マクドナルドのハンバーガーは腐らない。
別にそんな話はどうでもよく興味ありませんでした。
どんな話があろうとも、俺はビッグマックが大好きで、
月曜日のお昼は事務所にマックのデリバリーを頼んで、
日曜日に録画されているハンターハンターを見る。
客から電話が鳴ってもイヤホンで大音量で聞こえないフリをしてシカトして過ごすのが最高に楽しかったのです。
そんなある月曜日、やはりマックデリバリーを注文したら何故かフィレオフィッシュが一個多く混じっていた。
電話をしたらそのままお召し上がりくださいとのことだったが、
こっちはビッグマック二つにダブルチーズバーガーと照り焼きを食べるつもりだったので、
ちょっとタダでも5個目はきちいぜ。まぁあとでおやつに食べるか・・・っと引き出しにしまって、
気付いて引き出しを開けたとき、時はすでに一ヶ月くらい経っていたのでした。
ごめん 忘れてた。
カンパンのようにカチコチになっているけれど、
カビは生えてなく、見た目はそのままに今にもかぶりつけそうな勢い。
しかし実際にまったくカビも生えていないこれを目にすると、
興味なかった俺でもちょっとこれっておかしくね? と思ってしまう。
いや! もしかしたらこれは未来に向け、来る食糧難に向けて、
マックが独自の研究をしているのかもしれないぞ!!!
この飽食時代に食糧が売れ残りで大量に廃棄される現状を嘆き、
それをそのまま残しても腐らず、いつでも未来のために非常食として残しておけるメニューを開発しているのだとすれば!!!
でもまぁ、その日俺はマックの注文を見送っていた・・・。
そしてその時日記にうpして、
「あと一ヶ月くらい放置して、まだ変わらない姿だったらチンして一口くらい食ってみよう。」
と書いてしまったのです。
しかし、次に出会ったときは、
その事務所を立ち退くこととなり、
引越しのために机を片づけている時で・・・
あれからすでに1年半の月日が流れていたのです。
引き出しの奥の奥にしまいこんで、
追い出されなければ、もう二度と目に入らないはずだったのに・・・。
おっす! 相変わらず!!
左が今日。 右は一年半前。
あーあ、次に目に入ったら食うと決めていたので、
とうとう食わないといけなくなってしまったな。
巨大なカンパンみたいなってしまったこやつ。
非常時じゃあるまいに、ゴキブリじゃあるまいに、
そのままガジガジ齧るってのも切ないな・・・
蒸し器で肉まんみたいに蒸す調理法とかで、
再び柔軟さを取り戻させて食すとしよう。
っていうか見た目キレイだけど、やっぱ加熱したいよな。
つーか隙間はいっぱいあるのに、
箱の中にゴキブリのウンコさえなかったのには驚きだ。
しかしなんだわな・・・。
ナゲットで腐った肉を食わされていたこともビビルけど、
逆に腐らねーってのもそれはそれで恐ろしいもんだわな。
とりあえずこのカンパンの試食を最後に、
しばらくマックを食べるのを止めることにしよう。
なんで最高のスープの後に、
こんなゴミを食わなきゃいけないのか・・・?
(男の約束だからです。)
・・・男はつらいぜ。
追い出され記念マックフィレオフィッシュワンアンドハーフイヤー試食会。
購入から一ヵ月後に発見したときからほぼ変わらない勇姿だが、
引き出しの開け閉めによる衝撃だろうか、
下敷きのパンと内部のフィッシュフライにヒビが入っている。
とりあえず柔軟さを取り戻させるために30分蒸してみた。
乾パンみたいにカチンコチンだったけど、
ようやく指で押して凹むくらいまでは柔らかさが戻った。
感想
どれどれ・・・・
・・・・
・・・・
オエエエエエエエエ!!!!
マッジーイイイイ!!!!!
なんだぁーこりゃぁああ???
ロウソクみてーな香りがすんぞ!?
パンはあれほど蒸したというのに、
まだしけったせんべい程度のカスカスさが残っているものの、
まぁなんとか飲み込む事は可能。
しかしフィッシュフライの部分。
いわゆる30円で売っているトンカツの衣の駄菓子の、
5倍くらいの硬さで噛み切るのもキツイレベルで、
間違いなくロウソク臭はこのフライから匂っている。
衣か揚げたときの油が劣化して匂ってんだろうな。
ウハァー!
まじなんか病気になりそうな香りがすんぜ・・・・
いい非常食になるかと思ったがダメだなこりゃ。
標本だよ標本。
マックはメニューの写真と本物に差がありすぎる という意見も少なくないけど、
本物を乾燥させてディスプレイにして置いておけば良いと思うよ。
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