焼きゴイサギ




ゴイサギ・・・・

日本兵の話によると、ソバの出汁に使われてたってことだけど、
そのとき、出汁ぐらいにしかならないよ 風に聞こえたんだよなぁ・・・





羽をむしった状態の屠体・・・・・


恐るべき細身・・・・


こんな例えをして非常に申し訳ないんだけど・・・
歌丸師匠が毛皮のコートを羽織ってたようなもんだよ。



胸肉もハトとヒヨドリの間ぐらいしかないんじゃねえの?

その分、皮はかなり取れそうな気がするけど・・・




胃袋にあたる鳥でいうところの砂肝が、
いわゆる普通の胃袋。

体内腹部が異常なほどスカスカに思えたけれど、
おそらく胃袋が膨らんだときに全てが満たされるような構造らしい。

さすが純肉食。

肉食傾向の強いカラスですら、
カモや鶏のように筋肉質とまではいかないまでも、
砂肝風だったような気がするというのに・・・。


そして飼育中に、一夜で大きめのザリガニ5匹が消えてて、
もしかして逃げたのかとも思ったけど、
この体でたいらげても不思議ではなかったらしい。



昨日あげたドジョウが入ってた。



ほんと体の割りに小さい胸肉だなぁ・・・



解体完了。

なるほど。

日本兵の話のニュアンスはつまり、
食べる場所ほとんどないよって意味だったのかもしれないな。




胸肉、皮、レバー、心臓・・・・
そしてせっかくだからこの胃袋と長い食道に気管も頂いてみよう。

食道と胃は切り開いて塩でぬめりを取っておく。



炭火に塩味でシンプルな焼き鳥に。





ゴイサギ焼き 完成!





感想

あんまり食べたって話を聞かないし、
そもそもゴイサギを狩猟の対象とみなしている人もいないようで。

どんなもんだろう?


まずは肉から・・・・


どれどれ・・・





お!!!








クセが全然感じられないのに、味の濃さが半端じゃねー!

味の濃さはヒヨドリの刺身に通じるぐらいのインパクトがある。

それでいて野鳥くささはこれっぽっちも感じられない。

食性がザリガニやカエル、ドジョウといった具合に、
完全な肉食だからどうかと思ったんだけどこれは意外過ぎ。

すっごく美味しい!!!




 噛み切れない。 カラスの皮レベル。
 噛んでりゃ旨みは出てくるけど、完全にゴム。


 これの方がいわゆる皮っぽい感じで美味しい。

レバー心臓
 普通に美味しいけど、
 ちょっと風味が薄いかな。

食道
 モツっぽい。

気管
 サックサクスッカスカ。焦げたカルシウム。




うーむ・・・内蔵系はたいしたもんではないけど、
この肉は野鳥の中では相当レベルが高い。
問題はその肉の量だけど。

少な過ぎて取り外すのもナイフで手術レベル。
美味しいのに残念だなぁ。

サギ類ってのは皆こんな感じなのかな?
つまり見た目からの肉量が詐欺レベルってことなんだろう きっと。

しかし肉食の鳥がこんなにうまいってことは、
もしかして超肉食のフクロウとかトンビの猛禽類とかって結構イケたりすんのかな?




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