好きにしてくれ・・・
無防備。
庭の牛糞堆肥に忘れた頃にショベルを突っ込むと、
かつての幼虫の生き残りが蛹になっていて、
柔らかい彼らの体を一刀両断してしまい後悔することがある。
そして割れ目から滴り出てくるグチュグチュの体液を目にして、
あれ? なんかちょっとこれ・・・・美味そうじゃない?
と思ったりした経験があるのは俺だけではないはず。
ボイルド蛹。
むぅ〜・・・・。
臭うですね。 幼虫の体臭をマイルドにした様な香りが。
カブトムシは蛹に変身するための部屋を作るときに、
自分の体内の糞を全て搾り出して壁を作ると言われてますし、
この変態の段階で体の中身をドロドロにして再構築するそうなので、
匂いから幼虫を思い出して戸惑いますが幼虫とは別物と言う意識を持ってチャレンジ。
(ポンテギのつもりでいけ!)
あ、ポンテギね。
そうね。そう言われれば受け入れやすい。
感想
おお!
生で切断したときのグチュグチュした体液は熱が通ることで凝固して、
まるで極上のスクランブルエッグ。
トロトロでヂュルルルル っと吸えてしまい、
舌に強烈な甘みを感じた後にコクのある旨みが口中に広がる。
うま・・・・
と思うまもなく、幼虫のようなダイレクトな糞泥臭ではなく、
泥にトイレの芳香剤を加えたような香りが鼻に抜けていき、
口いっぱいに広がって離れなくなってしまう。
ウハァー・・・。
たまんねえぜ・・・ 肺が腐りそうだ・・・。
しばらくしてもなお自分のゲップでノックアウトしそう。
この風味さえもう少し何とかなれば、
旨みはかなり上級な味なのにもったいないねこれは。
同じ蛹でもポンテギとはまた全然違うね。
こっちは粉っぽくてカビた古本みたいな風味だしね。
メニューの部屋
TOP