マルチハンティング
露出計&実践



さてと、写真は絞りとシャッタースピードの関係を、
適正露出になるように調整すればいいというのはわかりました。

しかし・・・


じゃぁ例えば絞りがF8だったらシャッタースピードどれくらいに設定すればいいの?
逆にシャッタースピードを1/250にしたら絞りはいくつにすればいいの?


という疑問が出てきます。





たとえば絞りを目いっぱい開いて光をいっぱい取り込めば、
速いシャッタースピードに設定することは可能ですが、
光がさんさんと照る正午と日もくれた夕方ではそもそもの光の量が違います。

ちょっと意味が違いますけれど光の圧力が違うというか、
正午に絞り開放で1/4000秒で適正露出が得られたからといって、
夕方もそれで適正露出になるというわけではありません。

もしかしたら1/250秒、あるいは1/60秒という長い時間シャッターを開かないとならないかもしれません。

プロならば感覚でわかってしまうらしいのですが、私には意味不明です。

そんな私は露出計とよばれる器械に判断を任せます。




露出計。

カメラにもよるのでしょうが内蔵されているものもあります。
私のカメラも内蔵タイプのものです。



例えばこれ。

私のカメラのファインダーを覗いた時の写真なのですが、
右の方で何か赤く光っています。



これが私のカメラについている露出計です。
適正なシャッタースピードを表示して、露出を教えてくれます。

4000は本来点滅していて、60は点灯しています。

点滅している4000が任意で設定しているシャッタースピード、
点灯している60がその時に適正なシャッタースピードです。
この時、設定している絞りは、いっぱい絞った状態です。
レンズ記載の数値で言えばF16でした。



実際に撮影するとして考えていきましょう。




絞り優先撮影


例えば花を撮りたい場合に背景をぼかすかどうかピントについて考えます。

ピントに集中したいために、まず絞りを設定しようと考えました。

ピントを浅くしたければ絞りを開いてあげて、一度に取り入れる光の量を多くします。
逆に、深くしたければ絞りを絞ってあげます。

ところでこのとき、
どれくらい開いたらどのくらいバックがボケるんだろう?
どのくらい絞ったら、どこまでピントが合うんだろう?
という疑問が出てきますよね?




これは、カメラに絞り確認ボタンと呼ばれるものがついていて、
ファインダーを覗きながらこれを押すと、
撮影後のボケ具合やピントの合い具合が判断できますのでご心配なく。



これ押して確認しながら、思い通りのピントになる絞りに合わせたとします(仮にF8とします)

これで蛇口のひねり具合が決まりました。
これはもうぜったいに譲れません。

しかし・・・水を流せばいい時間が俺にはわからんぞ。

一体どのくらいの時間でシャッターを切ったら(蛇口をあけ続けたら)バケツが満タンになるんでべそ?
とりあえず今はシャッターのボタンは1/4000秒に合わせているけど・・・


露出計に聞いてみましょう。



露出計は言いました。

今お前は4000分の1秒に設定しているけど、
その絞り具合(蛇口の開き具合)なら満タンにするには125分の1秒必要だよと。



なるほど。

蛇口のひねり具合は譲れないのだから、
開いている時間を合わせれば良いわけですね。




これで、私の決めた蛇口の開き具合と、
露出計の言っている蛇口の開け時間が、
このとき必要なバケツの容量が満タンになるベストの組み合わせになったわけで、
このままシャッターボタンを押せばピントを重視した適正露出な写真が撮れるわけです。

これが絞り優先撮影。


ただし、気をつけなければいけないのは、
ピントの合う範囲を深くしようとして絞りを絞ったとします。

一度に取り込まれる光の量が少ないため、
露出計は、シャッタースピードを遅くするように指示してくれます。



さてどうなるでしょう?




仮に露出計の指示してきたシャッタースピードが、
物体の動きについていけないくらい遅かった場合、
風が吹いてものが動いたり、人が動いたら、
上の映像のように流動的に写ってしまうのです。

また、撮影の対象が動かずとも、
指示されたシャッタースピードが60分の1とか1/30とか1/2等となると、
手の微妙なブレさえも、大きなブレとなって写真に影響してまうので、
このような場合や、もしくは流動的にものをとらえようとして、
任意でシャッタースピードを遅くする場合も、
三脚は必須 となることを覚えておきましょう。





シャッター優先撮影



っと、そのまえに・・・・


ぶっちゃけると俺はユリとか景色の撮影がメインで、
シャッター優先撮影はまったくしたことありませんので、
被写体がこれくらいのスピードの場合にはこんくらいのシャッタースピードがいい とかの判断はできません。





というわけで例えばの話、
そこそこ高速の動きをする動物がいたからとりあえずシャッター速度を1/1000秒に設定しました。

そのときにシャッターボタンを反押しすると・・・・



露出計はその時必要なシャッタースピードは60分の1だといっています。
ちなみに、このときの絞りはとりあえず一番絞った状態(F16)になっていました。


考え方を変えてみましょう。

とあるバケツを1000分の一秒で満タンにしたい。
でも、バケツの大きさを知っている露出計は満タンにするには60分の1秒掛かるといっています。
ちなみに、蛇口はあまり開かれていないので、出ている水量はチロチロチロっと少ない状態でした。

でも、こっちとしては1000分の1秒はどうしても譲れない。


じゃあどうしたらよいか?

簡単ジャン。
蛇口をいっぱい開いて、一度に大量の水を出せばいいんだね。
試しに蛇口の絞りをもう少し開いてみよう。




いっぱい絞っていた絞り(F16)を(F5.6)まで開いてみました。



すると露出計は教えてくれます。

それだとシャッタースピードは500分の一秒必要だね。
もう一段絞りを開放しとけよと。



というわけでもう一段絞りを開放しF4にすると、
自分の思っている1000分の一秒と露出計の求める値が一致し、
水は少なくもなく、溢れもしない、まさに適正になったわけです。


これがシャッタースピード優先撮影。

俺はほとんどやりません。


走ってる車を止まったように撮るにはシャッタースピードは???分の1秒とか、
飛んでる鳥なら???分の1秒だとか、
みんないろいろ試し撮りして俺に教えてくれよ。


とまぁこんな感じで、シャッタースピードを先に決めるか、絞りを先に決めるかしてから、
そのときのバケツの容量を知っている露出計に質問して、
溜まり度合いを判断してもらってバケツをタプタプ状態にしてやればよいのです。


なんとなくわかったかなぁ〜?


オート一眼レフカメラであれば、
シャッター優先モード、絞り優先モード という機能があるらしく、
シャッタースピードを任意で設定すれば自動で絞りを合わせてくれたり、
絞りを任意で設定すれば自動でシャッタースピードを設定してくれるらしいです。
楽ですね〜・・・・


羨ましいぜこのやろーめ。



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