2005 最北端行ってみたい6


17/8/20

昨日も今日も釣れてません。

ところでこの海岸。


こんなコンクリ作りの建物がある。

それは浜辺にあったり、
浜辺沿いの崖っぷちにある。


内部はこんな感じ。

釣り人のオジサンが教えてくれましたが、
これはトーチカと呼ばれるそうです。

戦時中に、監視、狙撃用に、海に面する高台に作られたそうですが、
それが侵食により、浜辺におっこってしまったそうです。

またこれ、作ったは良いけど、ほとんど使用されなかったらしい。
使用する前に、原爆を落とされちゃったそうです。

夜中・・・浜辺から続く川の辺りで、
無数の明かりがちらついている。

近寄ってみると、網や鉤で遡って来たサケを捕らえている。

彼らに聞くとこれは・・・

密漁だそうだ。

またサケ釣りは、場所によっては河口から500mとか、1kmといった単位で、
禁止されているとこもあるらしい。(ここはOKだそうです。)

また、川に入ったサケを捕らえることも、これまた禁止らしい。

密漁をしながら、誇らしげに話すオジサン。

いや、私は密漁はしませんよー。
純粋に釣り人として、アキアジをこの手にしたいのです。

17/8/21


ダメデス。

サケは釣れません。

カモメは一杯釣れました(引っ掛かりました)。

釣ろうと思えば、エサつきの仕掛けを地面に置いとくだけで、
何の苦労もなく釣ることができます。

こいつらこそ「アホウドリ」と命名したい。

17/8/22

天気がすごい・・・

予報では、十勝北部、大雨、雷、洪水、濃霧注意報だそうです。

17/8/23

そろそろ、夜眠っていると肌寒くなってきた。

浜辺には流木も一杯あるし、
今夜はキャンプファイヤーでもするかな。

と、今日もどうせ釣れないだろうと、
流木を集めていました。

遠くのほうから、腕一杯に流木を抱え、
「今日は火の側で、お酒がうまいだろうなぁ・・」と、
妄想しながらニヤケて歩いていると、


ザザァー

リン・・・   リン・・・・

ザッバァ〜ン


波音に混じって鈴の音。

離れた位置から竿を見る。


やややや!!!


竿が思いっきりしなっているではないか。


しかし、せっかく腕一杯に抱えた流木・・・
この場で投げ出すのも癪に障るので、
抱えたまんまダッシュする。

とはいってもここは砂利だらけの浜辺。


当然のことだか、数秒後に      コケタ。


やばい、早くしないと糸ふけでバレちまうかもしれん。


すかさず立ち上がり駆け寄って、
竿を手にしてリールを巻く。


おおおおおおお!!!!!!!!!


良いヒキするじゃねーかコノヤロー!


うひょ〜っほーぅ!!!!!





UP
♪ や〜りました! や〜りました! ♪
ギンギラギーン。


とうとうやったぜー!!
くぅ〜、良い顔つきしてるじゃねえか。

粘った甲斐があるってもんだでべそ・・・・。

もう、思い残すことはない・・・・。

さて、この釣ったサケ、
どう処理したらよいんでしょうか。

とりあえずロープつなげて海に放り込んで活かしておく。


さっき落とした流木を集める。


海岸でキャンプファイヤー。
そうなると丸焼き?

いや・・・そうだ、家に送ってやろう。
となるとさらに処理がわからん。

普通に血抜きでもしておけばよいのかな・・・
塩漬け?
内臓はイクラ白子以外にどっか食えないの?

などと悩んでいると、
一台の車がやって来た。
中年ぐらいのご夫妻が乗っていました。

夫妻「釣れた?」
私「はい。」
オジサン「おおーこりゃいい型だね。」
私「この後は普通に血抜きで良いんですか?」
オジサン「おい、やってやれよ。」


と、オバサンが全部やってくれちゃいました。
ありがとうございマース。

エラから血抜き。
イクラ、白子以外は捨て。
表面に塩を塗っていた。

オスだったのでイクラではなく白子でした。

ホームセンターに行けば、アキアジ用のビニール、発泡ケースがあるから送るのは簡単とのこと。
さっそくホームセンターに行き購入、送ってあげた。

とりあえず私は釣っただけで満足だ。
冷凍しといてもらって、ドライブから帰ったら、ゆっくり食べよう。

夜・・・・・


一人ダンスウィズウルブズ。

♪ ひゅーひゅー  あわわわわわ ♪

釣ったぞー!

お酒ごくごく。
フラフラ〜  パタッ。

17/8/24

翌朝、目が覚めてから、待望を遂げた私は、
フェリーに乗るため苫小牧を目指すことにし、
夫妻に場所を譲って出発した。

再び天馬街道を通って行く。
天馬街道にある、なが〜〜〜いトンネルを抜けた直ぐにあったパーキングに寄る。


ここ。


すぐ横に湧き水がある。
そして建物のなかには、休憩所みたいな場所がある。


コーヒーブレイク。
今後の予定を立てる。

とりあえず本州に渡るつもりだが、
渡ってから、群馬にいる知り合いに会いに行く約束をしていたので、
フェリーで日本海側に渡ることにする。

再び三石(捕まった場所)を通る。
しかし、今日はやっていなかった。
三石付近で5000キロ。

門別近くのとねっこ温泉で風呂に入る。

苫小牧に近づくにつれて、一つの不安が大きくなる。

時期的にフェリーに乗れるだろうか?
さっそく乗ってきたフェリー会社に連絡をする。

すると・・・

「苫小牧からは日本海のほうには出てませんよ。」

うそぉ〜ん!
日本海のほうは室蘭からだそうです。
室蘭のフェリー会社に連絡。

「8月31日の便じゃないと空いてません。」

おまえウソップじゃねえだろうな!
せっかく北海道を発つ気になったのに。
しょうがないので31日の便に予約をしとく。

後で知ったけど、フェリーはいろんな会社があるらしいね。
他のフェリー会社にも問い合わせてみればよかった・・・。

漫画喫茶で時間つぶす。

17/8/25

昼近くまで、漫画読んでて、
その後室蘭を目指す。

途中で熊牧場の看板を見つける。
そうだな、とりあえずナマグマを見てみるか。。。

入場料糞高い。
駐車料金入れて、3000円くらい取られた。

入り口に立つ巨大な剥製。
全長3mはあろうかという熊。

そして悟った。
やはり私は調子こいていたと。
こんなのが出たら、まず勝てません。


牧場までは、ロープウェイで行く。
景色はなかなか良い。

UP
わーい! 熊だー!!!


手を振りながら餌をねだる熊達。
ねだる仕草は、熊一匹一匹に個性的。

左の寝そべってる熊公。
寝たまま手を振り、側に投げてくれるエサしか食べないナマグサ野郎。
何故か皆こいつにばかりエサを投げる。

最近は、こいつばかりエサをもらえるからか、
他の熊達が、こいつの真似をし始めたらしい。

性懲りもなく、調子に乗り始めた。
お前等になら勝てるかもしれない と。


通称人間の檻。


さらに近くで熊を見れる。
そして再び悟る。
調子こいてすみませんでした と。

ここには熊のことに関する博物館もある。
面白かったのは・・・・

これ!
熊用超巨大トラバサミ!
ハサミ部は、全長50cmはあろう。
人間が踏んだら骨折ものだ。
もちろん今では使用禁止だけど。

これ!
どっかの誰かが、熊用に作った箱罠。
熊用には、柔軟さが大切なのかもしれない。
トリッシュのスパイスガールじゃないけど、
グニャグニャの箱罠って良いかも知れない・・・
「柔らかいということはダイヤよりも壊れない」だっけ?


屋上からはクッタラ湖が見れる。


熊のショーもあるよ。
これはヒグマではなくて、ツキノワグマ。

夜は、室蘭岳山麓総合公園自由広場キャンプ場に泊まった。

景色は良いが、なんだかすごく風が強い。
雨も降ってき始めた・・・・。

本州ではどうやら台風らしい。

17/8/26

朝・・・・雨ザーザー。
自炊しようにもできない。

テントの中でやろうと思っても、
さすがに狭すぎて無理。


車の中で自炊。

ううう、狭い。
沸騰すると、水蒸気が充満。

飯を食べながらテレビを見ていると、携帯が鳴った。
自宅からだった。

「窓開けっ放しにしてたら、パソコンが水浸しで使えなくなってるよ。」

はいーーーーーー!?

マイパソコンが。。。

「誰だよ! 開けっ放した犯人は?」
「さあ?」

ムカっ!

「新しいの買っといて!」

ガチャ。

まったくもう。

後日、パソコンは水分が乾燥したのか、起動するようになったらしく、
こうしていまだに健在です。

家族「使えるようになったぜー」

こら! ちったぁ反省しろって!

雨が治まってから、林道ドライブをしながら、
以前泊まったアルトリ岬キャンプ場へ赴き、キャンプする。

雨は止んだが、風は以前強い。

ふっふっふっふ・・・

そう思って、


風防を入手したのさー!

夜中に一人ツーリングの人が来て、
利用者は二人となった。

17/8/27

アルトリ岬。
コーヒーを飲む。

昨日泊まった人は女性ライダーで、
どうやら自炊道具は持っていないらしい。

一人で飲むのも、なんだか気まずいので誘う。
雑談開始。

Tさんは一週間ほど回っているそうだ。

その後、ウンコをしにトイレへ行く。

用を足してすっきり!
戸を開けようとした瞬間!


スカスカ・・・

戸が開かない!?

外からはノブが噛んでいたのだが、
内側からはノブが空回りしている。

何と言うことだ。
もうすでにTさんは出発している。

「誰かー! すいませーん!! 誰かいますー!!」

誰もいなかった。

その後一時間以上トイレに監禁された。

最終手段、戸を蹴破ろうと思った。

アポ! 十六文キッーク!!
連打連打連打! 百烈キック!!

しかし、トイレが狭く、力がこもらない。
ドアの端を曲げて脱出しようと思った。

タメ・・・・ターンパンチ!!
タイガー・・・アッパーカット!!

死ね!死ね!!
おーら、死ね死ね攻撃!!!

これまた、アルミかスチールかでできているドアは、素手ではびくともしない。

ちょっと待てよ・・・・・

くっそー! 誰か来てくれー!

と、あきらめてノブをガチャガチャしていたら、
うまい具合に内部の構造が噛んだのか、
カチャッとドアは開き、無事に脱出に成功した。

ふー・・・さすがに・・・

マジで焦ったぜ・・・

アルトリ岬、炊事場左の男子便所要注意なり。

今日はのんびり釣りでもしながら、ここで過ごしましょう。

夜中・・・今日は自転車でツーリングの男性がやってきました。
いろいろ話をしました。
一ヶ月間自転車で旅をしているそうです。
すばらしい!

17/8/28

アルトリ岬。

今日はどこいこーかなー?

ふと車に目をやると、大分汚れている。
雑巾をぬらし、磨いてやることにする。

やや! この本は!
網走監獄で買った脱獄の本だ・・。

よし決定!
今日はゆっくりのんびり読書します。

午後3時ごろ。
ライダーの男性がやってきました。

いろいろ話をしているうちに、
彼はここに泊まるということになったので、
夜は一緒に雑談しながら食べることにしました。

北海道ツーリング中に知り合った女性と結婚、
新婚旅行は日本一周ツーリング。
だけど今回は喧嘩して、奥さん置いて来ちゃったって。

17/8/29

今朝、昨日知り合ったお兄さんが、
近くにある露天風呂に行こうというので、
アルトリをベースに一緒に行くことにする。

待って待って! この車スピードでないから・・・
頑張って着いていった。

最高ー!
オサル湯。
場所は国道453沿いにある。
すごく見つけづらい。


なんというか、まさに川の横。
お兄さんとは、アルトリ岬でまた会うということで分かれた。
林道ツーリングに行くそうだ。


私は、ドライブしている間に、
徳舜別ホロホロ山のハイキングの入り口に来てしまった。

どんな感じなんだろー?
ちょっとハイキングコースを見に行ってみる。

少し行ったところで上から来た人に出会う。
私の姿を見るなり、言った。

「サンダルゥ? それじゃ無理だよ!」

その時の私は、半そで、半ズボン、便サン姿だった。
いやいや、別に登る気はありませんってば。

しかしその後、下ってくる人達、3人に同じことを言われ続けた。
登る気は全くないし、
ちょっとのぞきに来ただけなのに・・・

なんだか、めちゃめちゃバカにしたように言われ続ける度に、
次第に腹が立ってきた。

じゃあいいよ。
このまま上まで行ってみよう。

確か入り口には徳舜別山頂まで約100分とあった。
目標80分以内。
便所サンダルパワーを見せてやる。
サンダルのまま、スーパーダッシュで登り続けた。

途中、杖やら何やら重装備のいかにもハイキング風を、
ダッシュで抜き去ってやる。

「どけどけどけ! 便サンマン様の御通りだ!」


多少後悔はしたものの何とか9合目。

そして辿り着いた頂上。
時間約58分。

死にそうです。
のどが渇いて・・・・
水くらい持ってくるんだった。


自分(バカ)撮り

UP
すごく怖い・・・・。

誰かがいれば、自分と頂上を撮ってもらえるのだが・・・
カメラにはタイマーというものが存在しているはず。
しかし、三脚がなければ無理だ。

さて・・・下りますか・・・。
上りが60分だから、下りは目標30分ね。

12時50分過ぎに出発。
再びサンダルでスーパーダッシュ開始。

途中、一人のハイキング者に出くわす。

私「ちはー。」
その人「あ、あなたですか? サンダルで登ったのは!」
私「は、はぁ・・・・?」
その人「下で何人か騒いでましたよ。」

だと。
勝手に騒ぐなよ。

ゴール。
所要時間、約30分。

水分補給、ビール500ml2本がぶ飲み。
酔いを醒ますため、少し休憩してから出発。
汗だくなので、温泉に入ってからキャンプ場を目指す。


アルトリ岬の夕日。


夜は昨日のお兄さんと、もう一人加わって宴会。

たのぴかった。

17/8/30

二人と別れ、アルトリ岬を後にする。
室蘭目指してドライブ。


すごく景色がいい。

狐発見。
どうやら慣れているようです。
車の窓を開けると、
何かをくれると思ったのか、
ヒョコヒョコ近づいてきました。

なんだか捕まえられそうな勢い。
「るるるるるー!」
車を降りて追っかけたが、逃げられてしまった。

夜、ちょっと立ち寄ったコンビニで立ち読みした釣り新聞によれば、
国道37号沿いにある黄金漁港でハモが釣れると書いてある。

ちょっとハモ挑戦

17/8/31

ハモ・・・釣れませんでした


黄金漁港のすぐ近くの浜を発見。
アキアジ狙いのルアーマン達がいる。

そういえば、秋刀魚の切り身が残ってる・・・。
もったいないので釣りをしてみる。

昼飯。
ジンギスカン。
たぶん北海道では最後の自炊だな。

北海道最後の夕日。
アキアジ釣れませんでした。

フェリーに間に合うよう早めに室蘭へ向かう。


再び白鳥大橋。
やっぱり気に入っているのだろうか、2往復半してしまいました。

そういえば夜景が綺麗らしい。
夜景の写真を撮るため、
以前、迷って辿り着いた展望台を目指す。

UP
おおー!
満足満足!


フェリーターミナルに着き、
食堂で夕飯を済ませる。
牛肉丼みたいなのとビール。
二杯目に入り、タバコを吸い、停泊中のフェリーを見ながら、北海道を振り返った。

最北端、今思えば、あんなもんかって感じだけど、行けて良かったぜ・・・。
鮭も釣ることができたし。
ずいぶんと金はかかったけれど、満足だ。
もう少し、天気に恵まれればよかったかな。

2等寝台。
風呂入って寝る。

17/9/1


読書。


午後五時ごろ。
新潟、直江津港に入港。

群馬高崎を目指す。

途中、湯沢付近で車中泊。

17/9/2

高崎に着き、知人との約束まで、漫画喫茶で時間をつぶす。
夜、知人と夕飯を食べて分かれた。
夜中、埼玉の浦和に着く。

17/9/3

知人宅に泊まる。

17/9/4

知人宅に泊まる。

17/9/5

無事帰還!

走行距離、約6000キロ。
使ったお金、約50万円。


遊びすぎだっちゅーの!

でも、とても楽しい、思い出に残る旅だった。
また行きたいぜ、北海道。

行きそびれたところも行ってみたいし、
サケもまた釣りたいし、
ちょっと調子こき気味に、自然熊に会いたい。

なんだかんだと荷物を積みまくったが、
結局使わなかったものが多かった。
しかし、買い足した保冷庫は良かった。
ガソリンは喰うけど、まあ、夏にビールが冷たいってのはありがたいことだった。

ガソリン代は15、6万くらいか。
ちょうどガソリンが高くなってきたところだったんだ。

金は掛かるけど、車で旅行も良いもんだ。



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