんな感じで各々に合ったパターンで申告することができるのです。


仮に、「俺は銃猟もやらないし、罠だって箱罠一個なんだ!」というような方がいたら、
めちゃめちゃ安く済ませることができるんじゃないでしょうか?
単純割り算なら500円?
(一個ならいくらですか?とは聞きませんでしたし、一個から受け付けてくれるかもわかりませんが・・・ね。)

罠は30個まで仕掛けてよいことになっているので、
30個仕掛けるというような人はちょっと高くつくので、猟友会に加入したほうがいいのかな?



じ・つ・は・・・・・・・・・・・

私も狩猟始めてからしばらくの間、施設所有管理者賠償責任保険の存在を知らず、
ハンター保険にしか加入していませんでした。


(じゃあハンター保険だけだと網・罠による賠償責任はできないわけだから、
 網・罠猟に関しては賠償責任能力なしということで狩猟登録申請しても許可下りないよね。)

うん。


(でも罠で狩猟してたよね?)

うん。


(じゃあ3000万円持ってるの?)

いいえ、持ってません!



いままで何故か許可がおりちゃっていたんだよ。

私自身、上記のハンター保険だけで、 網・罠でも猟犬の殺傷はともかく他人の殺傷はオッケーだろう 的に、
勝手に思いこんでいて狩猟登録申請時にハンター保険の証書を添付して提出していました。

しばらくハンター保険だけで何故か許可がおりてしまっていたのですが、
ある年の申請のときに登録の担当者の方に 「このハンター保険は網・罠で他人の殺傷は大丈夫なんですよね?」 と言われ、
よくよく調べてみると、ハンター保険が網・罠ハンターには無意味なものであることを知りました。


あ・ぶ・ねー !


私のヘボ罠にかかってしまうような人間がいたとして、
もし死んでたりしてたら大変なことになっていたね。

つーか今まで網・罠に限っては賠償責任能力がない状態で許可が下りてたのが不思議なわけだけど、
まぁそこはそれ、深く追求はしないでおくとして・・・・

その年は10月下旬に申請に行ってその事実を知り、
「またまた猟期出遅れちまうか?」 と思いましたが、とりあえずそのときは急遽猟友会に加入し、
同時に加入する狩猟災害共済というものが、網・罠の賠償にも対応しているとのことでなんとかセーフでした。
(共済の詳しい内容までは良くわからんけど)

みんなも気をつけようね。




そんな話はさておき、 この施設所有管理者賠償責任保険でも気をつけなければいけないのは、
やはり他人の猟犬を殺傷した場合は保証されないということ。


地元の支庁によれば、猟犬が罠にかかることも良くあるそうなんで、
その際、お互い様ですめば良いのですが、トラぶったら仕掛けた方に非があるとかないとか・・・


「自身の猟犬の死亡」の場合保険がおりるんだから、相手がハンター保険に入っていればいいんでしょ?

つまり、私が網、罠で他人の猟犬を殺した場合は保険は適用されないが、
飼い主がハンター保険に加入してれば、飼い主の保険が適用されるんじゃん? ってことだ。

だが残念ながら、案内を良く読むと、
網・罠による自身の猟犬の死亡にも適用されないとのことだ。


さらに、網・罠以外の銃器によって自身の猟犬が傷ついたにしても、
「猟犬の死亡」なので、怪我じゃダメかもしれないってことも重要だ。
(怪我がもとで、一定期間内に死亡した場合は別)

罠に掛かって、死んでしまう確率は低く、
暴れて足がバキバキ、首くくってグッタリ状態になって病院送りになっても、
怪我だけで犬は死んでないし、それ以前に罠による事故なので保険適用外。

治療費はどうなるんだろう???


また、ものの雑誌によれば、罠というものは、
獲物に壊される、あるいは持っていかれるよりも、
同業のハンターによる持ち逃げの方が多いとか・・・

さらにウソかホントか、網、罠猟を良く思っていない銃猟者も多いらしく、
発見した網、罠を片っ端から誤作動させたり、破壊していくとか書いてあったね・・・

罠って良い奴は結構高いんだよね。
中京銃砲火薬店さんのHPを参考にするとわかるけど、
持ってかれたりしたら泣くわな。

まぁ私の場合は100円ショップの寄せ集めだから構わないですな。
逆に盗まれたり、破壊されるなら光栄なこと。
だって、傍目に獲物が捕れるような罠だと映った証拠だもんね。


あぁ・・・・
にしても、網・罠猟を重視した保険はないもんでしょうか?


あ、それから、ハンター保険に加入したからといっても、
ちゃんとマナーを守ってないと保険はおりませんからね。

以前にどっかでありましたね?
明け方にサラブレッドを撃ち殺したとか・・・
違反して事故を起こしても、保険は適用されません。

そりゃそうだよね。
酔払い運転で人を撥ねても適用されないのと一緒ですね。

バカだよね。 うん千万円もどーするんでしょうかね。



というわけで、マナー・モラルを守って気持ちの良い狩猟をしましょう。


注:私の勝手な解釈なので、いろいろ詳しくは保険会社、代理店、猟友会へ聞いてみてちょ。






※ 2010年1月1日より各保険会社がハンター保険個人契約の商品販売を中止した模様です。
引き続き団体契約はやっているようですが、
そのためには結局何かしらの「会」に入会することになりそうで、
私も一旦猟友会へ避難せざるを得ないようです。

・・・・
個人での狩猟がどんどんやりづらくなるなぁ・・・。


猟友会員を増やすための影の力を感じるぞ!

猟友会と保険会社の癒着みたいな感じの力を。。。


罠猟者は引き続き施設賠償責任保険で安く済みそうです。






2015年


しばらく猟友会に避難していたわたくしで、
個人登録のことに疎くなっていて申し訳ありませんでした。

「施設所有管理賠償責任保険に個人加入できません! 助けて!」

というメールが増えてます。

しばらく「それは担当者が無知なんだよ。押し通せ!」 みたいにアドバイスしており、
それでもダメなら私の加入していた保険会社を紹介してましたが、
なんかそれでもやはりだめだったとか・・・

ちょっとおかしいなーと思いお世話になってる代理店の人に相談してみましたら、
どうやら保険会社によって個人での加入を打ち切りにし始めている模様です。

私も以前に入った保険を、同じ条件で加入できるか聞いたところ断られてしまいました。


失礼しましたー。



まだ個人で入れるところもあるようではありますが・・・。

施設所有管理賠償責任保険の取り扱いがある会社の特約のしおりの中には、
しっかりと「網・わなによる事故にも対応」と記されているにもかかわらず、
いったいどいうことなのかと尋ねると、
業者、あるいは個人で猟を生業としているものに限るようになったそうです。


業者とは屋根裏のハクビシンを退治している有害鳥獣駆除業者のことであるとか、
生業とするものとは純粋なマタギのような存在であるとか・・・。

マタギって・・・んなもん絶滅してんだろ??



ますます個人での狩猟がやりづらくなりつつありますねー。

いずれ施設賠償もすべて個人加入できなくなってしまうのでしょうか?


そうなったときにどうすればよいのか?

お世話になっている代理店様が、
時間をかけていろいろと調査をしてくれました。



そんなときに有効な保険が・・・・




個人賠償責任保険。


これは各社単独での扱いは少なく、
クレジットカード加入者が付帯させたり、
車の保険や火災保険に特約としてつける形のもので、
日常生活や趣味での活動中の賠償責任問題に有効な保険です。


日常生活・・・例えば最近増えている自転車事故の際の賠償問題とかにも対応します。


そう、子供が自転車で老い先短けえババアに追突して、
億近い賠償を母親が追うという恐ろしい状況や、
校庭でサッカー中に蹴ったボールが柵を越えジジイにヒット!
校庭の横でサッカーボールが飛んでくることを予測も出来ねえ、避けることも出来ねえ、
おまけにたかだかボールに当たったぐれえでこけて怪我をする、
受け身もとれねえような老いた運動神経で表に出るな老害めぇ! と言いたくなるようなジジイが、
将来ある子供に慰謝料を請求するという狂った状況で、
入っていればあら安心という保険です。


ノータリンのイカレポンチが増え、猫も杓子もイシャリョーイシャリョーと口癖のように叫ぶ、
バカアメリカに近づきつつあるアホウ日本にすむ住民は、
今後入っておかねばろくろく外も歩けなくなるという時の安心保険です。




ここで気をつけなければいけないのは、
いくつかの趣味はここからはぶられてしまい、
別途専門の保険に加入しておかないといけないということです。


 銃による狩猟 → いわゆるハンター保険(でも団体じゃないと入れない)

 ゴルフ → ゴルファー保険

 雪上スポーツ → スキー・スケート保険

 登山、アメフト、スカイダイビング etc・・・・



しかし狩猟でも網とわなで起きる賠償問題であれば、
これで対応可能だということです。


罠の個数に制限がなく(当然狩猟法の個数は守らないと違反ですが。)、
億単位の保障にも対応していながら、
自動車保険や火災に付属させれば費用は年間2000円くらいのものもあるのです。

しかも自動車保険等に付属させた場合、
同居の家族全員がその恩恵を受けれるというありがたいものです。

わーお!

施設賠償よりお得かも!!!



た・だ・し!

施設賠償とは逆で、
これは個人の日常生活、趣味の範囲に限られるもので、
有害鳥獣駆除員に従事して手当をもらったり、
狩猟でも獲物を売ったり、市役所に尻尾を持って行ってお金を稼いでいると、
商売、日常を超えた趣味とみなされ対象外となるとのことですので要注意。

くれぐれも生業にしてないですよね? っと念を押されました。


保険会社により、賠償の範囲が限定されていることもあります。
例えば、車で旅行に出かけた先で歩いてて、お店の商品割っちゃった時だけー とか 趣味中は全部ダメー とか。

この辺はそれぞれ加入している車や火災保険の会社に聞いてみることをお勧めします。


罠、網で猟をしたい人で施設賠償を探すのに苦労した時は、、
自動車保険や火災保険の特約で個人賠償責任保険をあたってみれば、
保険会社にもよるけれど2、3000円くらいで済み、
おまけに一年中、日常生活でビクビクしなくて済む ということです。



しかしまぁ・・・

狩猟者人口の減少、高齢化が進んでいるというのに、それに拍車をかけてるぜ。

趣味の狩猟であっても団体に加入させて余計な金を使わせ、
害獣に悩む人たちの個人での駆除をさせないようにして、
増える害獣問題で企業や業者に儲けさせてちょっとでも経済回そうって腹だな。


いつの間にか施設所有管理者賠償責任保険は、
狩猟読本でも紹介されるようになっているけれど、
載せるならその辺もしっかり調査してアフターフォローしてあげればいいのに。

あ、したら猟友会離れが加速か。

なるほどそりゃフォローしねーわな。


だからってなんで俺に文句が来て俺がフォローしなくちゃいけないんだよ。



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