1月22日(木曜)


さて、以前アライグマが掛かってから、
僕、マルチハンター見習は遊んでいたわけではありません。

ちゃんと修行してました

外国のページでアライグマの狩猟に関するページを探して、
それを読んで眺めていました。

そうです、アライグマは狩猟の対象であるのだとマインドコントロールするのです。
残念ながら日本のページにはアライグマの狩猟に関するページはあまり無いようです。
あったー!っと思って文章を読んでみると・・・
なんだ、自分のページじゃんこれ・・・って感じでした。
(単に僕が検索エンジンを使いこなしてないだけかもしれませぬ。。。)


さて、例えば google とかで raccoon hunting と検索してみてください。
アライグマ猟をしているページにいけるはずです。
面白いですよ〜。
英語読めないですけど、見てるだけでも楽しいです。

http://www.linruffkennels.00go.com/photo6.html
http://www.coondawgs.com/tradition3.html
大量捕獲。


しかし、アライグマ専門にハンティングをしているなんて・・・驚きです。
アライグマ猟、これには犬がずいぶん活躍するみたいですね。
犬たち、カッチョ良すぎ!


http://www.linruffkennels.00go.com/photo4.html
しかも狩猟に拳銃を使用してない?
いやはや脱帽でありまする。
弟子になりたいくらいです。

そんなこんなでアライグマ猟に興味を持ち始めちゃってました。







そして本日、アライグマが掛かりました。
餌はバナナです。
結構デカめですね。



やるぞ。
三度目の正直。
本来は、アライグマ以外から四足は入門する予定でしたが、
修行の成果もあったのか、アライグマを獲物視できるようになってきていました。
だってねぇ〜、あんなページを見ちゃうと・・・ねぇ?

それに捕獲して、また逃がしてるんじゃ意味がなく思える。
(無駄な殺生はごめんですが)


前回の失敗を生かし、くくるときに、箱罠が倒れないように十分注意をする。


くくれました!
引っ張り出します。



胴体をくくりました。
ちょっと予定と違うけど・・・
首をくくっても、なぜかスポッ と抜けてしまうのです。



さすがにいくらおとなしいアライグマでも
ここまでされれば黙ってません。

グギャギャギャギャッ

と、縄に噛み付いたりします。



用意。

ずいぶん動くので、狙いがつけられません。
ここでぶん殴ってもいいんですが、
当たり所が悪いとかわいそうだし、
紐を手繰り寄せて噛まれるのもいやなので、タイミングを待ちます。



とつぜん、アライグマは木に登りだしました。
意外と太い杉の木を上りだします。
ずいぶん器用に上るね。
といってもロープでくくられてるので途中で止まる。

なるほどね、そういう感じでビワにも手をつけてくれたわけだ。



んむ!
今しかない。

元剣道部の腕の見せ所。
頭めがけて木刀を振り下ろす。






メーン!


カコン!!!




思いっきり頭蓋骨に当たったような音がしました。


アライグマはクラッ として地面に落下。
数秒もがいた後に静かになりました。



しかし、息はあるようです。
横になった腹は、膨らんだりしぼんだりしています。



んん!
グッドサイズ。
叩いた瞬間に、自分の中で 何か が確実に変化した気がしました。



血抜きをしなくては。



木に吊るす。

しかし頚動脈はどこだかわかりません。
とりあえずナイフで首を切開します。



ブシューッ・・ブピュッ という音とともに血が勢いよくたれてきます。

とそのとき、突然アライグマが痙攣を始めました。
そして、まだ肺が活動しているのだろうか、
切開したのど元から ガッ!・・・ ガッ!・・・と呼吸する度に音がする。


・・・・・・・・耳をふさぎたい・・・
・・・・・・・・目を背けたい・・・


しかし、この状況をしっかり見ておかなくてはいけない という考えもあった。

音が聞こえなくなるまで、どのくらい経ったかは覚えてませんが、
すべてを見ていました。
数十秒くらいかもしれませんが、すごい長く感じました。



・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

やってしまいました。

なんていうか・・・言葉では言い表せない気分です。


狩猟者、駆除者としては当たり前のことをしている・・・
イノシシかアライグマかの違い・・・・
そして、近所の人たちが「ハクビシンやアライグマは殺しちゃってくれよ。」
といっていた時のことを必死に思い出す。

しかし、罪悪感は残る・・・・・。




でもまあ、やってしまいましたよ。


はあ・・・・・

・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・


しかしこれは決して無駄な殺生をしているわけではないのだ。
一狩猟者として捕獲したのだ。

狩猟を楽しみ、食うために、
その命を、自分自身の手で絶つことが、絶対に必要なことなのです。

もちろん、有害鳥獣だとして、
動物をゴミ同然に殺すことには僕も納得できません。

野山の管理や防護で防げるならば、
それに越したことはありません。

まあ、僕の場合は、捕獲が楽しいので獲り、
食いたいので殺す事にいたる


今回のアライグマもこれで、うちや近所の農家の被害は多少なりとも減ることにつながる。


おっと、 難しい話は止めましょう。
こういう話題は十人十色でそれぞれ考えも違うでしょうからね。

明るくいきましょう、明るく。
今の俺は一狩猟者ですから。

・・・・

・・・・

・・・・



はぁ〜〜〜〜・・・・



って、明るくって言ったばかりなのに!


明るくね! 明るく!



さて、アライグマを捕獲しました!
駆除者として駆除しました!
狩猟者としては、もちろん食べるためです!

ですから解体をしていきましょう!
ついでなので、血抜きした状態で皮も剥いじゃいました。

ふふふん! 勝手知ったる解体法。
ハクビシンで経験済み。
ハクビシン解体に沿ってやりました。

っていうかまあ、四足はみんな一緒じゃないかな。



脂がすごいのってる。
超うまそ〜!!!! 
すんばらしいですな、これは。



こちらは剥いだ毛皮です。
ずいぶんのび〜る。

そういえばインディアンだっけ?
アライグマのしっぽが垂れ下がった帽子をしてるのを見たことがあるな〜。



というわけで、駆除、解体、 終了です。


・・・
・・・
・・・

ああ〜、でもやっぱりかわいそうっていう気持ちもありますね。


でもでも、狩猟者として、いや、人間は生きる上で絶対にこういう力は
必要だと思うんですよね。

「原始時代じゃあるまいに、現代でそんなものは必要ない。」
といいながら、牛丼をバクバク食べるような人は最悪だと思ってます。

だって誰かが殺してくれたから牛丼が食べれてるわけで・・・・

つまりは、自分は手を下さないからそれで良しって感じでしょ。
それは嫌な部分は他人任せってことでしょ。


「動物がかわいそうだから野菜しか食べません。」というベジタリアンは最悪だと思ってます。

だって野菜だって生きてるんだもん。
まあこの考えは美味しんぼの受け売りですが・・・。


おっと、いけない!
また難しくなってきています。

気楽にいきましょう。

といっても、僕は決して動物を殺すことに快楽を見出してるわけではなく、
いつでもためらいがあるのは分かって頂きたいです。(自己弁護)

しかし、修行によって培われたアライグマの獲物視が、
そのためらいを凌駕したんですね。



ふむ。
これで一応マルチハンターと名のってもいいかも。

最大の難関と思われていたアライグマが、まさか四足入門になるとはね。。。

まあ、めでたく? マルチハンター復活です!!

2004 01/22


罠猟日誌
狩猟の部屋
TOP
inserted by FC2 system