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会社に行く途中・・・・


道脇にイタチのような物が転がっており、
スピードを緩めて確認するとリスだった。

「おおー　もって帰りてー・・・・」


イノシシで冷蔵庫満タンだけど、
このサイズならすぐに食べれるしな・・・。

しかしこれから会社へ行かねばならないうえに、
写真を撮る暇もないくらい電車の時間がギリギリ、
おまけに車に乗せておいて帰ってくるまでに匂いが染み付いても嫌なので、
悔やみつつもそのまま置き去りにして駐車場へ。

そして駅へと急ぎ改札をくぐろうとポケットに手を伸ばしたところで、
定期入れを忘れていたことに気付く。

やっちまったぜ・・・

現金なんか持たずパスモのチャージでやってるから、
切符すら買えねーじゃねーか・・・。


いや、逆にこれはラッキーだ。

定期を取りに行くついでにリスが拾える！

しかも次の電車は一時間後だし、
皮も剥いて肉にしておけるんじゃねーの？


さっそく拾ってゴーホーム！




リスはリスでも何リスだ？



まぁいいや　いただき！



調べてみるとニホンリスらしい。



そしてニホンリスは狩猟鳥獣ではありません。

かつては狩猟鳥獣だったらしいけど。



（それって持ち去ってもいいの？？）



ね。俺も疑問に思った。

イノシシとかってよく持ち帰る話は聞くし、
それでお縄になったという話は聞かないよね。

だから狩猟鳥獣ならいいんじゃねえの？



（でも狩猟鳥獣じゃないんでしょ？
　そう言えばキョンも狩猟鳥獣じゃないよね？）



だよね。

でもあれは有害駆除で殺されてんじゃん？

邪魔だ迷惑だって殺されてる奴らが轢かれて死んでて、
それを持ち帰ったからって文句言われたくねえよな。



（一理あるな。でもニホンリスは駆除対象でもないんだろ？）



わかったちょっと調べる。

で、調べてみると・・・・


カモシカのような「天然記念物」だったら、死体であっても一応文化庁に連絡、
その後は指示によるようで。

イリオモテヤマネコのような種の保存法に指定される「希少種」だったら、
死体であっても基本的に採取や所持、売買はだめなようですね。


そしてニホンリスは上記二つに当てはまらず、
しかし県単位で「絶滅危惧種」とされているようで、
千葉ではカテゴリーＣ（要保護生物）となっておりますが、
現在狩猟鳥獣に指定されている日本アナグマもカテゴリーＣということになっているし、
そもそも生きてるならともかく、すでに死んでいるので保護もくそもないよね　って感じでしょうか。



というわけで、狩猟鳥獣ではありませんがニホンリスは持ち帰りセーフのようです。


た・ぶ・ん。






スゲー可愛いんだけど。

ツンとした耳毛がいいね。



尻尾もフッサフサだし。

でもなんか意外にマッチョ・・・




しかも爪がすげーな。



下半身の辺りに衝撃が加えられたらしい。

内臓が破裂して飛び出ている。



しかしロードキルものとは思えないほど毛皮が完璧に近い。
これはなめせそうだ。



よく口に木の実を詰め込んで頬袋っつって膨らましてるけど・・・

特にそういうものは見当たらないし、
普通に人間が頬を膨らますように貯め込んでんだろか。

つーか歯がスゲートンガトンガ。

ちょっと力入れると刺さりそうなくらい。



そして・・・・




チンコと金玉がすごく立派。

可愛いリスがこんな一物を持っていただなんて・・・



さてと・・・






もう会社休むか。







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