11月30日(木)




さて、とりあえず銃が、銃として健在であることがわかったわけだ。

本日は早いうちに目が覚めてしまったので、
仕事があるながらも、ヒヨドリを獲ってやるぞと、気合を入れた。

夜明け前の薄暗いうちに、
ヒヨドリの集まる杉林へと向かう。

イス 持参でね。

あらかじめスタンバイし、
奴らが何の気なしに飛んできた所を、 バキュン!
ってなスンポーで。

っていうか、余計なもの(イス)を持とうとすると、
肝心なもの(カメラ)を忘れてしまうものですね。


薄暗くて、ちょっと・・・・怖いなぁ・・・・。

スコープ覗いたって何も見えんし。

ま、日の出までじっくり待ちますかね。


・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・


あーあ、暇つぶしにポンプ。

って、これまた30回以上やってどーする?







・・・・・

・・・・・


・・・・・



・・・・・




・・・・・





・・・・・






あれ?




夜明けはとっくに過ぎて、
時刻7時過ぎ。

ヒヨドリは一向に来ない。

雨降りそうだし。






戻りますか?





ふと、座っている正面の藪から、





カサ




微かだが、確かに何か音が聞こえたのだ。





耳を澄ます。





藪藪藪藪
カサ
藪藪藪藪





やはり!  藪から音がしている。




何かいる!?


なんだろう?
もしかして、雉とか山鳥だったりして?


息を凝らし、音のほうに神経全てを集中させる。








うおおおおおおおおおおおお!!!!






俺はイビルブラインド(無気力な幻灯機)が使えたのか?
それともこの帽子は、石ころぼうしだったのか?
とにかく、ヤツは俺に気付いていないようだ。

藪から姿を現したそいつは、谷間を渡り、
反対の藪へと入ろうとしているではないか!?






逃してたまるか!








イスにスタンバイした状態で、
ヒヨドリが来るであったろう杉の木を利用し、
すかさず、しかし、これ以上になく慎重に、銃を構え、スコープを覗き込んだ。
距離としては20m弱くらいか。



ヒヨドリと比べて・・・・




何ちゅーデカイ的だ!!



スコープ越しにやつを見ながら、
自分の心臓がバックンバックンしてるのがよく判り、
耳の奥に、血液の流動音が響いているようだ。



音だ。
音に気をつけねばならん。
ヤツは音に敏感だろうから。

そして、俺が音をたてた瞬間は、それはお前の命が尽きる瞬間。



・・・・・ゴクリッ・・



この謎(獲物)はもう我輩の舌のうえだ。



喰らえ!  30超えポンプ砲!!!!








(脳内音 : ドッパァァアアアアーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)



実音  パン!!






当たった!!!       か!?


ヤツは反転、走り出す。

外れたのか?

走ったそいつは、田んぼ脇の溝に転がった。
どうやら、最後の余力で逃げようとしたらしい。
が、力尽きたようだ。

近づいて、様子をみる。
くたばってるっぽい。

・・・・
・・・・

徐に手を伸ばし、そいつをつかんだ。

そして、つかんだ瞬間に心の中で思い切り叫んだ!




うおおおおおおおっっっしゃーーーー!!!!



ゲット!





すぐさま自宅へ舞い戻り、記念撮影。














チェキ!


ウサギだぜーーー!!!!!!!!!!


ドゥビドゥバァーーー!!!!!!!!!!




う〜〜〜む、いい顔だぜ。


弾は頭と首の付け根くらいにヒット。
狙いとしては、耳の下、目の後ろくらいだったんですが、
まあ、結果オーライ。


初めての獲物に、しばし見とれて観察していて気が付いた。
首筋の周辺に、大きいもので小豆くらいの出来物がたくさん有るのだ。
病気持ちか? この兎は。


発動!  イビルフライデー(魔界の凝視虫)




・・・・

・・・・

・・・・

  凝視中

・・・・

・・・・

・・・・




なんとすばらしい!!!!






小さなぽっち。

すべてダニなのだ!

ダニダニってよく言ってはいるが、
見たのは初めてかもしれない。

寄生したばっかりの小さなものから、
血を吸いに吸って、丸々となった大きなものまで無数に。

この兎が美味しい証拠ですか?



ところで今日・・・・・・・・会社があったなぁ?
普段ならもう、電車に乗ってるはずなんだけど・・・

忘れてたよ。 余りにも嬉しくて。

「すいません、今日ちょっと遅れます。」




さて、血抜きを済ませ、解体にとりかかった。

兎の解体は簡単だ。
肉となるまでには、そう時間は掛からなかった。
解体は、ロードキル時のやはり、ナイスなページを参考とする。



ロードキルの解体の時には気が付かなかったが、
今回、ふと気になったのは・・・・



肉の表面に、粘膜のような物があるのだ。
これはかのハングリーハンターさんのサイトによると、
「筋肉の膜」であるらしい。



時間も時間なので、膜は後でとることにして、
ラップに包んで冷蔵庫へ。
次の電車に乗り遅れたら、また一時間くらい待たなきゃならんから。


というわけで、ようやく出勤となった。

本日の猟果
半矢 0 
撃ち落し? 1 
回収 1 





帰宅してからは、モツを焼きはじめた。

次の瞬間・・・


いただきます!


ネウロチックにいただいた。


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