魚の生絞り水





遭難したら・・・




水の確保が重要だ。




しかし、どうしても水が手に入らなかったらどうするのか・・・?









 「魚を布で絞るのがよい。
 水分は特に内臓に含まれているからだ。」




えええーーー???



そりゃ水分には違いないけどさぁ・・・。




よーしじゃあちょっと試しちゃうよお?


そしてこんな時の実験のさかなクンと言えば、とうぜん・・・






ブラックバス君ですよね。

エラを切ると血がもったいないので頭を叩いて殺し、
純粋な体液を搾り出したいので、
表面の水分はきれいにふき取ってあります。






あーのど渇いた。

このために昨日の夜から何も飲み食いしてねえんだよ。



さっそく魚から水分を確保しよう。



















ブラックバス「ぎぁああああああッー!!」


オラオラオラオラ・・・




タルカスになった気持ちで絞りに絞って・・・・


どーいうこっちゃ・・・







全然水分出てこねえ・・・



血はにじんできたけど・・・





あ・・・  布巾が切れたし・・・・



内臓も飛び出るほど絞ってるのに・・・



布巾が湿った程度です。



布巾を丈夫なタオルに取替えて・・・




むきゃー!



ふう  ふう  ふう ・・・






全然水分らしい水分が出てこねえじゃねえかよー・・・


何で何で? 捕りたてだぜ??

つーか予備でもう一匹釣って殺してるんですけど・・・。


これじゃブラックバスをねじるだけで終わってしまうじゃないか!




こうなりゃ意地でも水分を取り出してやるぜ。









先ほどのねじり死体・・・

すでにズタボロだけどもっとズタボロに・・・




フードプロセッサー。



カットして投入、グチャグチャミンチに。



これを再び布巾に戻し、
この状態で絞ればそこそこの水分は出るんじゃないか作戦。



おりゃー!!!!!

こ・の・や・ろー・・・・







ポ タ ・・・   ポタ   ポタ    ピチョンッ!!






おおおおお!!!!


水分が! 水分がぁー!!!



止まった・・・・


マジかよ。






これだけかよ・・・・



でもなんとか、根性と意地のブラックバスの絞り汁が完成だ!!!






感想

飲む刺身。



飲む前の匂いは、ブラックバスを釣って、
針を外したあとに手に残るあのなんか嫌な匂いと同じ。

しかし口に入れて飲んでみると、
ふわーっとアジの刺身を食べたときのような香りが鼻に抜けていき、
気を抜いたところで突如として血生臭い匂いに支配される。


うおおおおー・・・



ナマぐせー・・・・




うまみもすごいけどな。


熟成のピークを迎えた腐る寸前のカツオの血合いでも食ってんじゃねえかって感じ。



っていうかね・・・・



普通に魚がもったいねえよ。




しかもそもそも魚って・・・・



に住んでるんじゃね?



その水飲めば良いじゃん?

魚を絞らなくて良いじゃん?






なんでわざわざ絞るの〜!?











なるほどそういうことかぁ・・・。

水があっても飲用に適さない、
煮沸も蒸留もできない場合ってことか〜。

だとすれば、おそらく30cmのブラックバス3匹くらいをゴミにして、
ショットグラス一杯分くらいの水分を確保できますよ。


あほくせ。

タオルにも吸収されるし、ミンチにしてこれだし無駄が多すぎる。

刺身で食って全水分を取り入れたほうがいいぜ。

絞るのはバカ。




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