感想 |
茹で・・・・
おお!
うまい!!
火を使うことを覚えたばかりの原始人だったガキの頃と違って、
知恵が発達して調理技術も上がって進化したおかげでザリガニの真価を引き出せた。
ドギツイ海老らしい嫌味を取り去ったような、
生息場所からは想像もできない上品で繊細な味を堪能できる。
マヨネーズはつけない方がいい。
ザリ味噌もいっぱい詰まっている。
体積でみるとかなりの割合。
強烈な印象はないけれども、じわじわくるまろやかコクがいい。
と思ったら、頭の付近にケミカル臭と酸味を伴った、
ミソの味わいをぶち壊すエキスが詰まっていた。
深追いは禁物。
てんぷら・・・・
茹でに比べると身がさらにあっさりした感じだけれど、
だからこそザリミソ風味が引き立って飯がほしくなる。
ツボにはまった。
素揚げ・・・・
さっぱり。
甲殻類の持つ嫌味が少なくて、
余韻を楽しむような感じで、
エビカニがニガテな人には受け入れやすいかもしれない。
手長より食べやすいし、藻エビより肉厚。
小さいから背ワタは無視したけれど、
絶食養生のおかげもあるのかまったく生臭さとかは気にならない。
ザリガニへの負のイメージが一変した。
よぉーしのってきたぞ。
ザリガニを生きた状態で上半身の甲羅をはがしザリミソをかき集める。
ココから先は無理にいじらないほうがいい。
固体によって色とりどり。
コレだけ集めるのに2週間くらい夜な夜な近所を徘徊したよ・・・・。
牛乳とザリミソを加えてミキサーでジュースにして火にかける。
カニのがん汁同様、放っておくとたんぱく質が凝固して豆腐のようになり焦げてしまうので、
かき混ぜながら弱火でコトコト。最後に塩コショウで味付け。
ザリガニポタージュの完成だぁ。
やさしい味です。
ザリミソ感がその色と香りに強く出ていて食欲をそそるけれど、
口に入れるとすごいほんわかしててほっとする味。
豆腐を潰して炒ったような離乳食向きな口当たり。
この一人前にザリガニ十数匹が含まれているとは微塵も感じられない。
栄養は申し分ないかもしれないけど、とても申し訳ない料理。
つーか添えてある茹でザリの方がザリらしくてうまい。
てんぷらが一番飯がほしくなるので、
量が捕れたら剥き身たっぷり掻き揚げにして天丼がいいな。
春巻流丸々揚げはどうかな〜??
そして残った殻がもったいなすぎるのでゲンコツさんに従って・・・・
軽く砕いてから、バターの塊と一緒に炒める。
殻を濾して冷やし、表面に固まったバター成分を取れば完成。
エクルヴィスバター。
口の中でサラリと溶け、
パンに塗ったらザリの風味がほんわか香ってバターだけより食欲が進む。
熱々の飯に乗せてノリと醤油かけてもスゲーイケる。
ザリガニ美味しい。
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