7月24日(木)


天気晴れ
標的アメフラシ



ふーはははは!!
父と兄と自分、3人が休日で集合するのも久しぶり。

行くか!
行こう!!!

と、行くことにする。

それぞれ戦闘態勢で車に乗り込む。




目的地に着き、車を降りる。




兄は準備を整え崖を降りていく。

父は準備に手間取っている。
なんと父は、スーツは持ってきたがウェイトを忘れてしまったらしい・・・。

それじゃ潜れねえじゃん!

戦闘態勢でウェイトを巻いてくるはずが、巻き忘れたそうで。


・・・・
自分のものは各自で用意しているので、私は潜れる。
早く泳ぎたいし・・・

「先行くよーん、カギよろしく。」

よし、わかった。


後は父に任せて、先を急ぐ。





今日はあの辺りを攻めますっと兄。

父も遅れて到着。
結局、暑いのでスーツは着ないで潜るとのこと。


今回も自分、標的はアメフラシです。
しかし・・・いないね。
と、目の前を ヒ〜ラヒラ と動く物体。

こいつは!
・・・・・・食える。

狙いを定め えい! っと刺す。

いいところに刺さる。
しかし・・・・すごい抵抗。
900円のヤスが折れそうになる。

しかし、こいつを手づかみにする度胸もない。
なんとこさ、岸へと引きずっていく。





エイ ゲーット。


再び潜りに行くが、やはりアメ公は見つからない。
平たい岩に狙いを変える。


しばらくして、岸で3人合流。
父と兄はほとんど何も拾っていない様子・・・っていうか拾ってない。

・・・・しょうがない。
このままじゃ、エイのみだ。

というわけで、自分がもう一度潜りに行く。
基本的に悪いことやめたのですが、今回は仕方ない。
不本意ながらも落し物を拾いに行きます。


・・・
お!?
あれはザリガニの軍団。

早速拾おうと潜って穴の様子を見ようとしたとき、
唇に刺激が・・・・

イソギンチャクにやられた!
ピリピリするぅ〜・・・。





ちょっと気張りすぎました。

だいぶ拾ってしまったぞ。
クーラーに収まりきらん。


と、まあ、拾いましたので引き上げることにしました。
アメフラシ、捕れず。




さて、キツイ崖を上り終えたところで、父に一言。



「あ、カギちょーだい。」



「お! あれ!?」     ポケットを探る父。




兄、私「・・・・」     かばんを探る父。




「・・・・・」       到るところを探す三人。




見つからない。

着替えた場所に落としたか!?
再び崖を降りて捜索。




見つからない。



「あれ? ちょっと待って。
 まさか、一緒に泳いだ?」



絶対そうだ。
戦闘態勢で車に乗り込み、そのポケットに鍵を入れた。
だったら泳いでるはず(マスターキーで合鍵も無い)。


父「おかしい!」

私「やっちゃったか・・・」

兄「いや、それはないでしょ。」


腑に落ちない兄は再びかばん等を探す。

一方で腑に落ちすぎている自分。
というのは、父には前科があるからである。

昔、父と一緒に泳いでいたときに、父が潜る瞬間、
私は父の海パンのポッケから鍵がピラピラと舞い落ちるのを目撃している。

「そんなことあったか?」と父。

納得していないように見えて、しかしその行動は、
「えーと、まず家に連絡して、ジャフ呼んで・・・」
と、最早カギは見つからないものとして事を考えているようだ。

こりゃ納得しまくってるわね。


さて・・・家に連絡しようにも電話は車の中。
というわけで、周囲の人に助けを求める。

幸い親切な方々が居合わせて連絡はつき、さらにジャフや母が迎えにこれる国道まで乗せて行ってくれるとの事。
父が乗せて頂いて兄と私は待機。


・・・・来るまで2時間くらいみたほうがよさそうである。





兄はやはり腑に落ちないようで、再び捜索開始。

腑に落ちまくりの自分は・・・・ボケェ〜っと海を眺める。





あ〜あ・・・

この海のどこかに、キーは眠っている。
今から泳いで探す手もあるが、ハッキリ言ってここから見つけ出すのは奇跡に近い。
っていうか絶対無理!
こんなとこで運を使ってたまるものか!



車の横に座り込む。

・・・・
・・・・
・・・・
・・・・

「タバコある?」
「ちょっと待って・・・あるけど持つかな・・・・」





均等に分ける。

う〜む、二時間持つだろうか・・・



そのとき、

「あ!」
「??」

「ライターがつかねえ!!!!」
「マジで!!!!!!!!!!」

「そういえばさっき、下に落ちてたよ。ちょっと拾ってこよう。」
と、崖を降りてライターを拾う。

ついた・・・・助かった。
ハンターハンターとしては許せないけど、今回は感謝。




待っていると、見覚えのある車がやってきた。
さっきの神様の車だ!
何故か父も戻ってきた。

ななななんと、待ってる自分達に差し入れを持ってきてくれました!

「ありがとうございます。」
マジマジチョーうれぴーです。

そして「じゃあ、もうちょっとがんばって。」と声をかけてくれました。

お金も無いだろうからと、父にお金をくれたそうです。
後で父が電話番号等を聞こうとしたら、「お互い様だから」と言って、
そのまま帰ったとの事です。



神様です。



あーくそ!
ナンバーメモッとけばよかった。

ほんとに助かりました。
感動しました。
ありがとうございました!





うまい・・・・・・・・。

炭酸が、イソギンチャクにやられた唇にしみるが・・・・・・・・・・・うまい。

うまい。

うまい。

うまい。

うまい。

うまい。

うまい。

うまい。

うまい。

飲んじゃった・・・・・。






そして待つうちに兄が気づく。

「おい! この暑さで駄目になっちゃわない?」

そういえば拾い物がクーラーに収まってないんだっけ・・・





何とかして詰め込もうと努力する。






しばらく待つうちに、ジャフ&父到着。

ジャフの人が、なんかよさげな道具を使用して鍵を開ける。



カチ。
ガチャ。

え?
もう開いたの?
5秒ほどで鍵を開けてしまいました。

すげ〜!!!





おお!
入れた入れた!

しかし、キーはない。
この後、鍵屋さんに来てもらい、その場でキーを作ってもらうことになった。
掛かる費用は2万円とのこと。
もちろん、父が全責任を負って支払うことに決定する。
本人を含め、異議申し立てはない。

そして、父はまだ来ぬ母を待つため再び国道へ。
兄と自分は再び待つ。



ふと、兄が言った。

「あれってどした?」
「あれって?」
「あれだよ。魔寄せのお守り。」
「あれか、あるよここに。」

それは、兄がどこかで買った幸運のお守りのはずの物であった。
購入後、兄は自分の車に取り付けていたが、その車に乗っていて大分痛い目を見たのだ。
その後、さらに別の車に取り付けていたが、その車も調子悪く廃車となった。

二人の間では、これは不幸のお守りとして呼ぶようになったが、
兄が捨てようとしたところ、やはり私は、その形が気に入っていたので、
引き取ってこの車のルームミラーに取り付けていた。








こいつ。

何かの実だかなんからしい・・・・。



「やっぱりこいつは魔寄せだよ。」
「調度いい機会だし、供養しよう!」
「そうしよう。」

というわけで、絶壁から海へぶん投げて供養することにした。


「いくぜー。」
「いけいけ。」

「おりゃ!!!!」








ザグッ





うっ!





投げた瞬間、指先に激痛が走った・・・・





指先がパックリ切れている。

あいつのトンガトンガ部分が引っ掛かったらしい。
いてえ・・・・・

これは、最後の悪あがきなのか、それとも、捨ててはいけないとのお告げなのか・・・
結局、思わぬトラブルで、海まで達しはせずに、浜辺に落ちた。

・・・・あの形を目にしたら、絶対誰か拾うだろうなぁ。

まあ、うまく使ってくれ。






供養が完了したころに、母が到着。
続いて鍵屋さんもやって来た。

そして無事帰れることになりました。



いやいや、久しぶりに・・・
なんつーか・・・面白かった。

しかし、神様(親切な方々)にお礼をできなかったのが残念で仕方ない。
よく考えたら、海で拾った物を渡せばよかったなぁ。
でもそれは、共犯にしてしまい、恩をあだで返す形にならなくもないか・・・。

とにかく・・・・神様、 ありがとうございましたーーーーーーーーー!!!!

2004 7/24


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