がん汁




カニごとミキサーにかけて作る汁物で、
この近くでは淡水のモクズよりも、
海のショウジンガニで作られるものがメジャー。



カニカゴを仕掛けたら4匹捕れたので、
作り方も豊田家の庭風にスリコギで行ってみましょう!


ドロを溜めてる可能性もあるので、
2、3日清水で活かしてから調理に入る。




一匹ずつ甲羅を破壊しておとなしくさせながら・・・・




丁寧に砕く。




ピチャッ ピチャッ とエキスが服や顔面、周囲に飛び散る。

動いていたカニからグチョグチョのミンチへの過程を、
ジックリと時間を掛けて行い見届けることで、
何か大切なサムシングが恐ろしいほど問いかけてくる。

と同時に、文明の利器ミキサーがいかに時間短縮に長けた素晴らしい発明で、
機械に頼ることで命に対する感情がどれだけ薄れていたのかを把握することができる。


それと間違いなく俺は地獄に堕ちるだろうということも激しく理解。





ある程度グチャグチャになったら、
一度ザルを使用して水を少量加えて大き目のカニ殻を濾します。




さらに目の細かいふきんを使って絞るように濾すことで、
細かいジャリのようなものもかなり取り除けます。

この作業は目が細かければ細かいほど時間と力が必要ですが、
コレをやっておかないと出来上がりがジャリジャリしたものになってしまいますので、
念入りに行うようにしましょう。



さらに水を加えて火にかけます。

いきなり強火で火にかけてしまうと沈殿したたんぱく質が鍋底で固まってしまうので、
弱火で鍋を揺すり、お玉でかき回せながらじっくり熱を通します。



沸騰の少し前に火を止めて塩をお好み加えると、
たんぱく質が凝固してふわふわした物体が出現、
濁っていた汁は透明感のあるものに変わります。

さらにコレを沸騰させれば出来上がりです。





器にとって完成。






感想

う・め・え。


けど、ショウジンガニに比べると少し豊かさが足りないかな。

スポンジはふやけたせんべいを口で噛み続けた感じというか、
フワフワしたカニ殻。

汁はかっぱえびせんで出汁をとったら再現できるんじゃないの?
ってくらいスナック的でおつな感じ。 ゴクゴク飲める。

ここらではショウジンガニの場合、
これベースにミソ仕立ての鍋にしたりするんだけど、
モクズの場合はどうだろうね・・・。


あと・・・

やはりすり鉢式はヒシヒシとくるものがありました。
わたくし今後は極力やらないでしょう。



ジャンクフード漬けの腐れたバカガキには
一度強制してやらせるべきですが。





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