05 最南端行ってみたい! 3


17/12/1(木曜)

今日はFさんが奄美大島へ、
Hさんが福岡の自宅へとそれぞれ出発した。

Fさんが、文庫本が一杯なので、
欲しければもってってとのことで、
ありがたく頂戴する。

本日は読書デー。


夜は I さんと焼肉。

世情に疎く、歌とか歌手が全くわからない私に、
 I さんはラジオを聴きながら詳しく説明をしてくれる。

とにかく物知りで、
ラジオに流れてくる歌をほとんど口ずさんで歌えるのだった。

酒が切れた。
うまい飯を食いながら、飲めないというのは至極たまらない。

自分もそろそろ出発しよう。

走行距離 0km 累積 2510km 
ガソリン代 ¥0 累積 ¥5342 


17/12/2(金曜)

朝起きると、雨が降り降り。
出発は延期だ。
おとなしく今日も読書していよう。

そういえば酒が切れていたんだっけ・・・
買出しに行きたくても、こう雨が降っているんじゃねえ。
行く気になれば行けるけど、行きたくない。

夜。
 I さんは一緒に食べようといってくれたが、
自分は風呂に入りに行き、
食事は、ふれあいセンターの中の食堂で済ますことにする。
風呂上りにビールが飲みたいのだ。

天丼とビールで満腹。

走行距離 0km 累積 2510km 
ガソリン代 ¥0 累積 ¥5342 


17/12/3(土曜)

天気がよろしい。

結局五日ですか?
最南端のキャンプ場に居座ったことで、
最南端来た気分を十分に味わった気になってしまった。

そのため、佐多岬の突端まで行こうという気はさらさら失せていた。
納得いかないものに金は払いたくない。

ここからはどうしよう。
出発時には、沖縄に行きたかったが、気は変わり、
四国に行きたくなっていた。
とりあえずは九州をもうすこしふらついてみるか。


出発することにする。

 I さんと鹿屋市で待ち合わせ、
お昼を一緒に食べることにした。
先に出発したのに、楽々抜かれていった。

お昼頃、鹿屋市付近にやって来た。
そろそろ I さんに連絡しようと思っていたら・・・

ん?
あのバイクは!?

国道沿いのファミレスに見慣れたバイク。
 I さんのか?
ふと中を見ると、ガラス越しに I さんがこっちを向いていた。
わざわざ見つけやすい場所に止めておいてくれたのでした。

飯を食べ、携帯いじって、だらーりしていると、
「そろそろ行きましょう」と I さんが言うので、
別れを告げて出発することにする。

まずは桜島だ。


そういえばR220。
バースデーロードはここにあったのか。


とその前に・・・宝くじ購入。
「三億円当選したらどうしよう!?」
という夢を見させてもらうために金を払うだけである。


見えてきました、桜島。
一周しよー!
時計回りに進むことにする。

ふと、桜島焼きの看板が。
このへんで、家族にゴマをすっておかねばなるまいな。
何時何時、いい加減帰ってこい! と言われかねないし。

何よりも、家族から土産代と称して、
お金を徴収してきたのだから、
何か送らなければなるまいの。
徴収したお金の30%は土産に、残りは私の懐に収まる予定。


入るとすぐ、お店の人がお茶を用意してくれました。
茶請けは桜島大根の漬物らしい。


溶岩焼き。

原材料が溶岩・・・・ではありません。
桜島の溶岩の固まった地形をモチーフにした湯飲み。

ゴマすり完了。
一周ツーリングを再び開始。

桜島。
溶岩ゴロゴロ。まさに湯のみ。
埋没鳥居。
びみょーに煙が上がってます。


一周終了。
日も暮れてきた。

桜島の周囲を走っていると、
噴火の際の避難に使うコンクリ作りの、
バス停みたいな建物や穴が各所にある。
そこに泊まろうかとも思ったが、
桜島から、桜島港まで、桜島フェリーでショートカット、
向こうで野宿することにした。


24時間運行。
15分の船旅。


短いだけあって、固定もされない。
横波食らってぶっ倒れたら、ちゃんと保障してくれんのかな。


鹿児島港に着き、R225、226を南下して野宿地を探す。
道の駅、喜入の近くにキャンプした。

走行距離 181km 累積 2691km 
ガソリン代 ¥519 累積 ¥5861 


17/12/4(日曜)


こんなとこに泊まった。

虹だぁ。
どうやら寒波が近づいてるらしい。
かなり寒い。
強風、山間部では雪だそうだ。


雨が降りそうだなぁ〜と思ってると、
案の定ザーザー降りに。
一日読書。

走行距離 0km 累積 2691km 
ガソリン代 ¥0 累積 ¥5861 


17/12/5(月曜)

寝てて寒い。
寝袋はマイナス十数度に対応できるとか何とか書いてあったくせに、
寒くて快眠することができない。
ボケシュラフめ。

飯を作っていると、
雨のような激しい音が・・・
雨じゃない、霰だ!

結局は昨日みたいな天気。
今日もテントに缶詰だな。

近くの店に食料買出しに行って、読書。

あったかーい!

ロウソク溶かして遊んでました。

走行距離 0km 累積 2691km 
ガソリン代 ¥0 累積 ¥5861 


17/12/6(火曜)

雲が・・・・
雨が降りそうだけど、天気予報によれば、今日は降らないらしい。
予報を信じて出発する。

開門岳を見てみよう。
登るかどうかは行ってみてから。


ふと見えた桜島。
なんと雪を被っている。

池田湖
オオウナギは見れませんでした。

向こうに見えるのが開門岳ですね。
登山道入り口まで行きましたが、
登る気は起こってこない。
R226を先に進む。


その途中にあった石碑。
007は二度死ぬ。
ロケ地か何かですか?

杜氏の里。
焼酎造ってるところが見れる。
入場するとすぐに、麹の香りがほんわか漂う。


変なジジイ(人形)が酒造りについて説明をする。

全く理解ができない。
訛りが強すぎて。

まさかこの調子ですべて続くのか!?
すると、ジジイの話の後に、
標準語のナレーションが入っていた。


とにかく酒だらけ。

R226〜R270
道の駅、きんぽう木花館による。
無料の休憩所があるので、泊まろうかどうか悩む。


しかし、天気も回復していたので、
近くの川の土手近くにテントを張ることにした。

走行距離 154km 累積 2845km 
ガソリン代 ¥426 累積 ¥6287 


17/12/7(水曜)

虹。
朝のうちは小雨が降っていた。
雨が止んでから、出発。

年末年始を琵琶湖で過ごすことになっている。
家族と待ち合わせだ。

そうなると・・・・一周してないで、
そっち方面に向かうべきか。

ここから熊本まで北上、
R57を使い大分市までショートカット、横断することにする。
そこからフェリーで四国に渡ろう。

R270〜3〜14〜3〜50〜266〜103。
熊本市に近づく。


近くにバッテンバーデンという銭湯があるらしいので行ってみた。
どうやらリニューアルオープンしたらしい。
街中にしてはなかなかよい設備だった。


今日のキャンプ地を探す。
加瀬川に架かる中の瀬橋の下に良いスペースがあったのだが、
そこはすでに、家なき子の占領区であった。


橋からすぐそばの、ちょっとした公園に泊まることにする。
休憩スペースもあるので、雨が降れば非難できる。

夜中、飯を食べ終え、うつらうつらと、転た寝をこいていた。
すると、

「すいません・・・・・すいません・・・・」

と声がする。

テントのチャックを開けてみると、
そこには一人のオッチャンがいた。

「あの〜・・・ここに一人泊まっていいですか〜?」

「?・・・・は、はぁ・・・?」

眠くて、一瞬何を言っているのか良く理解できなかった。

どうやら、横の東屋に、誰かが泊まりに来るらしい。
本人が私に言い辛いので、代わりに来たという
ツーリングか?

「どうぞ・・・・。」

どうやらかの家なき子のようである。

寝ぼけてたので、ホームレスとはすぐに解らなかった。
その後、目が覚めてしまい、酒を飲んで、ラジオを聴いていた。
すると再び、

「すいません・・・・・すいません・・・・」

さっきのオッチャンだ。

「あの、これどうぞ。」

タバコを数本手に握っている。
くれるという。

「いやいやそんな・・・いいですよ。僕も持ってますので・・・」

そのとき、そのオッチャンが、僕が一杯やっていた残りを、チラッと見た。

「・・・あ、悪いときに来ちゃいましたね?」

「いえいえ、あ、良かったら一杯どうですか?」

と勧めてみた。

明らかに目が欲しがっていたので。


飲み会が始まった。

この人は、さっき泊まろうとした橋下の家なき子さんで、
数人のグループらしく、それを統括する親分だそうだ(自称)。

横の東屋が手下の寝場所だったらしく、
そのすぐ脇に、私が陣取ってしまったのだ。
私が堅気の旅人だと思い、親分自ら一言断りに来たそうだ。

なかなかギャグセンスのあるオッチャンだった。
訛りもすごくて、たまに意味不明。
話始めにはかならず「ばってん」を使う。

〜オッチャンの話より〜
昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。
お爺さんは、山へ草刈に行きました。
お婆さんは、川へ用足しに行きました。
お婆さんは、屁をこいた。
お爺さんは、草刈った。

昔話やイソップ物語の、
替え話をよく知っているのだ。
 
しかし気になるのは、
「坊や〜 良い子だ金出しな〜」
を連呼するのだ。

まさかこの俺様にショバ代払えっつってんのか?
タバコを献上する立場から出世したものだ。

ウザくなった私は、次に「坊や〜 良い子だ金出しな〜」と言った瞬間に、
続けて歌った。

「かーねが無ければ、ケツ出しな〜!
 ケーツが嫌なら、しゃぶりなさ〜い!」

オッチャンはその後に、「坊や〜 良い子だ金出しな〜」と歌うことはなくなった。

話によると、私と同い年の娘がいるらしい。
もう長いこと会っていないそうだ。
なんか重い話をされちゃったなぁ。

ま、でも、いいんじゃない?
鶏口となるも牛後となるなかれっていうじゃん。

トイレの場所、水の確保場所など教えてくれる。
いろいろくっちゃべり、ウィスキー一本が消える頃、お開きとなる。
俺あんま飲んでねーんだけどなぁ・・・

すると最後に、


「楽しかったとですよ。これ、どうぞ」
と、巨大なグレープフルーツをくれた。

貴重な食料だろうに・・・・
いいですいいですと言っても、どうしてもと言う。

フラフラ転びそうになり、自分の塒に戻っていった。
結局、手下は親分のところで寝てしまったのか、
こちらにはやって来なかった。

走行距離 210km 累積 3055km 
ガソリン代 ¥0 累積 ¥6287 


17/11/8(木曜)

朝起きる。
ポツリポツリと雨が降っている。
しかし、昨日の手下が気まずくて来れないかもしれないので、
可哀想だから早めに出発する。


R57〜R325
阿蘇の麓を通る。

ガスで全く阿蘇は見えない。
次第に、雨は雪へと変化していく。

こんなとこで初雪か・・・・

突然・・・・

あり?

エンジン止まっちったぞ!


調べてみると、ゲロゲロ、オイルがねえ!
スタンドまで押して、オイルを入れてもらう。


高千穂に向かう峠は積雪。
手はかじかんで、ジンジンと痛んで、思うように動かない。
手袋してるのに・・・・・

UP
高千穂峡をグルグルとツーリングして、
R218を通って延岡市へ。
このままR10を北上すれば大分に出れる。


北川の河川敷に降りる。


はまるー!

タイヤが埋まって動かなくなる。
押して橋の下まで行き、キャンプする。

必殺技。
テント内でストーブ。
一気に暑くなる。

走行距離 171km 累積 3226km 
ガソリン代 ¥696 累積 ¥6983 
オイル交換 ¥756 


17/12/9(金曜)

4時頃、寒くて目が覚める。
寒くてか、チャッカマンが点火しない。


朝もやがすごい。

R10を北上し、佐伯市辺りから、
県道39、53を使ってショートカットできそうなのでやってみた。


失敗だった。
カブにはキツイ。
道もわかりづらい。


湧き水にありつけた。

まさしく亀頭。
ん〜・・・なんかいやらしいな〜。

亀にまたがった河童の股から、亀の頭がぶらさがる。
そこから大量の水が漏れている。
水を入れ替えた。


R10から県道38を大野川沿いにR197へ抜け、
川沿いの土手にキャンプする。


やはり便所の水と違って、気分的に調理も楽しくなる。

走行距離 97km 累積 3323km 
ガソリン代 ¥470 累積 ¥7453 


17/12/10(土曜)


目が覚め、R197沿いにフェリーターミナルまでやって来た。
ここから四国へ渡る。

1時間程の船旅。
九州バイバイ。
残りは今度、自転車で周ろうかな。

フェリー代が、ツーリングマップルに載っているものよりも、値上がりしていた。
なんだか、めちゃめちゃ損した気分になった。

フェリーは四国、佐田岬半島根元の港へ入港した。
佐田岬灯台を見に行く。

駐車場。
みかん売りのバアチャンに、みかんを売りつけられる。
試食を食ったら最後、買わざるを得ない状況に持っていかれた。
まあ愛媛のみかんってことで。


ここから灯台までは20分ほど歩く。


大分歩いたところにキャンプ場があるが、
はたして、こんなところまで荷物を持ってキャンプしに来る者がいるのだろうか。

佐田岬灯台。

UP
すぐ向こうに九州を望める。

あ、そうか。
もうここは四国だったっけ・・・と実感する。


適当に原付をぶらぶら走らせるうちに、
四国ルートは南の海岸沿いになった。
R378を走る。
そこらじゅうみかん畑だらけの道だ。
途中、「魚霊塔」なる看板を見つけ行ってみた。

魚霊塔
こんなモニュメント。
この二本の棒が何だかを表し、
真ん中の丸い玉が、何だかをイメージしている・・・・・・・
忘れました。


やって来たのは大崎鼻公園。
途中、犬の抑留所みたいなところの横を通過する。

灯台。
こんなただ四角いだけの灯台ってのもめずらしい。


すぐしたから、プライベートビーチのような海岸に下りられるようになっている。
すごく良い海岸。
しかし、距離はずいぶんになる。

時刻は5時近く。
もう走るのもかったるいので、
この公園にテントを張ることにする。
いざとなれば東屋もあるし、トイレや、ちょっとした水道もある。

夜中に、ここまで抑留所の犬の遠吠えが聞こえてくるのが、不気味。
来たらぶっ殺すけどね。

走行距離 130km 累積 3453km 
ガソリン代 ¥0 累積 ¥7453 




日記4



日記
アウトドアキャンプツーリング
TOP
inserted by FC2 system