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カモフラージュの術


イタズの急所より
これには大きく分けて３つあると考えられる。





一つは釣りキチ三平に登場する石化けの術。
毛鉤山人が得意とする対魚用の術である。





二つめは石化けを手本として私が編み出した草化けの術。
野山を中心とする幅広いフィールドでの対小型鳥獣用の術であり、
素人には到底習得し難い石化けの術とは違い、
道具さえ揃えれば、あとは思い込みだけで何となくそんな気になれる初心者向けのもの。





そして第三に、木化けの術と呼ばれるものがある。

これはイタズ（熊）を相手にすることを生業とするマタギの技で、
仙北マタギの銀次の得意とするものだ。

嗅覚の鋭いイタズを間近にして自らの存在を認識させないほどの木との同化術に加え、
日本最大最強の猛獣を眼前にして、ものともしない強い精神力が必要とされるもので、
今日この技を極めたものは５人といない　と言われている。


草化けはどんなに高価な迷彩セットを揃えて　「俺は草だ！」　などと叫ぼうが、
やはりただの馬鹿素人が金と思い込みにものをいわせただけの思い上がりの術に過ぎない。

そんな思い上がりはイタズの鼻息を食らっただけで瞬時にふっ飛んでしまう代物で、
あえなくベアーナックルの餌食となろう。

だが、木化けは違う。
その精神力、忍耐力は一朝一夕で身につくものではなく、
耐えがたい修業を繰り返すことによってのみ培われ、
よってそれはイタズを相手にしても不動のものとなるのだ。


木化け習得のための主な修業


その一

ウグッ
目の前で他人に性行為を見せ付けられ、
目前で何が起きてもへとも思わない　性欲　精神力を養う。

（カップルがブスブサイクであればあるほど強い精神力が養える）



その二

ムッ
桶に汲み取った香りしたたる肥え（うんこ）で囲いを作ってその中心に座禅を組み、
恐ろしいイタズにみなした異臭放つ糞を前にして動じない忍耐力を養う。



その三

ウヌヌッ
梁つけのキリストポーズで両腕に濡れた褌を吊るして乾くまでそのポーズを維持し、
長時間シロビレ（銃）を構えたままでいられる体力を養う。



ウグッ　ムッ　ウヌヌ　と・・・・
こうして体術、精神の両面を鍛えることで、
イタズに、わが身を山中に生える一本の木の如く錯覚させることができるのだ。


なるほど・・・


ということは私も草化けで満足していてはいけません。
さっそく木化けを習得すべく修業を開始しなくてはいけません。

まず身近でできる修業といえば、
ウンコの近くで座禅を組むことですね。

トイレの浄化層の蓋を開けてその前に座って漫画でも読むとしますか！




でも・・・待てよ




イタズ（熊）相手の木化けを身につけたところで、
はたしていったい何がどうなるんだろう？




千葉県に熊なんていねーのに。



なんだ　時間の無駄じゃねーか。





（っていうーかただのネタ話だもんな。）




そう。。。。

今日の俺は草化けのセットを準備して車に乗り込み、ピヨのポイントへと行こうとしていたのだ。

猟期ももうあとちょっと。

本格的にピヨを狙おうと思っていたのだ。







思っていたんだけど、　　風強くってねー。



こんな中テント設置したらテントがマジ飛ばされちゃうよ。





ドヒュウゥゥウウウ！！！！




しかも風の音でピヨの声なんか聞こえねーっつーの。



やめやめ。




でまぁ、本来なら猟日誌として記すこともない一日の出来事でしたが、
またマタギ列伝のネタのおかげで日誌を書くことが出来たわけですね。





（つーかどこが猟日誌？？
　猟もしてねーしただのネタで終わりじゃねーかよ。なめてんのかよ。）






再び登場水野晴男　「いやいやいやぁぁああ〜　　　漫画ってほんっっっっと！　　いいもんですね！」




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