2006 とんかつ食べたい


18/12/24 (日)

年末も間近の今日この頃に、
数日間の休みをもらえることができました。

隣に住む高校生(T・ティー)とどこかへ行こうという話をしていたので、
この機会にツーリングに行くことにした。

彼(T)は原付でツーリングに行くのは初めてだし、
私としても誰かと一緒に行くのは初めてだった。

知らない道へ赴いて、私が事故るならともかく、
 T を事故らせることは許されない。

何せ隣の跡取りだもんな。

というわけで、以前にツーリングで行ったことのある伊豆へ行くことにした。

と、もっともらしい事を言ってはいるものの、
本音は俺様が「とんかつ一」のとんかつを食いたいだけであった。

 T はリトルカブ。


・・・あ! この野郎!
いつの間に俺より背が高くなってやがった!?
小学校のときは余裕でいじめることができたのに。

ちょっと遅めの出発。


鴨川までR128を南下して、県道34(長狭街道)を進んで内房は金谷まで行き、
フェリーを使用して久里浜にわたる。



久里浜から県27で逗子まで抜けて、
途中ファミレスで遅い昼飯にする。

その後はR134、R1、R135の海岸線をバリバリと走りまくり、
伊東手前の山伏峠を越える県80を使って沼津へ抜けようと試みる。


しかし気が変わって、頂上山伏峠を宿泊地とした。

宿泊地とかカッコ良く言ってはいるが、
私のカブの電気系統がイカレているのか、
ライトが弱々しくて、暗くて怖くてこれ以上進めなかったのである。

しかも、手入れも悪いもんだからパワーが出ない。
ここに来る途中の勾配のきつい坂で、
 T のカブに余裕で抜かれたのがなんかくやしかった。


俺のおさがりテント。


俺式飯の炊き方伝授。


18/12/25(月)


翌朝カップラーメンを食べてから出発する。

早速沼津へ抜けて県17を手始めに、
R136を使用して伊豆半島を反時計回りで一周することにする。

2ヶ月に及ぶカブツーリングで培われた俺のテント撤収技術を見せつけてやろうと思ったが、
 T の方がテントの撤収がスピーディーでちょっとへこんだ。

県17号を進んでいる途中で、山道のような道を発見する。
どうやら地図によれば再び17号に出るらしい。

「ちょっと行ってみようか」

これがいけなかった・・・


道には木々が生い茂り
もはや道と呼べるものではなかった。


ところどころには、がけ崩れ発生の痕跡だろうか、
岩盤の塊がゴロゴロ落ちていて通常の走行を阻んだ。

それでも、もう少し行けば開けているかも という期待も持ちつ、
しばらく私が先導して突き進んでいたが、
もはやこれは 「道」 としては死んだ道であろうと判断し、私はあきらめた。


俺「これはやめたほうがいいよ。」

T「でも地図では出れるんでしょ? 行ったほうがいいよ。」

俺「いいから俺の言うこと聞けばかたれちゃん」




T は自慢のリトルで突き進んでいく。


若者は恐ろしい。
バイク手押しで茂みの奥へと消えていく。

俺が「やーめれ!」っつーとんのに・・・・・

仕方ないな、若者とかいてバカモノと読むからな。


俺はバイクを降りて徒歩で追い、
 T の変態姿 もとい、勇姿を撮ることにする。

地図を見た限りで判断するに、あの走行方でこの林道を抜けるには、
丸一日、二日掛かるだろうな。

汗だくだくで、追うのすらやめた私は、
岩盤に腰かけてタバコを吸い始めた。

満足したかよ?

 T もやっと状況を把握したのか、
再び苦労して茂みから戻ってきて普通ツーリング再開。


 T 「あークソ! やめときゃよかった。」

 俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あほ。」



県17からR136に入ってから、
昼飯のためコンビニによって駐車場でいただかせてもらう。



しばらく海岸沿いを走ってきたので、
気分を変えて少し内部の道、県410(仁科峠宇久須線)を通って、
県59に乗り換えて海岸沿いのR136に出て素直に進み、
今夜の野宿地(弓ヶ浜)を目指す。




伊豆のこういう道を、カブでノロノロ走るのが楽しい。



弓ヶ浜手前で風呂屋に入る。

その後弓ヶ浜に到着し、以前にも泊まった経験があるので、
ここにテントを張ろうと思ったら「キャンプ禁止」の看板が・・・

仕方ないのでちょっと走り、近くの海辺を今夜の宿泊地とした。


18/12/26(火曜)


翌朝


テントを撤収後、 T のたちションを待ってから出発する。
とんかつ一のために、朝飯は抜きだ。

下田駅周辺についてからは、
高校生の頃にやってきた時の記憶を辿る。

駅前に出ればなんとかなるだろうと思っていたのだが、
うまい具合に記憶が甦らない。

そして 「ここかなぁ?」 と、まったく別のとんかつ屋で悩むことしばらく、
ここではないとの結論に至り、再び捜査にもどる。
そしてとうとう見つけた。


とんかつ一

そうだここだ!

高校時の記憶が甦る。


ブモモモモー・・・


ん?

近くにスーパーカブが止まった。

運転していた体格の良い男性。

おお! この方は!!

ご主人だった。 

一度しかお会いしたことがないけど、
印象深かったのですぐにわかりました。

ご主人「あら。11時からでこれから準備なんだよ。」

時刻はまだ10時ちょっとだった。

「じゃあちょっとぶらぶらしてこようか」と、 T と相談しようとすると、

「あ、中で待ってていいよ」 とご主人。

「うおー! ありがとうございます!」

準備なさっている間に、
すぐできる味噌汁や漬物を出してくれたました。
これまた味噌汁にも豚肉の刻みがたっぷり入っているのがすばらしい。

そしてやってきました!





これこれ! このボリューム!


うひゃひゃひゃひゃ!



 T にはスペシャル(余裕で3人前くらいある)を注文させたので、
出てきて一目見てアキラメモードになっていたのがわかった。


 T 「ヤバイ・・・」


しかもご飯、味噌汁、キャベツ、おかわり自由。

ご主人「これもサービス!」

と、コロッケとかを後から乗せてくれる。
なんてありがたい・・・・でも俺も途中でダウンしましたすみません。

食べきれなかった分は、パックを頂いて夜用に持ち帰らせていただくことにしました。


腹がはちきれそうだ・・・けど・・・大満足。


「ごちそうさまでした!」




この後は、海沿いを北に向かって帰路となる。

ブラブラ走りながら見どころでも見ていこうかと思っていたが、
途中から雨がパラパラ降ってきて、しばらくしてからどしゃぶりとなってしまった。


ぐむぅ・・・これでは地図も開けねえぞ。


「もうこのまま雨の中行けるところまで行こうか?」


と、どしゃ降りツーリング開始。


開き直って、路肩の水溜まりなど、
わざとザバァーーっと突っ込んでやる。

もう半分ヤケクソ。

ブンブンとぶっ飛ばしているうちに、
湘南までやってきてしまった。

雨は降り続けているものの、激しくはない。


「今のうちに!」
っと、浜辺にテントを張って、今夜の野宿地とする。


タバコがぐちゃぐちゃ。

さっそく飯の準備にかかり、

「おい T ! 少しこっちに分けろ!」

と、おかずの多い T からカツを奪い取って飯を炊く。


飯を炊いてる間静かに休んでいると・・・



「あぁ〜ぁぁぁぁ・・・・・・ やっちったぁ〜・・・」



と、隣のテントから T の嘆き声が聞こえてきて、
テントのジッパーを開けて外に顔を出してみると・・・

向かいのテントから T の泣いてんだか笑ってるんだかよく判らない顔が見えた。


俺「なんだ? どしたよ?」

T「やりました・・・・」






ガハハハハ!


飯を炊いている最中にコッヘルを倒してしまったらしい。

かわいそうとわかっていても、
テント内でやったら暖かいぞと勧めた俺が悪いとわかっていても、
何故か笑いが止まらず終始爆笑。


T は掃除を終え、

「サーセーン! 米の配給を〜・・・」と。


「ギャハ! ギャハハハハ!」


さて・・・、ガキは放っておいて(鬼)、
笑い疲れたしそろそろ飯が炊けるから酒でも飲むか。

と、思ったらなんと酒がない。

来る途中にコンビニがあったのを思い出し、
再びカッパを羽織って買いだしに出かけ、酔い潰れた。


18/12/27 (水曜)


翌朝。


波が高いけど、今日は晴れそうだな。


フェリーに乗る前に三浦半島を回ることにして、
ついでに城ヶ島へ渡ってブラブラ。

めちゃめちゃ陽気がよくなった。




後ろに気を使って走るのが疲れたので、車も少ないし、
久里浜フェリーターミナルまでは T に先導させる。


俺「俺のカブ調子悪いからよ、頼むぜ。
  置いてかないでな。」            なさけねー



ターミナル着。

出港までだいぶ時間があったので、
ターミナルで昼食にする。


出航〜!


富士がいい感じに見えていた。

千葉に戻ってからは海岸沿いをひたすら走って外房へのルート。


小湊で気が変わり、県82で麻綿原高原へ。


車だと狭くって恐ろしいけど、
バイクだと走りを楽しめるね。


R465に出て自宅へと戻りツーリング無事終了。


とんかつ食えて超満足。


いや、まずは T を無傷で戻らせてひと安心 ですね。



そういや走行距離記録すんの忘れてたよ。


天気が良ければ行きたいところはもっとあったんだけど、
まぁ、しようがない。

雨中ツーリングもオツだったので良しとしよう。




って言うか俺もリトル買うわ。







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