12月18日




現在私が所持している空気銃は単発式の空気銃です。

これは3〜10回程度ポンプをして空気を溜めてから、弾を一発込め、
そして引き金を引いて弾を発射したら、再度ポンプからやり直しというものです。

一方、最新型の空気銃は、スキューバダイビングのタンクなどから空気を充填できるタイプで、
一度空気を充填すると数十発を撃ち続けられる能力があるそうです。




うらやましいじゃねえかよ このやろめが!




思えば銃がボロボロになって幾星霜。(買ったときから中古でボロだけど)
そろそろ新しい銃が欲しくなってきた今日この頃なわけです。

しかも近頃よくカモの群れに出くわしたりなんかして、
散弾銃とかいうなんかものすごく強くて一度にいっぱい獲れそうなスーパーウェポンが欲しくなっているわたくしだったわけです。


狩猟の雑誌をめくって散弾銃の広告を見つめながら、
新しい銃を手にした自分を妄想して仕事も手につかない俺様でありましたが、
(↑そんな理由が無くても、こいつはもともとバカで仕事ができない)
そんな煩悩を打ち払ってくれたのはやはりこの漫画だった。





シカリ 「ブービー! おめえ大変な間違いをしてる。
     一発の猟弾で多量の鴨を落とすなどとはおろかな考えじゃ・・・
     もし・・・沢山捕るところに名人マタギといわれるゆえんがあるとすればそれは・・・
     わしから言わせれば強欲の名人じゃ。
     マタギの真の値打ちは鳥獣との技能の戦いじゃ。
     我の技が勝つか、彼ら鳥獣の能が勝るか・・・
     その戦い方によってマタギの値打ちがきまる。」



そうだ!

そうだったんだ!!



人間の技が勝つのか! 鳥獣の能が勝つのか!


狩猟は野生動物との勝負!


数なんか関係無い!



俺は地面に這いつくばってダニに噛まれてまでも気配を消し、
ついにマガモをこの手にしたではないか!


そう。あれこそ狩猟なのだ!!



俺は散弾銃なんていらないね。



でもシカリ・・・・

せめて・・・・・

ポンプがめんどくさいし、
一発外れてもポンプなしですぐに連射できる最新式のカコイイ空気銃が欲しいな僕ちゃん・・・



シカリ 「一発で当たらないものが二発三発と撃てば当たるというのは素人の考えだ。
     チャンスがあるのなら獲物をよく狙えっ!」


俺 「シカリ・・・(マタギの長)」



そうだ!  そうでした。


なんちゅう勘違いを俺は・・・・!



ありがとうシカリ。 俺はたった今から 単発銃に萌え! な男になりますぜ!!!



単発だろうと、引き金を引けば必ず獲物を仕留める。



そんな 「念入り子之吉ねのきち みたいにならなくては・・・



念入り子之吉ストーリー



 念には念を入れよ・・・
 阿仁マタギ子之吉がシロビレ(鉄砲)を手にするときのモットーであった。
 仮に目の前に獲物がいても、
 自信がなければ絶対に撃たないほどの慎重さであった。
 彼は獲物をじっくり観察したのちじゅうぶんねらいをさだめる。
 予想に反して獲物が向きをかえたりしたときは
 あっさりとシロビレをおさめることもめずらしいことではない・・・
 しかしいったん彼が引き金を引いたときはどんな獲物も一発で倒れた。
 そんな彼を誰からともなく「念入り子之吉」とよぶようになっていた





あーーーーっ!?  い、今のは!!
(今日の俺はダムの周囲を歩いている。)


藪の隙間から水面に動く影を目で捉えると同時に、足を止めて気を消した。



そしてゆっくりと藪のひらけた方へ歩き奥を覗いてみた。









スゲッ!


たぶん今後の人生においても二度と無いと思われるほどの好機でした。




だが  しまったぜ・・・・・・・





このすごいシチュエーションを写真に残しておこう! と思ったのが運のつき、
写真なんか写してる暇があったらスコープでも覗いて弾でも込めろって言うんだよな! このばかうんこはげ管理人は・・・



いや・・・・違うな。

「こういうすごい状況に出くわしました。」

と、文章で書いても、
読んでくれている人たちには伝わらないでしょ。

だからこのわたくしめは写真に残して映像で伝えようとしているのです。


つまり・・・・



ここを見てる君のせいだよ。


(こら! 人のせいにするな!)




この写真を撮った直後に、
盛大に水音をあげてくれてお別れ。




ありがとうバカ俺。



やっぱあれ・・・

散弾銃だったら飛んだ後に撃てるからな・・・


あれだよ・・・・


その・・・・




なんていうのかな・・・・・




ごめんシカリ。 やっぱ散弾銃欲しいわ 俺。



獲りたい時に獲れなきゃつまらんわ。

獲ったものを喰う のはもちろんだけど、
やはり喰いたいと思ったときにも獲れなきゃな!



♪散弾銃 散弾銃 イエー!! ベイベー!!♪



というわけで・・・・

ダムに行ったらカモに逃げられました。

の、一行で終わってしまう日記が、マタギ列伝の話で語ることでここまで伸びたわけですね。



水野晴男「いやーほんっと! 漫画っていいモンですねー。」



空気銃猟日誌
狩猟の部屋
TOP inserted by FC2 system