猪臓物煮



今回は小腸と胃を利用する。

「大腸のほうは今回はとりあえずやめてくんない?」と家族が嫌がった。


・・・根性なしめ!
気づかれないように一番肛門に近い直腸を入れてやる。





胃は切れ目を入れて中身を出しておく。



小腸は取り出したら、
ホースを突っ込んで水圧で中身を少し出す。

(いったい何メートルあるのかわからないけれども、
 腸をまとまった状態で固定するためにのようなものがある。
 ソーセージとかに利用するならこのような膜もきれいに取り外すのだろうけど、
 今回は気にしないでそのままに。)

次に腸に指を突っ込んで引っ張るようにすると、
筒状の腸は綺麗に裂けるので上から下まで裂いて、
扱いやすい長さ15cmくらいに切る。



これを胃と一緒に流水での揉み洗い、及びでの揉み洗いを
臭みが取れるまで丹念に根気良く繰り返す


食べてるものにもよるのだろうけど、
最初はすごいすっぱいようなそんな感じのきつめの匂いがしていた。





何度も何度も揉み洗いしながら匂いの確認をして、
気にならない程度に臭みが取れたと思ったところでさらに一日水につけておいた。
牛乳でも良いかもね。



翌日、匂いをかぐと全然気にならなかったので、
そのままだった胃を細かく切って、サッと湯引きしてとりあえず下処理完成。

当初、オエッ てなるくらいの臭みが、モツの香りへと変化する。





煮込みにうつる。



モツ系材料は・・・



下ごしらえをした胃、小腸、直腸(すでに行方不明しめしめ)、
細かく切った膵臓、網脂に肺をチョコっと加える。

膵臓とかもさっと湯引きしておく。




タマネギ



この日運よく手作りこんにゃくを近所からもらったのでこれも加える。



刺し身こんにゃくでつまみ食い。

こりゃうめえや。




上記の材料を鍋にぶち込んで、
猪のスーパースープを加え、醤油、酒、みりんで味付け。

煮込むから薄味で良いと思う。




後はじっくり煮込むだけ。

うちの場合はストーブにおいておくだけだ。




しばらくして・・・・






むわぁ〜あああ!!!














ウホッ!!!

こ、こいつはすげえ!!!










その辺の飲み屋とかで出てくるモツ煮の香りを、
超凝縮したような強烈な香りだ!!!

これが本当のモツの香りか!



香りというよりも匂いという単語があいそうで、
臭みではなく食欲をそそる部類の方だ。




小鉢によそってネギを散らしていただくぞ!










感想


こりゃ超うめえーー!!




本物だ!  これが本物なのだ!!



味も歯ごたえもいわゆるモツ煮だが、
風味が半端じゃないな!




ん?

このレバーのような歯ごたえと味は・・・


膵臓か!?






ん?

このモツの歯ごたえにも負けない、
こんにゃくの王様みたいな奴は・・・


肺か!?

味は汁の味が染みこんでいるような感じで、
肺そのものの味というのは感じられないが、
この歯ごたえは面白いな。

なかなかいいアクセントになっている。




網脂がどうなってしまったのか良くわからないが、
総合てきに超うまい。



ただし、いわゆるモツ嫌いな人にこれを食わせたら、
さらにモツ嫌いになってくれるだろう。

下処理に手間暇掛かるけど、
これはかなり感動するね。


シシモツ最高!




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