イノシシ用くくり罠の作り方 シシチビリ




イ、イノシシだって獲れる!  ・・・ かもしれないくくりわなを自作しよう!



用意するもの。
購入はインターネットの通販から出来ます。
部品によってはホームセンターで入手可能なものもあり、その方が安い場合もあります。

下記に部材の通販ショップのリンクを貼らせて頂きます。


 ・ いのしし.COM
 ・ 山梨スチール(株)
 ・ 中京銃砲火薬店
 ・ 有限会社オーエスピー商会
 ・ 川上金物




4mmワイヤー
30mで約3500円。
4mm以下は違反です。
締め付け防止金具
締め付けすぎて獲物が傷つかないようにする。
これがないと違反です。
ひとつ約200円
2個必要ですが、似たような目的の金具が、ホームセンターでも購入できる。
クランプ
ワイヤーを止める。
30個入りで約1200円。
ヨリ戻し
ワイヤーのネジれを防ぐ。
これがないと違反です。
4mm用は5個で約1000円
釣具屋でも購入できる。
スプリング
1.5mで1000円。
これで2個分できる。
塩ビパイプ1
内径が、上記のスプリングにピッタリのサイズを選ぶ。
VP13という商品。
2mで約250円。これで10個分くらい。
塩ビキャップ1
塩ビパイプにあったもの。25円。
塩ビパイプ2

上記塩ビパイプが中に入るくらいの物を選ぶ。
VP20という商品。
2mで約300円。
塩ビキャップ2
塩ビパイプにあったもの。30円。
こんな金具
1個あればよい。100円くらい。
ただしスプリングを圧縮した状態で固定する金具なので、厚みのないタイプを買ってしまうと固定した瞬間にスプリングの力でひん曲がって暴発するので気をつけよう。 4個セットで100円くらいのを買うと基本的に死ぬ。




このような締め付け金具と呼ばれるものもある。

締め付けはスムーズに、さらに、一度締まると戻りづらい構造になっている。 らしい。
ひとつ300円くらいで手に入る。
試しに購入したが、スプリング式の場合は必要ないと思うので使っていない。
スムーズといっても、装着していないときのほうが当たり前だけどスムーズだし。



このような金具がホームセンターで売っている。

これはワイヤーのサイズに合わせて買えば、
締め付け防止金具の代わりになる。
これならひとつ50円しないで買える。かなりお徳だ!



工具


ワイヤーはペンチで切るとバラけてしまうので、
こんな工具を買っておくとウルトラ便利。
ホームセンターで1000円くらいで売っている。

これがないとめちゃめちゃ大変だよ。
切り口がバラバラだと、スプリングに通せなくなってしまう。



卓上万力。

金具を曲げてスプリングを圧縮した際に固定する部品を作るため、
これがあると非常に便利。
ホームセンターで980円。
カシメのクランプをハンマーで叩くのにも役立つ。




で、値段ですが・・・・
これでくくり罠を自作するとなると、
専用部品を使用しても一つあたり、約2000円だ。
(送料、工具代除く)

ホームセンター等の代用品を使用することや、
締め付け用金具とか必要ない部品を削れば、
ひとつあたり約1000円に落とすことも可能だ。

これに、罠を木に止めておくためのワイヤーやネームプレートが必要となるが、
予算500円も考えておけば十分だろう。




以下作り方



まず、ワイヤーを1.5mくらいにカット。



1.5mのスプリングを2つに切り分けます。

直径12cmのワイヤーの環を締めるには、
その円周分の約37cmを引っ張らなければ(締め上げねば)なりません。

75cmあれば、パイプに隠れる部分を差引いても50cmあるので、
くくった後にゆるまって抜ける心配はない・・・・と思う。

また、1.5mのスプリングのままで作って土に埋めた状態で使用してみましたが、
埋めるのも大変でスプリングがすべて出たためしもないし、1.5mもいらないとの友遊的ドケチ結論に至りました。



上記のスプリングは1.5mのときで圧縮すると40cmとの計算なので、
半分の75cmだと20cmになる計算です。

塩ビパイプ1、2をそれぞれ余裕を持たせて22cmくらいに切ってキャップを糊でくっつける。
キャップ1、2の上部に、4mmのワイヤーが通る穴をドリルで開けておきます。

塩ビパイプの長さはそれぞれ購入したスプリングの長さにあわせましょう。



塩ビパイプ2の上のほうに、ノコで切れ込みを入れます。

この切れ込みは、後にスプリングを圧縮した際に、
金具をいれて固定しますのでかなりの負荷がかかります。

あまり深く切れ込みを入れすぎたり、ギリギリに切れ込みを入れると後で割れます。



パイプはこのように合体します。



この金具を、万力とカナヅチを使用してこんな形に加工する。



こんなふうになるようにね。



ワイヤーの片方をクランプで止め、くくりワッカを作る。



後ででも良いが、ここで締め付け防止金具をつける。
(専用の締め付け防止金具は通しタイプなので、
 ここであらかじめ突っ込んでおかなくてはいけない。)



ワイヤーのクランプ止めしていないほうから、
細い塩ビパイプ、スプリング、太い塩ビパイプ、の順番で突っ込んでいきます。



次に締め付け防止金具を取り付ける。
専用締め付け防止金具を使用する場合は、ここで必ずワイヤーに突っ込んでおくこと。



最後にワイヤーのケツをクランプで固定する際には、ヨリモドシを必ず装着する。

ヨリモドシに写真のようなワンタッチの金具をつけておくと便利。




次にワッカを12cmにするため、一度スプリングを圧縮して罠をセットした状態にする。
やり方は以下のとおり。
動画も用意してあります。)


下から出てるワイヤーを踏みながら太いパイプを足で挟んで固定して、
ワッカの方のワイヤーを引っ張りながら、細いパイプパイプを押していくと簡単だ。


細いパイプが太いパイプに入り込んだら、ワイヤーを下に向けてさらに押し込んでいく。
ワイヤーが下に向いてる状態ではスプリングは暴発しない。
だが、やはり途中で離すと死ぬので気をつける。


押し込んだら最後に加工した金具を、
切れ込みとキャップの上部を押さえつけるようにして固定。




ワッカの径を合わせるには直径12cm以下のパイプがあると便利。



ここにワッカ部分を入れて下を引っ張ってパイプに合わせる。



その状態で下に通した締め付け防止金具をパイプのぎりぎりで固定する。

(この作業を行っている間、つまりワッカをパイプにくくった状態でうっかり固定金具に触れて暴発させてしまうと、
 スプリングの力の逃げ場が無くパイプが破壊されますので、くれぐれも慎重に行うこと。
 固定金具をガムテープとかで巻いておくと良いかもね。)




こうすることで罠をセットしたときは常に直径が12cm以下になるようになる。




一応これで完成だ。



以下仕掛け方。 (動画も用意してあります。)



仕掛けるときはこれらの道具があると便利。

スコップ、ハンマー、12cmのパイプの切れ端、杭。



まず罠が十分入ると思う深さまで杭を打ち込む。



杭に隣接するようにパイプの切れ端を埋め込む。



パイプ内部の土をほじくって出す。



パイプと杭を引っこ抜いて、セットした罠を入れる。


これで完成。



横から見るとこんな感じかもしれない。


後は適当にカモフラージュしてください。

猪が踏んだときに違和感を感じ取られないように、
固定金具に土を塗っておいても良いかもしれません。





イノシシは、人間の知恵の恐ろしさに、思わずしょんべんをちびってしまう。



命名 「シシチビリ」   完成。





さらにハンマーでの杭打ちがめんどくさいので横置き式を作ってみた。

基本シシチビリです。



イノシシは、生臭坊主な考えから生まれた二番煎じの罠にあきれて、
思わずうんこをもらしてしまう。





動画

命名 「シシモラシ」   完成。





最後にくどいようですが、      
イノシシ・シカに対してくくり罠を使用する場合
  1. 輪の内径が12cm以上のものは禁止。
  2. 締め付け防止金具を装着しないといけない。
  3. ヨリモドシを装着しないといけない。
  4. ワイヤーの直径4mm以上のものを使用しないといけない。

 それ以外の動物に対して使用する場合
  1. 輪の内径が12cm以上のものは禁止。
  2. 締め付け防止金具を装着しないといけない。

を守る。





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