ウツボの捌き方とたたき






ウツボ。


小学生の頃からヤスを刺す練習台としか見ていませんでした。

ヤスの命中率がうpしたのは彼らのおかげに間違いありません。


悪いことしなぁ・・・・・

別に言い訳するわけじゃないけど水中で咬みつかれた事があってね。

素手で鷲掴みにしたら。



(そらお前が悪いだろ。)



以来見つけたらとりあえず ブサッ と突き刺してから、
ヤスに絡みつくのを十分に眺めて苦しませてからリリースするという、
悪魔的な行為を繰り返しておりました。


中学までやってました。

そんで高校で水中銃を手にしてから、的はもっぱらクラゲになりましたね。

だからこそ俺は、世の凶悪犯と呼ばれる奴らと同世代でありながらも、
かろうじて新聞に載るようなことはせずに踏みとどまれていたのかもしれません。




(オノレは十分凶悪だし、まだこれから先どうなるかわからんぜ・・・・)




心配すんな。 俺は大丈夫だよ。




たぶんな。






でまぁ何にしても食用と見ていなかったのは事実です。



この食あたりしそうな模様もな・・・


でも究極と至高の双方に登場してるんだぜこいつ。

同じときにグジマや滑り止めが登場してるのは気にしない。





ウツボの捌き方


まず・・・・包丁を良く研ぎましょう。

皮がグニャグニャで弾力が半端ないので、
切れ味悪いと太刀打ちできません。



そして確実に殺しましょう。

水のないクーラーで持ち帰ってきたのに以外と元気してますが、
トンカチ数発でおとなしくなります。

手馴れたらそのままでもいいんだろうけど咬まれたら結構痛いもんね。




頭を目打ちで固定。




背中からウナギやナマズの要領で開きにする。



内臓を取り、中骨を除去。



背ビレ、および腹ビレの付け根の骨を除去。



基本はココまでです。





ウツボのたたき



切り身にしたウツボの頭に近いほうを半分ほど使用する。



ウツボには鋭く細かい骨があり、
尻尾のほうにいくほど固く密集しているようなのです。



ウツボの身を炭火で炙る。



氷水で締める。



グニャグニャで扱いづらいウツボの皮も、
こうすることでクニュクニュプルプルになって切りやすくなるので、
骨切りする気持ちで薄切りにして器に盛り付ければ完成です。






よし。




(ミギャー! するな!)




え? そう??





感想


ポン酢で頂きます。




うまい!!



巨大なギンポって感じ。

顔からは想像もできないほどあっさりしているけれど、
弾力のある身からはジリジリと旨みがしみてきて、
味わってるうちにゼラチン的皮が口の中でトロけていき甘みが出てくる。

そしてアイゴのように磯臭いとまではいかない、
磯遊びをしているときのような香りが広がり懐かしい感覚に陥る。


この皮はすばらしいな。

ゼラチン的コラーゲンチックで女性は美肌効果抜群じゃねえの?


子供が素潜りで「見てー!」と刺して自慢げに持ってきたら、
「早く捨ててきなさい!」などと言わずに調理して食べさせてあげましょう。
それがお互いのためです。




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