黄金水(おしっこ)









尿を濾過して飲むだよ〜・・・・。



でもさでもさ・・・





濾過しないで飲んでる人もいるって話だぜ?








老廃物として体から出たションベンを、
健康のためにとわざわざ体に戻すアホ野郎はともかくとして、
ライフラフトで漂流して、生きるために飲んで助かり、
飲めなかった人は早々にくたばった話もあるしねー。


いろいろ食ってる俺ではありますが、
例え自分のであっても糞尿関係はアウト!


でもまぁ濾過してあれば・・・  いけるかもしれん・・・。

少しでも慣れて、
いざというときの覚悟は身に付けておかねばいけないよね。

極限のサバイバルにおける究極の自給自足法だもんな。





濾過装置の作り方



なるほど。




きっと遭難しても、物の溢れた世の中ですから、
川辺や海岸に行けばペットボトルくらい流れ着いているのを発見できるでしょう。



こーんなにゴミがあるんだから世の中は。



大五郎のビッグボトルでもあれば良いのだが、
まぁ2Lのペットボトルでよしとしよう。



次に濾過材を調達。



小石、砂利、砂。

浜辺、川辺なら楽に入手。



炭。


やはり海岸なら流木が流れ着いているので、
これを燃して消し炭を作り砕けば良いだろう。

炭は表面に見えない穴がいっぱいあって、
活性炭として水槽のろ過材にも使用されているほど優秀だ。

今回はバーベキューかキャンプファイアーの残りを頂いてきた。



繊維。

船舶ロープとか軍手とか、なければ乾燥した植物の茎をバラして刻むとか・・・


というわけで今回は全て海岸で揃ってしまいました。




入手したろ材をよく洗い、底をカットしたペットボトルを逆さにして、
小石、砂利、砂、炭、砂、繊維の順で詰め込み、
最後にゆすったりよく叩いて隙間を詰める。



いよいよ小便を調達する。

といってもさっき海岸でタッションしたのでもう出ない。



水分補給。



さらにビールがぶ飲みのアルコール補給で尿意を促進。

いったい俺は何をしているんだろうか・・・・。



おおおお 来た来た来た!


ジョボジョボ ジョロロロロ・・・チョボ・・・。





あったけぇ〜
チャララーん。

ションベンはこの泡がきもだよな。


じゃあさっそくろ過を・・・




(ちょっと待てー!!!)




え?

なんですか?




(そのままのションベンを味見しないと比較にならんだろ!)



え? いや、だってションベンの味知ってるし。

子供の頃になめた経験ぐらいあるよ。

汗っぽくてしょっぱくてさぁ・・・



だから今飲まなくても良いでしょ????



(いやダメだ。)




マジで??

俺そういう趣味ないんだけど・・・

じゃあまぁちょっと匂いを・・・




ハイ無理ー!

これはおしっこ、尿、ションベンの匂いです。

トイレに流すべきものの匂いです。

飲めません。 味見もしたくありません。






申し訳ありませんがろ過させてもらいます。



念のためちょっとづつじっくり濾過できるように、
蓋に穴を開けてつるす形にしました。

そして4時間くらい放置して同じくらいの量が溜まりました。


あれ??

ちょっとまて・・・・






元より濁ってんじゃねーのかこれ!?

色は薄くなったけど、透明感がなくなった気がすんぞ!!

ろ材はかなり入念に洗ったつもりなんだが・・・・



えーい! もう一度濾過だぁー!!!



そしてここに・・・






あらゆる邪気を祓う聖水が誕生!!!

ちょっと透明度増した?




感想

やな濁り。

最後の石墨千枚岩溶液をぶち込んでやろうかな・・・・

いや、よく考えれば井戸水が濁ったときはもっと濁ってるし。

なんてことねーじゃん!!




クンクン・・・・


ん?


全然ションベンの匂いがしない・・・。


ほとんど無臭といっていい。

ちょちょちょっと、とりあえず指先につけて舌先でチロっと・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・・


全くしょっぱくない。





一口含み、口の中でじっくり利き酒のように味わう・・・。








全然普通にのようです。

嫌な香りもしょっぱさもまるでありません。





これはすごい。

普通に飲もうと思えば飲むことができます。


まあ今はひとくちで十分ですけどね。


後は捨てるわ。 コップも捨てよう!



ところで、強制的に水分取り入れて循環させて搾り出したションベンなので、
もともとしょっぱさに欠けていた可能性もあるし、
朝一のションベンで同じくいくかはわかりませんけどね。


(ほら〜。 だから味見しとけってんだよ!)


まぁまぁ・・ とりあえず確実に匂いは除去できてますよ。





そして意味がわかりません。

ろ過材になりそうなものって海辺や川辺で集められるじゃない?



水に囲まれたような場所で濾過装置を作っていながら、
なんでわざわざ自分の小便を濾過して飲む必要性があるんですかね????


川の水を濾過したり、海水を蒸留する装置を作ればいいんじゃねーの?



え? 水が飲み水に適さないだって??


おいおい魚の生絞りとちげえぞ。

何のための濾過装置だ。

適さない水を濾過するための濾過装置だろ?

そんな恵まれた状況でわざわざションベンろ過して飲まねえでもいいだろ。


小便を飲む状況とは、
肉体ひとつで海上を漂っているような時であって、
きっと濾過もできないで飲むような場合なのだから、
いざという時、渇きで死ぬ直前にそのまま飲む覚悟はしておけよってだけで、
何もせっかく作った装置で濾過して飲まねえでもいいと思うぜ。

普通はトイレに流すものだからな。




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