膀胱ソーセージ





猪の小腸、大腸、直腸はさっそくモツ煮にして食べちゃいました。
というわけでソーセージ作りたいんだけど、腸がもう無いんだよね。



(安心してください。
 胃を使えばソーセージができるんです。)



それがさ、胃もモツ煮に入れて食べちゃったんだ。



(安心してください。
 膀胱を使えばソーセージができるんです。
 しかも腸や胃よりも匂いがきつくなく、
 下処理も軽い塩もみで十分なんです。)






へー。

まずは中に溜まっている小便を捨て、裏返して水洗い。
次に塩でもんでしばし水にさらす。



腸や胃と違って、これで匂いはほとんど気にならなくなります。
しかも腸に比べてとても丈夫。



ところでションベンってのは何かに利用できませんかね?



(お、お前・・・! とうとうそこまでっ!!?)



勘違いしないでよ。

食材としてじゃなくて、
その匂いを利用してタヌキ除けとか、逆に罠に寄せるとかさ。

Tレックスのションベンを小物避けに使ってたじゃん?



(だったら試しに撒けよ! 屋根裏に!)



あ、うん やっぱやめておく。





ソーセージの中身を準備する



胴体はまだ枝肉の状態で熟成中ですので・・・



顔の肉を皮ごとはがした残り。

しかしくぼみとかにまだまだいい肉が残っている。



軽く茹でてからナイフやスプーンでそぎとる。

目玉の奥のプルンプルンや鼻の軟骨とかも利用しましょう。




レバー、脾臓、肺。



細かく切って軽く茹でて水気をふき取り、
顔の肉と一緒にプロセッサーでミンチに。



さらにコクを加えるために網脂と膵臓も混ぜて、
さらに塩コショウで味を調えてミンチ完成。





詰める。




ミンチを膀胱に詰めていく。

この器械を使わないでも、
ジョウゴを使用して中に詰めることもできた。




口をタコ糸で縛って茹でる。

沸騰しないくらいの温度で15分。

念のため針で穴を開けておきました。




どうかな。。。。




おお! いい感じじゃねえか!!!





イノシシの膀胱ソーセージ 完成です。





感想



どれどれ・・・




美味しぃぃぃぃぃーー!!!!!!!!





まったく癖の無いさわやかなレバー風味を堪能でき、膵臓や網脂効果か、
飲み込んだ後に喉の周りから湧きあがるようなコクの後味が素晴らしい。

よい〜〜〜〜ん・・・


そして肉と肺のコンボのおかげだろうか・・・

ソーセージというよりも・・・

レバーペーストでもなく・・・


重厚でいてフワフワ感をともなっていて、
どちらかと言えばミートローフのような感じだろうか。

時たまある軟骨のコリコリもいい感じで、
パンに乗せて食べれば最高のおかずだ。



包んだ膀胱の部分はコリコリとしていてモツのような味わい。

美味しいけれどすんなり噛み切れるものではないので、
盛り付け時は、はがしてきざんで単独で添えておくのがよい。


腸でケーシングを作るのがめんどくさいという人は、
ぜひぜひ膀胱をケーシングにしてソーセージ作りにチャレンジしてください。

おいしいよ。


追記: 「ソーセージ」 としてはこの後ひと手間掛けて燻煙してやることにより、
香りも追加してまた保存効果も増すということです。





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