ミミズ

















ミミズの成分を分析した、日本食品センターの資料を見ても、
下の表のような、分析結果が出ている・・・・・・


ミミズの分析結果

水(常圧乾燥法)分
粗たん白
粗脂肪(ソックスレー抽出法)
粗繊維
粗灰分
可溶性無害素物

ビタミンA
総加チン
ビタミンE
ビタミンB1
ビタミンB2

83.36%
9.74%
2.11%
0%
1.08%
3.71%

検出せず
92ug%
検出せず
0.25mg%
2.30mg%
from サバイバル



というわけで、ミミズは食っても問題はないどころか、
栄養価が満点らしいというサバイバルのお墨付き。



まぁミミズと一口に言ってもいろいろ種類がいるわけですが、
調理して食すにはドバミミズと呼ばれる太い奴らが好ましい。


そして太いやつらの中にも・・・・



触るとビロビロ飛び跳ねて蛇みてーな速さで逃げるやつや、



触るとギューっと縮んで動きがノロくなるタイプがいる。


ピロピロ俊敏タイプは切れやすいので、
ノロノロタイプが採れるとベスト。

俊足タイプは側溝に溜まった土や落ち葉の中によくいますが、
ノロいやつらは俊足タイプに比べると、
ある程度圧力のある地面が好きらしく、
ブロックとか木の切り株とかの下によくいる傾向です。






基本ミミズは腐った落ち葉などを食べて暮らしているので、
腹にたまった腐葉土的なものを下処理して開きにして取り出さないといけません。
と、ゲテ食のゲンコツ先生はおっしゃっておられます。

が・・・・

サトル師匠はそのまま茹でてうどんみたいに食べてました。

サトル師匠推薦メニューより


25cm近い最大サイズを・・・




ミミズの一本うどん。





次にゲンコツ先生に従って下処理してみる。


まずはミミズをおとなしくさせるため・・・



酒に入れる。



うおぉー!・・・


酒が濁るのがちょっと嫌。

しばらく暴れますが、放っておくとやがて動かなくなります。




そしたら次にキリとカッターを使用して開きにします。



開いたら中のドロと内臓をこそげとるようにして取り出す。






※注:ウナギではありません。




中身を洗浄してキッチンペーパーで水分を取り下処理完成。

こここまで手を加えるとけっこう美味そうになる。








まずは無難に刺身でしょうか?



(すいません 寄生虫とか・・・?)



知りません。





次にゲンコツ先生より

「ココまでくれば見た目はドジョウなので柳川とか良いんじゃない?」



かしこまりました先生!



ミミズの柳川鍋。






そして超豪華珍品料理定番メニューより。




下処理したミミズを丁寧にミンチ。

これで15本分。



そのままでは水っぽくてグチャグチャなので、
小麦粉、タマネギ、牛乳で湿らせたパン粉、卵黄少々、
塩、コショウを加えて形を整え焼く。



ミミズのハンバーグ。





ミミズ定食が完成です!

手間を考慮し店で出すとするならば、これで5千円はいただきたいぜ。



(ボッタクリ!)




いやマジ。てめえで料理してミソ。





感想


たんぱく質には違いありません!




刺身・・・・・

グリグリっとした歯応えでなんかちょっとドロ生臭く、
味はなんだかよくわからん。




柳川・・・・・

熱が通ることでグミグミッと歯応えが増し、
ゴボウのおかげで臭みが抑えられているも、
ミミズ自体はただの肉っぽいタンパク質が混じってる程度。
やはりなんだかわからない。



ハンバーグ・・・・

うまい。

けど・・・

要は主張しない肉なので、
味付け次第で何の肉かよくわからない、
でも肉っぽいな系の肉質料理に変身することができるのだ。
おからハンバーグとかトウフハンバーグとかより満足出来る。




だがうどんは・・・・



やはりまるまるミミズだと口に運ぶのにちょっと躊躇してしまい、
しばらく自分に催眠術をかけておもむろに口に。

一度に吸いきれず、途中で口から垂れたミミズを下目使いで見たところで、
催眠術が解けて口から再びシェラカップの中へボチャリとリターン。

一度リターンしたが最後、呪縛に取り付かれてうどんのようにすすれない。
仕方なくちょん切って口に・・・



サイズがサイズだけに・・・



すげえコシがあります!


グムッ グムッ っと噛んで味わおうとすると・・・



オエエエエエエ・・・・


中からクソ泥臭いザラザラした液が、つまりミミズの糞が口じゅうに広がって、
本体の味なんかわかわからない状況。


危なかった・・・

こんな料理を雄山に出したら殺されてしまうところだった。



ドロ出し工程をしないミミズをそのまま食べるなんて料理とは呼べない。

それはただの魚のエサ、原始人どもの糧である。




かといって、手間隙かけてまで喰うものでもない。


栄養価がどんなもんであれ、
魚が釣れる可能性が1mmでもあるならハリさして水に放り込むわ。




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