感想 |
汁の量は相当なもの。
タオル絞りで絞りきれなかったブラックバスの水分を、
重石と塩のコンボで取り出すことに成功したわけだ。
魚体の方は、干物というよりも、
岸壁で干からびた死体のようにシナシナペッタンコになっている。
どれ ちょっと舐めてみよっかー ・・・・
うっ! ・・・・・・
うまい!!!
やせたカツオの塩辛というか、
塩辛からふくよかな香りと豊かな味を取り去ったような・・・
とにかくブラックバスとは思えない味。
ブラックバスのあの匂いも、こなれたのか全くしません。
このままでも普通の青菜の油炒めに、
ちょっと加えるだけで一気にご飯のおかず向きに。。。。
ただ・・・・・まだまだコクと豊かさが足りません。
読本では「溜まった汁を使う」ってだけしか書いてないんだけど、
魚醤としてまだまだ熟成が足りないのではないでしょうか?
市販のナンプラーやニョクマムも、
数ヶ月から1年ほど漬け込み、
魚体もボロボロに崩れた頃に濾過して出来上がりだという。
このブラックバス魚醤ももっと時間を置けばさらにコクが増すかもしれません。
しかし・・・大量の肉と塩を犠牲に、少量の肉醤を作り出す。
遭難中、きたる冬に備えて魚肉保存の過程の副産物と考えるなら話は別だが、
食に「旨み」を求め、量より質を取るようになってきたら、
当初は遭難してサバイバルでしたけど、
もはやそこで文明築き始めましたよ のレベルに達してるってことだよな。
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