仏跳牆ファッテューチョン 材料調達編





山岡推薦の究極のメニューの一つ。







仏跳牆


仏とはこの場合僧侶を意味します。
牆は塀とか垣根のこと・・・・
修行中の坊さんもこの匂いをかぐとたまらなくなって
塀をも飛び越えてやってくるという意味です。 by山岡@鼻血ブー


なので 「ぶっとびスープ」とか、
英語では 「BUDDHA JUMPS OVER THE WALL」だって。

wikiさんによれば昔の高級ファッテューチョンは材料にこだわりすぎた為、
今でいえば5000万円〜1億8000万円くらいしたんだとかまじかよおい?


(たぶん禁断の胎児の干物とかを使用していたんだな。)


なるほど! さすが中国四千年。






今回はなるべく美味しんぼに準じて作るようにしようと思いますが・・・


主な材料


 干したアワビ、干した貝柱、なまこ、魚の浮き袋、
 椎茸、サンショウウオ、吉林省の鹿の尾・・・・



朝鮮人参、クコの実、それにハクビシン・・・・



そしてウコッケイ とのことです。


マルチハンターを名乗るからには、
出来る限りは自分で材料を調達したいものだよね。

というわけで、いささかマルチハンター風になるのは勘弁してもらうね。

吉林省の鹿の尾だと?  ナメんなバーカ。





材料入手と下準備



ハクビシン

狩猟で捕獲した固体を使用。


絵では皮付で処理しているようなので、
熱湯にくぐらせて毛をむしって同じようにしてあります。


ウコッケイ

家で飼育している卵製造機が運よくウコッケイでして、
そのうちの穀潰しのポンコツを一台、
熟成を考慮して調理の一日二日前に処分することに。






ここから先は絵を見るとすべて乾物のようなので、
調達してからさらに一手間かけて干物にしてあげます。

何故新鮮な生のまま使用せずに干物にするのかについては、
美味しんぼ 10巻第9話 「乾物の滋味」、 40巻第6話 「生モノ干しモノ」、
あたりを読んでみてくださいな。

要するにナマより旨みが増すってことで、
ファッテューチョンは乾物主体でそれを狙ってるということでしょうかね。

なお中国では乾物を「乾貨」とも言うそうですよ。



椎茸

家で育ててる椎茸。

を干しシイタケにしたものがあるのでこれを流用。



クコ

房総の海辺に結構自生していて、
夏の終わり頃から探すといっぱい実っている。



以前摘んでドライフルーツにしたものがあるのでこれを流用。



鹿の尾

わたくしの猟場には、まだ鹿は定住していないので・・・・



房総産キョンの尾でいいだろう。
もともと中国原産種だしな。

ただしキョンは狩猟鳥獣ではありませんので、
誰かがロードキルで轢き殺してくれるのを気長に待ち・・・・



カッターで尻尾だけチョン切ってテイクアウト。



湯にくぐらせて毛抜き処理後に干し肉にしてあります。




魚の浮き袋

俺の十八番、ブラックバス。

の浮き袋を使おうと思ったのですが・・・・


 
ブラックバスは他の魚に比べて浮き袋が大変薄く、
35cmクラスのブラックバスでさえこの程度のもの。
20cmクラスでは取り出し扱うことさえ難しい。



これで4匹分だ・・・。



あまりにも少なすぎる!



そこで袋つながりで胃袋も代用することに。



切り開いて中身を出し、丁寧に塩揉みしてして粘液を取り去り干物に。

10匹分。




干しアワビ、干し貝柱

釣りのついでの磯遊びではアワビが捕れなかったので、代わりにトコブシ。



貝柱はホタテが採れませんでしたので、
代わりにカサガイとヒザラガイを代用。



ヒザラガイは中心部だけを切り出し、
それぞれ軽く蒸して殻を外して干物に。



干しなまこ

タイドプールに取り残されていたもの。



赤、青・・・・だと思う。

え? 密漁?? これくらい勘弁してよ。



こちらのサイト様を参考にそれぞれ腹に切れ目を入れて、指を突っ込んで腸を出し、
黒色を鮮やかにするために鉄釘を入れて茹でてから、流水でぬめりをよく洗い・・・・



3週間ほどかけて干しなまこに。




サンショウウオ

野良仕事中に捕獲したもの。



をラップでくるんで冷凍殺処分してから干物に。

生きたまま干物にしようとすると、
ヌメった粘液を放出してしぶとく生き延びるよ。




朝鮮人参

残念ながらこれだけは近所で採れないし、
何かで代用というわけにもいかない重要な一品のような気がしますので、
取引先の韓国人からもらったものを使用することに。

買うと結構なお値段するんでございますのことよ。



名水
安い仏跳壇は肉の切れ端やシイタケぐらいを、
ガラスープやブイヨンの素等と一緒に煮込むそうですが、
今回はハクビシンやウコッケイ丸々が材料に含まれておりますので、
そんな邪道なことをせず、純粋に水だけで十分だと思います。

といっても家の井戸水では能がありませんので、
調理の日の朝早くに近くの名水百選の一つを汲みに行くことにします。






さて、仏跳牆はこれらの材料をこんな壺に入れて蒸すそうです。

日本人らしく梅干しのカメなんかどうかとも思いましたが、
料理に華は大切ですよね?

ウメガメに味噌汁入れて出されたら食欲失せるってモンです。




これでどう?

これは古く由緒ある明代の一品で、
売れば間違いなく数百万円する我が家の家宝なんですがね。



(嘘つくなタコ。)



ええ、 じつは・・・

一万円ほどで仏跳牆専用のカッチョイイ壺が売っておりまして、
ポイントを併用して早速購入したのですが、
しばらくお菓子入れに使っていたら床に落として大破・・・・。

仕方なくネトオクで1000円の壺を買いなおした次第です。



(やっすー・・・骨壷だったりして?)



よせよこら。




目張り用の紙

蒸す際に壺の隙間を塞ぐ必要があり、
仏跳牆専用の紙が市販されておりましたが100枚で5000円もしやがります!



程よく蒸気を通すということでクッキングシートで代用してみることに。



貼るときは卵の白身で貼り付ければいいだろう。

卵は飼育しているウコッケイの卵を使用するぜ!


(そんなところは市販の卵でも良いだろうが?)


いやだめだね。




そして最後にこのサイズのものを蒸す場所・・・・

もちろん通常の蒸し器では壺は収まりませんうえに、
業務用は値段が高すぎてお話になりません。


なら五右衛門風呂で!   とも思ったのですが・・・・





大豆を煮る用の釜がありましたので・・・・



即席の蒸し器を作ってみました。


(また無駄に凝ってるな〜?
 仕事は平気で手を抜くくせに。)


だって趣味だもん。



よーし。これで必要なものが揃ったぜ。

いよいよ調理編に突入だー!




仏跳壇(調理編))



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