罠 違法?日誌



これは狩猟の知識が無い頃のもので、興味本位で捕獲してしまってました。
かごを逆さにして木で支えて、庭に来たスズメを捕まえるような気分でした・・・すいません。

本来、罠を使用しての鳥獣の捕獲には、狩猟免許等が必要です。



それは自宅に生えてるビワの実が、残らず消え去ってしまったことから始まったのです。
問題のビワの木。

近所の人の話から、犯人が鳥とは違う四足の野生動物であることがわかったのです。
しかし、浦和から引っ越したばかりの自分は、動物なんてあまり見たことがない。
たまに轢かれているのは見たことがあるけれど、実際家の近くにまで来ているのだろうか?

以来、辺りを注意深く観察するようになりました。


むむ!? たしかに何かの足跡と糞らしきものを発見!
この時点で既に感動。
以前住んでたところの周りは舗装道路だし、
動物の痕跡といえば犬猫の糞くらいで、足跡なんかわからないからな〜。

よくよく見れば、足跡の形が違っている!
ということは種類の違った動物が同じ場所に来ているということ。
ビワを食ったのは誰だー!

次第に足跡の持ち主を間近で見たいと思い始め、捕獲しようと試み始める。
(最初の頃は、動物達のことなど考えずに殺傷力のあるものを使用していました。)

さっそく罠を作って仕掛ける。第一号はくくり罠でした。
獲物が罠にかかると竹が戻り、吊りあがる状態になる。

趣味友遊式くくり罠と命名。
友遊式くくり罠の作り方

最初にかかったのはアナグマの子供でした。朝、罠を見に行くと宙吊りになったアナグマを発見!
かろうじて息はしている状態で、これはもうダメだと思いました。

かわいそうに・・・とは思いつつも、もっともっと動物を見てみたいという欲求から、
もう一度仕掛けておこうと思いアナグマを地面に置いた瞬間、
スタタタタタ・・・・・・   逃げられてしまいました。
(かなりホッとした。)

その後、近所のホームセンターでトラバサミ(ばんな)が売っているのを発見する。
(サイズにより異なるが一つ600円〜1200円)。
即座に買い求め、首吊りくくり罠からばんなへと変更ました。
この時、ホームセンターの売り場にはたしか「管理できる自宅での罠の使用は大丈夫」と書かれていました。



真中のお皿の部分に、獲物が足を乗せて体重をかけると・・・・・・
バチンッ!! っと勢い良く閉じます。

これを早速ビワの根元に仕掛けたところ、アナグマの成獣が掛かりました。
前足がガッチリ掛かっています。痛そぉ〜!
  グルグルグルゥゥゥ〜!  」と唸っています。
痛いのか威嚇なのかわかりませんが、はずしてあげようと思い近寄ると、
「グワッ!!!」っと噛みつこうとします。

「かなり怖い。。」

これじゃ罠はずせない!!!
ふと ある考えが頭をよぎりました。「ブン殴って殺すか!?」
が、さすがにそれは忍びないので、竹籠を持ってきてかぶせ、足だけを引っ張り出して罠をはずしました。

すると唸り声がおさまったので、そっと籠を持ち上げてみたら・・・・
「すたすたすたすた!!!!!」 逃げられちゃいました。

前足を怪我してるとは思えない走り! 
よっぽど怖かったんだね。本当にごめんなさい。
でも君もビワ喰ったわけだし、お互い無かったことに。

後日、「犯人はアナグマに決定か?」っとの疑問を解くため、アナグマについて調べることにしました。
アナグマとは?

ん!?こいつがビワ喰ったのか? 雑食だけど木登りが上手いわけではないんだな〜。
さては他に犯人がいるな!!
木になってるビワが食べられたんだし、別の足跡も確認してるんだもんね。

そうなると・・・アナグマ君には申し訳ないことをしてしまった。
落ちてるビワを食べに来ただけでかもしれないのに、傷つけてしまったのだ。

そうなのです。くくり罠やばんなの類は狙った動物以外の無害な野生動物も傷付けちゃうのです。

さすがに動物がかわいそうになり、殺傷力の無い箱罠で捕獲することにしました(とらばさみは永久封印)。
姿確認したら後に、ふた開ければそのまま逃がしてあげれるもんね。

そこでホームセンターで売られている箱罠を買おうとしたら・・・・・ゲ!? たけー!
8000円ほどします。じゃあ、自分で作ろーってんで
木で枠組みを作り、ベニヤをはって作りました。


こんな感じ。

獲物がエサを食べたら、止め具が外れてドアが落ちるタイプです。
実物は解体して燃してしまい残ってません。

早速仕掛けたところ、ハクビシンが掛かりました。
しかし、掛かったはいいけど中の枠組みはボロボロに。逃げようと努力したんでしょうね。
ハクビシンとは?

こいつが犯人だったに違いない。

犯人がわかったのでここで終わりになるはずでしたが、
罠は作動しているのに獲物が中にいなっかた、ということがよくありました。
つまり、ドアを持ち上げて逃げるような奴がいるということ。

この時点で目的が罠の強化、そしていかに安く作るかに変って来る。
また軽量化、ドア構造の工夫が課題として残る。

何度も試作品を作っては壊され、作っては壊されのいたちごっこが続く。

次第に完成型へと近づいていく。 

この箱罠は趣味友遊式箱罠と命名しました。
友遊式箱罠の作り方


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