近所のおじさんがやってきた。
コーヒー飲みながら雑談中に、「猪落とし」という言葉が出てきた。
「猪落とし」 それは、昔の人が猪を狩るために掘った落とし穴のことで、
この辺りにもその形跡があるということだ。
・・・・・ん?
それ・・・・たしか見たことあるぞ!?
以前、家の山を奥に進んでいったときに、巨大な、そして明らかに人為的である正方形の穴がいくつも開いている場面に出くわした記憶がある。
ショベルカーも入れないような山奥に、なんでこんなもんがあるのかと恐ろしくも思えた。
あの時は、墓か何かかと思っていたが・・・そうか、あれが猪落としってやつだろう。
ちょっと待てよ・・・
そうなると、昔はこの付近にも猪がいたってことだ。
何百年も前に、一度はこの地を捨て、別の場所へ移動した猪が、再びこの地へと戻ってきているということか・・・
さっそく会社も休みだし、草刈がてら、猪落とし探しに出かけた。
あった!!!
猪落とし〜。
幅は1.5mくらいかな。
深さも同じくらいだが、おそらく使用されていたときはもっともっと深かったと推測できる。
今なら、降りてもなんとこさよじ登ることはできるが、
これ以上深かったらあがれないだろうね。
周りの岩盤はコケだらけではあるものの、
よく見れば、当時掘ったと思われるツルハシかなんかの跡が確認できる。
こちらは完全に埋もれてしまっている。
山の尾根付近に三つ発見できた。
この道は、その昔、藤原だか平だかの城へと通じる道だったらしい。
馬車がここを通ったんだとさ。
嘘クセー と思うぐらいに険しい道。
今では歩くのもやっと。
自分がいつも罠を仕掛けていた家の谷も、城での食料貯蔵場所として使われていたともいうし、
なんだか歴史を感じるね〜。
今では、木も草もボーボーで、めったに人も通らないような場所であるが、
この罠が使用されていた当時は、はたしてどんな感じだったのかと想像してしまう。
この猪落とし・・・なんとかもう一度使用できないものだろうか・・・
しかし残念ながら、落とし穴は禁止されているはず。
あ〜 でも、試してみたいな〜。
うん。違反で捕まっても良いさ。
ぜひ、死ぬまでには、この昔の人が使用したであろう猪落としを使用して猪を捕獲するでべそ。
※ 果たしてこの穴が、猪落としなるものかどうかは、定かではありませんであるよ。2004 09/11
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