マガモ剥製依頼




念願のマガモをゲットして帰宅した私は、
まじまじとマガモを観察することにした。




やはりすばらしい・・・・・




色艶がなんともいえん・・・・





ヒヨドリだったらもうお肉になってるんだろうけど、
苦労して手にしたマガモのこの毛を、同じように毟る気持ちがわいてこない・・・・。


いつもビリビリと毟ってるヒヨドリ達には申し訳ないけど・・・・




なんだかもったいなくて。





そうだ!

記念に剥製にしようじゃないか!




かといってブラックバスと違って、自分で剥製にする技術はまだ私には無いし、
失敗したらアウトで、今後2度と鴨を手にすることが出来ないかもしれない。


ブラックバスだったら作ろうとして失敗しても、

「はい失敗ー! タヌキの餌ー! もう一匹釣ってこよー。」

でいいんだけどね。



やはりプロにお願いするのがいいだろう。





そういえばあの雑誌に広告が載ってた気がするな・・・・


「肉返送」 してくれる剥製屋さんの広告が。




狩猟界

この雑誌、売れないからか、つまらないからか、
予告なく突然打ち切りになったよね。

少なくとも俺はつまらなくなってきてたな。

狩猟始めた学生の頃は、
こんな雑誌があったのかぁーって感じで楽しんでいたし、
こういう雑誌がコンビニで普通に売ってたら、
青少年時分の俺は間違いなく夢中になっていたはずだろう。

小遣いでエロ本なんて買わないで・・・・。


でも・・・全然代わり映えしなくて。


だんだん飽きてきたって感じ?


っていうか俺に編集やらせてくれ。

売れるようにするよ。

ただし・・・・月刊から年刊になるけどさ。




さて、雑誌をいくつかめくって、
お目当ての剥製屋の広告を見つける。

しかし・・・・キジ、山鳥は載っているけれど、鴨が見当たらない。

もしかしてカモなんか珍しくないからやってくれないのかなー?

なんて思いながら電話してみると、カモもやっていただけるとのことでした。

新聞紙などに包んで冷蔵、または冷凍で送り、
「肉返送希望」と書いておけば後でお肉を送り返してくれるそうです。




ということで新聞紙に包んで発泡ケースに保冷剤とともに入れて郵送。


依頼をしたのは 鈴木アート剥製

ホームページもありました。






そして後日・・・・






肉が届いた。







ん・・・・・・・






あれ????





なんか重い気がするんですけど・・・・




中身を見ると・・・・

新聞紙で包まれたひとつの塊に 「〜様(俺の苗字)」 と書いてある。



そしてもうひとつの新聞紙の塊に・・・・・キジ・・・・って書いてある。







キジって書いてある・・・・










キジって! 書いてあるぞおおお!!!








キジって・・・・なんだろう???





うーむ・・・・。



これは開けてみないと判らない!







ガサガサガサ!!









ふたつ出たホイ!! のよさホイのホイホーイ!!
ふたーりむーすめーとヤーる・・・





(コラァー!!)




ムグ・・・ムグ・・・ (善の手に口をふさがれてしまった。)





すげーーー!!



肉が増えた!!!!







っていうか間違いじゃないよね???



(っていうかおまえ先に開けたよな!?)



はい。 間違いだったらどうしましょう???





返送されてきた中にはカタログが同封されているので、
それを見て希望のできあがりの形を伝えるそうです。

ということで、電話で伝える際に、

「肉が増えてたんですけどいいんですか?」 (わたくしは正直者であります)

と言うと、

「どうぞどうぞ」

との返答。




グラーシアス!!






冷蔵庫でしばらく熟成させてカモはカモステーキ、
キジはキジ鍋でいただくことになりました。


カモステーキ・・・・


これも狩猟を始めるきっかけの一つだったなぁ。







それから1カ月ほどして・・・・







剥製が出来上がると請求書が郵送されてくるので、
代金を振り込むと本体が送られてきます。




わくわくどきどき・・・・





カモたんおかえりなさい!



ん?




なんだこれ???



なんか剥製と一緒に毛の塊みたいなものが入っている。





おおお!!!    これは!!!






カンガルーの毛皮だ!!


どうやらおまけらしい。


同封されている書類を確認すると・・・・・


「大物猟の尻当てに使用してください。」


ですってばよ。


嬉しいですねー!


こりゃ空気銃でイタズ(熊)でも撃ちにいかにゃなりませんな・・・



でも実はカンガルーの毛皮は・・・・・




俺もオーストラリアで買ってきて持っていたりする。

もっともこれは飾りのつもりだったので、
頂いたものは実用としてガンガン使わせてもらいます。







素晴らしすぎ!



いやぁ〜職人技ですねー!

すごいなぁ〜!



なでなで



俺もこんな剥製を自分で作れるように・・・・って、
まずは獲れなくちゃ出来ねーんだよな。



さわりさわり



それに獲れたとしても、こういうのは努力と才能のなせる技だからね・・・・

なんていうの・・・・「血」で作ってるんだと思うよ。

魔女の血、絵描きの血、パン職人の血、剥製屋の血、バカ変態管理人の血・・・・



いじくりいじくり



変態の血を持つ私が努力したって、
この素晴らしい作品の足元にも及ばないよね。

変態の私はとりあえず獲物を獲る技術でも学ぶとしましょう。







鴨・・・・。


俺の獲った鴨     うひひひ。


お・れ・が      でへへへへ。



もう笑いが止まんねえよほほほほ。


あれですね。

今度から出猟の際は、大猟を祈願して、
このマガモ様の前で土下座することにしようかな。

お供えやお経もね。



(ひでえな・・・・お前にとってはご先祖様より鴨のほうが扱いが上かよ!?)



ん?  いやいや・・・

あちらはあちら。 こちらはこちら。

ですよ。



と、いうわけで! (どーいうわけかわからんけど)


 剥製はベタベタ撫でたりしてはなりません。

 人間の手の分泌物が付いたりすると虫が付きやすくなったりするそうです。

 ほこりがついた場合は毛ばたきなどで撫でるようにして落としましょう。

 また、半年に一回くらい、防虫スプレーを遠間から噴射してあげるようにするといいらしい。

 そして飾る場所は風通しがいい人の出入りの多いところにおくと良いよいそうです。


という剥製の扱い方の書類も入っておりました。



(あれ? お前さっき・・・・・)



はい・・・・まぁ・・・・もうすでに箱から取り出したときに
スゲーなぁ! とかって撫でちゃった俺なんだけどね・・・


もうしませんし、させません。



今回のカモは、形はスタンディングポジションで作製してもらいましたが、
価格は1万4千円(送料込)でした。


この価格で思い出が形として残るなら激安です。




次回、キジとかヤマドリ獲れちゃったらまた記念剥製だ!


俺「キジとヤマドリと・・・・猪の頭のトロフィーとか・・・
  そうだ、玄関入ったら猪君が出迎えるとかいいじゃん!
  あ、いや、こうなったらひとつ剥製部屋を作ろうじゃないか!」


家族「やめろよ・・・・」



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