猪くくり罠自作に向けて



はてさて、友遊式くくり罠ですがー、
今度は「友遊式猪くくり罠」と題うって、
イノシシでも獲れるようなくくり罠を作ってしまおうじゃないかってんですはい・・・。

そもそもその前に、前作の友遊式罠は実際のところ違法だしぃー、
ちゃんと合法なくくり罠にしようってわけです。



それにさ、



市販の罠をそのまま使って獲物を獲っても、
狩猟者としてつまらないじゃないですか!


  ↑
ハイ、これ重要。


自作の罠で獲物が獲れたときは、何ともいえませんぜダンナ〜!



なにより、



くくり罠って高いんだもーん!

  ↑
ハイ、これもっと重要。




さて、くくり罠に関して合法だ違法だと言っているわけですが、
じゃあ、くくり罠に関しての法的なこととはなんぞや?ってわけです。

たとえば罠全般に関して、「危険な罠」は禁止とされています。
そのため獲物を宙吊りにしてしまうようなくくり罠は禁止されています。
友遊式はこの時点で違反なのです。

それ以外はたいした規定は無く、イノシシの胴体をくくれる直径のくくり罠でも、
くくり罠に針金を使用してもまったく問題ありませんでした。 少し前までは。


今では鳥獣法が改定となり、
くくり罠に関していろいろな規定が設けられてしまいました。


 イノシシ・シカに対してくくり罠を使用する場合
  1. 輪の内径が12cm以上のものは禁止。
  2. 締め付け防止金具を装着しないといけない。
  3. ヨリモドシを装着しないといけない。
  4. ワイヤーの直径4mm以上のものを使用しないといけない。

 それ以外の動物に対して使用する場合
  1. 輪の内径が12cm以上のものは禁止。
  2. 締め付け防止金具を装着しないといけない。


ってな具合です。
(ちなみに狩猟法改定に伴い、狩猟でのトラバサミの使用も禁止となっちまいました。
 猪に向けていっぱい買っちゃってたのになぁ・・・・・泣。)




イノシシ・鹿用のくくり罠の規定を図にすればこんな感じですかな・・・。


ワイヤーの規定は何とかなるとして、
くくり罠自作における問題点は、
獲物が射程に入った際の罠の起動方法ワイヤーの締め付け方法であるわけですよ。



前作くくり罠は、獲物がばら撒いた餌を食っている間にワッカに首が入り、
ストッパーが外れて起動し、竹のしなりで締め付けて宙吊りという方式だった。

だが残念、これは危険なので違法だ。



市販されているくくり罠を参考にしよう。



それぞれ起動は、あらかじめ穴を掘っておいて、
何らかの方式でバネが固定されていて、青い点線にあった板等を獲物が踏んだ時に・・・・



こんなバネや、



こんなスプリングが作動してワイヤーをくくるシステムらしい。
くくるというより、締め上げるという感じ。



なるほど・・・・・ね。


くくり罠は、バネタイプも、スプリングタイプも、
それぞれインターネットで部品のみの販売もされていて、
部品をバラで購入すれば、市販の半分以下ほどで作製することができます。


ところが、起動方法に関しての記述はほとんど見かけません。

この起動方法は、各個人が各々研究工夫しているようで、
この工夫は秘密にしているようで、インターネットではあんまり流されていないようです。

ってことは自分で考えて工夫するっきゃないですね。



というわけでさっそく部品を購入、自作することにした。

バネとスプリングがあるが、部品としてはスプリングの方が安いので、
スプリング式を作ることにする。

かといってすぐに出来るものでもなく、
仕事中に隠れて研究していたり(最低だ)、
雨の日に引きこもって仕掛けをいじくりまわしたり、
試作しては、地面に突き刺して木の棒突っ込んで作動させたり、失敗して自分の腕くくってしまったり、
構造がヘナチョコ過ぎて固定と同時にぶっ壊れて顔面にヒットしたり・・・・(さすがに泣いたよ。あまりの痛さと悔しさで。)





そうこうしているうちにワイヤーとかバネとかがウザくなってきた。

そこでバネやスプリング、ワイヤーいらずの罠も研究開発してみようと思った。
(もはやくくり罠ではない)



そんな感じで、趣味友遊式猪くくり罠の試作品が出来上がったのだった。



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