1月31日(土曜)



ん〜・・・・・・
罠を仕掛けてから、三日目になりますかね。

今朝、罠を確認に行きました。
すると・・・・・


あ!!

フタが閉じてる!!


・・・

なんか黒い物体が中でせわしなく動いています。


まさか!?

近寄ってみる。



おぉ、やりました!
ハクビシンです!!

どうせ何も捕まってないと思い、
カメラを持ってきませんでした。

一度自宅に戻ります。
すると、隣のおばあさんが来てました。

「ハクビシン掛かりましたよ、子供の。^^」

と話すと、

「殺しちゃいなさいよ〜。ちっちゃくったって、大きくなるんだから。」

だって。

まかしてくだい!



とりあえずカメラを持って舞い戻る。








ジャジャーン!
ハクビシンGET!!!
エサはバナナで〜す。

ひさしぶりだなぁ。
狩猟免許を取得してからはアライグマばっかりだったし、
てっきり、ハクビシンはアライグマに追い出されたのかと思ってた。



シッポの先が白い。


ちょっと手を近づけてみる。

フゥ〜・・・・カァーッ!!

おお!
威嚇してる・・・
なつかしいねぇ、この感じ(どんな感じ?)。

さて、このハクビシン。
大きさ的には、まだまだ子供(子猫サイズ)。
肉もあんまりなさそう。



顔も少しあどけなさが残っている。


 だから?

 それで??

 僕には関係ありません。


や(殺)ります。
おばあさんの言う通り、小さかろうが悪の芽に変わりは無い。



くくり用の縄用意。
くくります。


・・・くくりやすい!
自分から首を伸ばしてくれてました。

おお、グッドグッド。
良い感じに首に掛かりました。

というわけで、見事引きずり出せました!


さて、木刀で殴ろうと思ったんですが、
サイズが小さいし、このまま杉の木に叩きつけた方が早いと思いました。
おそらく、全身打撲でショック死 or 気絶してくれるでしょう。


杉めがけて叩きつけようと縄をひっぱった瞬間ッ・・・


スポ。


なっ?



抜けてしまったー!


締めが弱かったのか!?
ハクビシンはそのままゆっくりと山の斜面を歩いていく。

追っかけようと思った、 しかし勾配が急なので僕には無理。
そこで別の場所から回り込んでみることにした。



こんなにくくっているのに、頭蓋骨はもっと小さかったのだろう。





さて、回り込んだ場所は隣の山との境で、
隣のタケノコ林があります。
そこで変なもの発見。




ウンコ。

やけに黒い。
サイズ的には人間クラス。
タケノコを掘りに来た人が、落としていったのだろうか?
っていうか、人の家の真裏でウンコをする人間がいるってことか?

さらに進むと・・・



ウンコだらけ!!!!!

見れば、周りはほじくりかえされている!

しかも見覚えのある足跡が!

耕運機(イノシシ)だ!

この(さっきのも)ウンコはおそらく耕運機のものだろう。

さらに・・・・・・






うわぁ〜!!!!!!!!

何だこの極太ウンコは!!!!!






一箇所に極太が固まっています。
一番太いのは、直径5cmはありそうだ。
上記のウンコの二倍以上は確実にあります。

これは絶対人間のじゃない!
こんなのしたら肛門が裂けてるはずだ!!

絶対耕運機だよ。




この太さ!!
生まれて初めて出会いましたよ。
バナナより太いです。
すっげぇ〜!!!


なんだか感動だぜ・・・




(って変態かオノレは!?)





おそらくボス的存在の糞でしょうね。
見てて恐ろしさすら感じてくる。


軍手してて良かった。
素手じゃ触れないからね。

さっそく観察開始。


やけに黒い、そして固い。
力を加えたら、崩れました。
親指の第一関節くらいの大きさの丸いウンコが、密集していたって感じ。
バラバラにすることが可能でした。


中身はですね・・・・
昆虫の甲羅のような、ドングリか栗の皮のようなものや、
笹の葉っぱのような繊維質、
ザリガニの甲羅のようなもの・・・ etc
他は粘土みたいな感じ。


うん、よかった。
これは絶対人間の物ではないでしょう。


僕の習性でしょうか?
何故か鼻を近づけてしまう。


オェップ!!! 
くさい!!!!  
臭すぎる!!!!




っていうか、もうすでにハクビシンのことは頭に無かったですね。

とにかく、いたるところほじくられていました。
あらま〜、お隣はタケノコ生えてくるかな〜。


おととい、初めてイノシシがうちの敷地に来たことに気づいた。
その時も、足跡はタケノコの林に向かっていたが、特にあらされてはいなかった。
おそらくうちは北向きだから、まだ生えてなかったのだろう。

タケノコを物色するも、見つからずに引き返した姿が目に浮かぶぜ。
ざま〜味噌漬!!!



このあと山を調査しましたが、いろいろと痕跡がありました。
ま、うちの山をうろつくぶんには勘弁してあげよう。
ただし! 
畑、タケノコに手を出したら、 タダじゃおかないぜ!!
皮剥いで、八つ裂きにして、焼いて、煮て、喰っちゃるぜ!!!





午後・・・・・・・・

近所のオジサンが野菜を持ってきてくれて、ちょっとお茶をしました。
雑談中に、イノシシの話をすると、

「あー、来た? どこに? タケノコの所? アレはユリもまずいよ。」

え?
ユリ?
そりゃ、たしかにまずい。

「〜さんとこは、今年いっぱい生えてたでしょ? すごかったよ〜。」
 と、オジサン。

うんうん、そうでしょ、そうでしょ。
けっして、ほったらかしてそのようになっているのではないのよ。

ユリの茎が生えてきた頃は、草刈時期の真っ只中。
本来、草刈器で丸坊主にするところ・・・・
うちではユリの周りは鎌で草を刈り、
ユリ一つ一つに、支え棒してあげてるからユリがよく見えていたのだ。

おじさん偉い!
ちゃんとわかってくれてたんだ。


それだけ手を加えていたユリを食われちゃったら、


許さないよ、 耕運機。

覚悟しとけ!


まあ、今のところは実害は出ていないし、とりあえず見守ってあげよう。
そして、この耕運機共が、ただの通りすがりであったことを祈るだけだ。


あ、そういえば、隣のおばあさんにハクビシンに逃げられたこと言ったらなんて言われるかな?


・・・・・黙ってよっと。


最後になりますが、今回、ウンコ尽くしですいません。m(_ _)m

2004 01/31


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