草遁のススメ





ガサガサ ゴソゴソ


警備兵「ん? 今のは何だ??」


警戒しながら近寄ってくる警備兵。


スネーク「・・・・・」

息を殺すスネーク(カモフラ率80%)


スネークの間近で辺りをうかがう警備兵。


警備兵「気のせいか・・・」


スネーク「 ヘクション! 」


警備兵「いたぞ!!!」 バララ バララララ・・・


スネーク「うあぁぁぁぁ・・・」


♪ デンデンデンデンデン デンデンデン ♪  





狩猟の最中はさ、自分の気配を消したいとマジに考えてしまうことがあるよね?

え? ない?

あっそ・・・・





俺はあるんだよ!!!


ザコな自分は、たまたま偶然、
野生動物のくせに、察知能力のイカれた奴を捕っているだけで、
「俺ってすごくね? 気のコントロールできてんじゃね?」とか勘違いしています。


バカですねぇ・・・・

そんな力はまったく無いのに。



自分の存在を悟られないようにするためには・・・・



そう、 だ!!



メタルギアソリッドのスネークのごとく、カモフラ率を限りなく100%に近づけ、
周囲に溶け込むことで敵の目を欺くことができるはず。

今見えてる文字だって、こうすれば・・・


秘技背景同色カモフラ率100%


気づかれない。


だが、景色に溶け込むことで視覚的効果は良しとして、
気配まで消すことはできるのだろうか?
野生動物の持つ第6感をごまかすことはできるのだろうか?


そういえば釣りキチ三平には毛鉤山人という仙人レベルの釣り師がいたなぁ。


「一個の石に化けて気配を絶つ術」すなわち石化けの術
(頑張って真似したことあります!)


なるほど・・・

姿が周囲に溶け込み、同化したと思い込むことで気配もおのずと消えるということですね! 山人先生!



そうか・・・私に必要なのは草化けの術、すなわち草遁(そうとん)だったのだ。



かつて家康さえも脅かし、日本一の強兵とも言われた真田氏ですら、
野生動物との戦いでは足元にも及ばなかったのだ。   と思う。



真田記念館に展示してある正装だが、
狩衣と呼ばれ、由来は狩猟に使われていた草遁羽織ということだ。
人類の草遁の歴史は長い・・・・。


さて、かの毛鉤山人先生は特殊能力で石と化したが、
私にはそんな便利な能力は無いので、
ここはスネークを見習い、迷彩柄のパーツを使うことにします。
誰かステルス迷彩開発してくれれば一番なんだけどな。



カモフラテープ ¥1890
先ずはこんなものを手に入れて、
相棒をカモフラージュすることにした。
(海外サイトは時間かかるので、ホビーズワールドの迷彩のコーナーより)



ガムテープの迷彩柄的なものだ。

こいつを銃にぐるぐる巻きにすることで、
銃は簡単に草化けする。



キワ部分はカッターで切っていくとうまくいく。








こんなんなりました。


なんてことだ・・・
ものすごく玩具チックになってしまったぞ。

しかし効果は・・・


UP
結構イケてるんじゃないか。

スコープ調整のガムテープがうざいが、まあしようがねえな。




よし! 次は自分をカモフラージュする番だ。


ネットを見ると迷彩柄の洋服やズボンは多々あるようだが、
狩猟者は基本的に目立つ柄の着用が義務づけられているので、
迷彩服でフラフラするのはいかがなものだろうか・・・
一般人に出くわしたときに、不安感を抱かせてしまうはずだ。

それにもし迷彩服でコンビニにでも入ろうものなら、
カモフラ率は一気に0%、無線で仲間を呼ばれて、
デンデンデンデンデン デンデンデン  スネェーーーク!!!  だ。

いちいち着替えるのも面倒臭いしアホらしいし・・・
なにより私自身、迷彩柄の服を身にまとう気にはなれないのよ。




迷彩ブラインド ¥17640
そこでこいつだ。
(やはりホビーズワールド)


うーむ・・・

すばらしいじゃないか!


いつも通りの目立つ格好で猟場へ行き、
いざ獲物を待つという段階で、こいつの中に入り込んで待つのよ。




折りたたんだ状態。
収納には少しコツがいるが、慣れてしまえばなんて事ない。

コンパクトさはなかなかで、
設営もワンタッチで10秒も掛かりません。



これは収納ケース。



ちなみに一般的な折りたたみテントと考えてしまうと、
値段的にはちょっち高いかなーと思ってしまいますが、
まぁ、いわゆるテントとは別物なので(そもそも底抜けなので)、
隠れ家専用と考えると安いのかなーと思います。

同じ折りたたみタイプで、同じぐらいのサイズの迷彩柄でないテントが、
ヤフオクでいくつか出ていて、値段は5000円くらいだったので、
それに迷彩柄の布を貼り付けようと思いましたが、
値段的には同じぐらいいってしまいそうなので、
普通にこちらのほうを購入するほうが賢いかなーと思いました。




UP
野山での状態はこんな感じ。


ウホッ!


か・な・り・イケてんじゃね!?


一応、生きてる草と、死んで枯れた草の間に設置してみたんだけど、
どちらにも溶け込んでくれているんじゃないですか?

しかも迷彩服を身にまとっているのと違い、
人間の姿は完全に消えてしまうので、
かなりの効果があるんじゃないだろうか。




内部は思った以上に広く、通常の折りたたみイスはもちろんのこと、
背もたれコップ置き付きの豪華な折りたたみイスでくつろぐこともできる。

何よりすばらしいのは、
寒い冬の猟場でも、この中に入ってガスストーブを焚くと、
狭いのですぐにホカホカになってくれること。
頼もしいですね〜。

もちろん、下手をすれば焦げてしまい、
穴が空くことは覚悟しなくてはいけないですが、
燃え上がったとしても、底が無いから逃げ場は十分確保されてますからね。



さて、調べていると、このすばらしいアイテムを活用して、
野鳥の撮影を行っているサイト様を見つけました。
(残念ながら許可されていないようなのでリンクできませんが、
 迷彩ブラインドとグーグルで調べると一番に出てくるサイト様です。)


す・ば・ら・し・い・・・

すでに野生のフィールドで、この迷彩ブラインドの検証は行われ、効果は実証されているわけです。



晴れてエセ草遁術免許皆伝となったわけである!

これで私の猟果もかなり上がること間違いなし!?

鴨とかキジとか山鳥とかイノシシとか熊とか!?(千葉に熊はいねーよ)

ちょっと期待しちゃって良いですか!?

ウヒ!

ありがとう! 山人先生!!! そしてソリッドスネーク!!!



ちなみに海外では、草化けの術はかなり高度なもので、
狩猟におけるその重要性もかなり高いものであると推測されます。

いくつかの術を勝手に紹介させて頂きます。





プローン(うつ伏せとかホフク前進のこと)用。






ワンタッチタイプ。
一番下は傘タイプらしい。
こりゃ楽でいいね!






大型獣を狙うため用。
平原に設置するタイプと木に設置するタイプ。





着るタイプ。
ウキョロキョキョーン フギャフギャッ ププーウプッ
今井、谷川、葉っぱ人間は存在するぞ!
誰かこれ着てコンビニに行ってくらはい。
たとえ猟場でも、俺はちょっと・・・着たくない。





テープ
ホビーズワールドのオモチャチックに比べると、ずいぶんと本格的な柄だよね。
とりあえず来期用にテープは注文中。



とにかく海外のものは、柄も含めてすごい凝ってるよね。
狩猟っつーより、ゲリラ戦にも十分通用するんじゃねえの?



欲しい方は、CABELASや 個人輸入代理 グッピング等から購入できます。

私も来期までに、草化けの術をさらに昇華させたいものです。




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