2月4日(水曜)


朝8時・・・・・

朝ご飯を食べていました。


ピ〜ヨ、ピ〜ヨ。


お?
ヒヨドリだな。
鳴き声からすると、何羽かいそうだ。
縁側に回り、窓からそっとのぞく・・・


いるいるいる!




この実もない柿の木に3羽のピヨピヨが止まっていた。

さっそく銃を取りにいく。
ポンプの際にバチンバチン音がするので、
ばれないように部屋の少し奥でポンプをする。


1番撃ち易いヒヨに狙いを定め発射!


バン!!!!!


ヒット!!


ポトンッ と地面に落下。


あ!!!
残りの二羽は逃げていない!!!

おそらく撃ち落した奴は、落ちかたから見るとたぶん死んでる。
といわけで、回収は後回し、部屋の奥へ移動。
ポンプをして再びスタンバイ。


バン!!!!!


ヒット!!


思いっきり羽が舞い上がりました。
んが、
ヒヨドリは飛んで、隣の山へ消えていった。
半矢〜・・・ごめん。


最後のヒヨドリは、
飛んでいった奴の羽が舞い上がった瞬間、隣の木に飛び移っていた。

撃てる撃てる。

再び部屋の奥でポンプをして、スタンバイ。
いい感じにこっち向きです。


バン!!!!!


当たった??


グライダーのように飛んで、視界から消えた。
おそらく隣の畑に落ちたと思われる。


さっそく回収にいく。




一羽目の撃ち落したヒヨ。


二羽目は・・・


いません。

おかしいね。

ちょっと周囲を捜索。

・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・

み〜っけた!!



ちょっと離れた場所に落ちてました。



ちゃんとヒットしてるのに、よくがんばりましたね。




お昼頃・・・・

ずいぶんヒヨドリがやかましいので外へ出てみると、
何羽かが木にとまっていました。

よく見ると、ハトも二羽とまっているではないかい!



この木にいっぱいとまってました。

さっそく銃を持ってきて、ハトに狙いを定めて発射するも、
残念、半矢に終わった。
残りの鳥たちも消えてしまった。


今日はずいぶんと鳥たちが多いな。
というわけで、3時ごろにダムへと行ってみました。

・・・・
・・・・
・・・・

不発に終わりました。
何故かダムでは、ヒヨドリの鳴き声すら聞こえませんでした。


じゃあ、猟場探索にいこう。



とある溜池で・・・・


車を降りて、場所を確認していた。
人家も近いし、あんまりよさそうな場所ではない。
車に乗ろうかと思ったら、
一人のオジサンが何か作業をしながらも、こっちをチラチラ見ているのに気づいた。

なんだろう? なんだかチラチラ見ています。
さっきはいなかったのに・・・。

とりあえず車に乗って、もと来た道を引き返す。
そしてその人の横を通りかかる。
ジロ〜っとこっちを見ています。
とりあえず会釈をした(僕が)。
すると、何かしゃべりかけてきました。
車をストップし、窓を開ける。

「釣りか?」
「いえ、狩猟みたいなものです。」
「なんだ、狩猟か。 あ、この前のか?」
「??? いや、僕はここは初めてですが。」


と、雑談開始。
どうやらこのオジサン、僕がブラックバスを放流しにきた人間だと疑っていたとのこと。
作業を装って監視に来たのだろう。
さらに猟をしていると言ったら、さらに別の誰かと勘違いしたみたいだ。


このオジサンも狩猟をしているらしい。
持っている銃は、ライフル銃だという。

でも、言ってることが、どうもいまいち良く理解できない。
以下、覚えている限りを記します。


僕が空気銃を持ってることを話すと、

「ちょっとあそこめがけて撃ってくれ!」
「いや、それは違反ですよ。」
「違反だけども、あの辺にタバコを一本置いて撃つ練習をしなくちゃ、獲れないよ。
 寒いとこでも引き金が引けるように、雪の中で訓練するんだ。」

と、突然、銃の構え方や息の止め方など指導が始まった。
ライフル銃でそんなこと(森で撃つ練習)してるんですかね?



オジサンは大物猟をやっているそうだ。
イノシシなどを獲ってるとのこと。
しかし、ライフル銃はめんどくさいので、空気に替えると言っている。
その理由は、

「ライフル銃は年中撃てない。エアーライフルならいつでも撃てる。」
「空気銃も猟期以外はダメですけど・・・」
「いやいや、カラスとかハクビシンとかをおどすんだよ!」

おどすって・・・それも違反じゃない?



オジサンは僕が何を獲っているのか聞いてきた。
僕はヒヨドリとかキジバトとかです と話すと、

「キジバトは慣れるんだから、ダメだよ。
 餌を食べるところでは絶対糞をしないんだから。
 レースバトは殺していい。あれはバカだから。」

「レースってドバトですか? あれは狩猟鳥獣じゃないんで撃っちゃヤバイんじゃ・・・。」

「いいんだよ。」



突然僕の銃について、

「エアーだって撃って殺せるわけじゃないでしょ。
 散弾だって10羽いるスズメを10羽獲れるわけじゃない。
 何匹かは弾を喰らって、飛んでくんだ。
 それを考えてみな、かわいそうだろ!」

「まあ、かわいそうですよね。」

「そうだろ、だから俺はライフルなんだ。」

「ライフルだって一発で殺せるとは限らないんじゃないですか?」

「俺は有害なイノシシなんかだからいいんだよ。
 頼まれてサルも撃ってるんだ。」

・・・・サルって撃っていいの?
っていうか、有害なら半矢もOKという考えらしい。



「ダムの岸辺にカモが死んでるの見たら獲れないよ。
 今の日本人にはそれが足りないよ、だから朝鮮にも馬鹿にされる。」

・・・・よくわからん。
説教されてるのだろうか?



「オジサンも空気銃にするんですよね?」 

「うん。 ちょっと弾はどれ?」

「これです。」

「こんな弾か? こんなのでとれるのか?」

「ええ、まあ、小鳥なら。」

「俺は9mmの弾のにするんだ。」

「オジサンは鳥は獲らないの?」

「鳥は獲らない、かわいそうだから。 でもツグミはいいよ。
 あれはうまい。」

「ツグミって!? あれ、ダメじゃないですか!!」

「ダメだけど、うまいからいいの。」


・・・・もう訳わかんないねー。

話していると、どうも自分はライフルから空気銃に変更するが、
僕には銃猟を止めろと言っているとしか思えないんですよ。



いろいろおもろい話も聞きました。
オジサンは昔、北海道にトドを撃ちにいったそうだ。

「トドって・・・アザラシですか?」
「うん、そう。」
「獲った後は食べるんですか?」
「いや、あれはうっぱらう。この辺で鯨として売ってるのは、あれはトドだよ。」

・・・ほんとかおい!?



日光東照宮付近でのシカ猟について。

「あそこは銃が使えないから、車で轢き殺すんだよ。」
「車はダイジョブなんですか?」
「前に鉄の棒をつけるんだよ。 それでぶつける。
 ぶつけた後は警察にもってって、いろは坂でぶつけたっていって判子をもらう。
 警察もお荷物だから、シカをくれるんだよ。
 あの辺はみんなやってるから、車同士ぶつかっても気にしないんだよ。
 この辺の人間とは性質が違う。」

・・・面白そうだなおい。



さらにツグミの獲り方。

「この辺のはトラなんだよ。ホンツグミは群れでいっぱい獲れる。」
「空気銃でですか?」
「そんなもん使わないよ! あれは割り箸に糸と針つけて、
 ミミズをくっつけて、その辺刺しとけば獲れる。」

・・・面白そうだなおい。



さらにカモの獲り方。

「あれはー、発泡スチロールだよ。」
「被せて獲るんですか?」
「いや、発泡スチロールを切り取って、それにカワニナをすり潰して
 針つけて流せば捕まっちまう。」

・・・面白そうだなおい。



というわけで、どうも理解に苦しむときもありましたが、
面白い内容もありまして、小一時間話してしまった。
そして、慣らしているキジバトを見せてくれるという。

「いや、いいですよ。 撃ちたくなっちゃうもん。」

「いいから、来なよ。」

さっそくついていくと、キジバトが一羽、地面から飛んでいった。
なんのことはない、単に地面に餌を撒いているだけで、
キジバトはそれ目当てに来ていただけである。
近づけば逃げていった。
僕のしていることと大して変わらないし。

最後に別にある池のポイントを教えてもらって、
そこに行くからということで分かれた。
別れ際に、
「鳥はかわいそうだからだめだよ。」
と、駄目押しされた。
要するにここでハトを撃つな! と言いたかったのだろうか?


自然のキジバトを餌付けしたら、その人の所有物になるのかな?
あのキジバトを撃ったら、僕は訴えられちゃうのかな?


面白いオッちゃんだった。
う〜ん、でも一理あるかも。

今日も半矢を生み出してしまったし。
もちろんかわいそうだよ。
でもさ、なるべくちゃんと獲るように努力はしてるつもりだから。
絶対に、半矢にしたくてしてるんじゃないよ。


今日は、教えてもらった池を見て引き返しました。



本日の猟果
半矢ヒヨ 1 ハト 1
撃ち落しヒヨ 2
回収ヒヨ 2

2004 02/04


空気銃猟日誌
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