12月18日(木曜)


実は、昨日からいろいろ考えましてナイスな案が浮かびました。

箱罠にかかったアライグマを見て愛らしさを感じてしまった。

ならば

罠にかかったアライグマを殺してあげなくちゃ と、同情するようにすればよいのだ。

そのためにはいったいどうしたらよいのか?



そうです。

アレです。


トラバサミです。


これにかかったならば、「足が痛そぉ〜」 と同情して、
逃がすより殺すほうが良い、 という結論に達するのではないだろうか。


しかし、問題は猟犬である。

罠にかかった猟犬が負傷した場合、保険が利かないのだ。
責任とれ! といわれたら実費負担。

う〜む・・・・

でも待てよ。
こんなときによろぴく看板が本領発揮するんじゃないだろうか。

さすがに「罠設置」の注意書きがあれば、
猟犬を思う狩猟者は、そこで猟犬を放したりはしないはず。


というわけで、さっそくトラバサミの封印を解き、山の獣道っぽいところや庭の木の根元に仕掛けました。
全部で5個です。


明日が楽しみだわい。


・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・



午後


家で遊んで勉強してました。

すると・・・・・


ウォンウォンウォン・・・・




「?」




ウォンウォン・・アオ、アオォ〜・・・




「???」






カランカラン・・・・

ウォフウォフウォフ・・・・




「 まさか!!!! 」



急いで、外に出る。






ゲゲ!!??  猟犬だ!!!


その数5匹!!!!!




今朝仕掛けたばっかなのにー!

こんなのあり?

っていうかモロ庭に入ってきてんだけど・・・・





ビーグルってやつですね。


まずいまずいまずい!!!


写真なんかとってる場合じゃないよ。
とりあえず急いで山に登り、狩猟者を見つける。


「すいませーん。この辺り罠仕掛けてるので気をつけてください。」

「わ、罠? ロ、ロープのやつ?(くくり罠の事だと思う)」

「いえ、トラバサミです。」

「バンナ(トラバサミの別名)は まずいなー。」

「今から撤去してきますので犬、気をつけてください。」

「お、お、悪いね。」


いやいや、こっちだって必死だからね。
弁償できないもん。

とりあえず、仕掛けた罠をすべて作動させに行く。


とそのとき



ドパーン!




「うひゃ!?」



こっわぁーーー。。。。


あの〜、あなたの真下は家ですからお気をつけを・・・・

まぁ僕もこの辺で撃ってはいるけど、家族とか隣とか、
周りの人の行動を一応把握した上で発砲してるんです・・・。




とりあえず罠を作動し終えた。
「ふう・・・・」
とりあえず安心。


再び狩猟者(二人いた)に出会った。
どうやらウサギが獲れたようだ。
どっち方面から来たのか訊ねると、なるほど、よろぴく看板無き方面より来ていたようです。


彼らは獲物が獲れたので、犬を呼び引き返していきました。


・・・・
・・・・
・・・・

再び安堵感が押し寄せた。

いや〜・・・
ほんと、家にいて良かったよ・・・・。

作動させてなかったら、絶対、100%、掛かってたと思うよ。


あー、恐ろしや恐ろしや。

やっぱし、トラバサミはやめときますか・・・。
当分の間は、箱罠でいくとしよう。


そうだよ。
トラバサミに頼っちゃダメだよ。
あの愛くるしさを目の前にして、一獲物として、害獣として、
その尊い命を奪うことができなければならないのだ。

と、自分に言い聞かす。


トラバサミ再び封印。


う〜・・・でも、たとえ箱罠でも、猟犬が掛かるのは気まずいな・・・。
よろぴく看板、増設するとしよう。
いや、ほんと桑原桑原。

っていうか、家に仕掛けてるのになんでこんな苦労せにゃならんのでしょう。。。。
でも、立ち入り禁止にするのは権利の濫用みたいでやな感じだし・・・

果樹をとられたくない、でもアライグマかわいくて殺せない。
トラバサミ仕掛けたい、でも猟犬がかかったらヤダ。
立ち入り禁止にしたい、でも狩猟者の気持ちもわかる(僕も一応狩猟者だし)。

あぁ・・・微妙だ。

2003 12/18




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