五右衛門風呂


ここ、引っ越してきた家には五右衛門風呂がありました。
五右衛門風呂っていうのは、昔の盗賊、石川五右衛門が釜茹でにされた
というところからきているらしいですが。。。

この家は築140年以上との事ですが、
このお風呂は昭和に入ってから作ったらしい。


もう何十年も使用していなかったとの事でしたが、
使えるなら使おう!
ということで、左官屋さんにかまどと一緒に手入れしてもらって使用しています。

他にも普通のお風呂があるのですが、最近はもっぱら五右衛門風呂です。
だって燃料薪だからタダなんだもん。



これがお風呂です。



水のかかる部分はタイル張りですが、それ以外は木です。

・・・なんていうか、時代の分かれ目を感じる雰囲気。

昔は井戸から水を汲んで来ていたとの事です。


でも今は蛇口があります。
水源は井戸です。



これが風呂釜です。
あんまり釜っぽく見えませんが、ちゃんとした釜なんです。



火を焚いてるときは周りがあっつくなり、直接触れていると火傷をしてしまうので、
下にはそれを防ぐための板が入っています。
昔は下駄を履いて入浴したとか・・・。

これは材質は何だろう。
鉄でもなく、プラスチックでもないような・・・、そんな感じです。


さて・・・・・入りましょうか。



水をいれま〜す。



沸かしま〜す。
ご飯を炊いた後の残り火を移して、そのまま焚きます。
寒くなってくると、かまど、お風呂、薪ストーブがフル回転。

そうですね〜・・・・だいたい30分くらいで入れるくらいになるでしょうか。

体を洗うためにお風呂の沸いたお湯を使用するので(シャワーは無いし蛇口から出るのは水だから)、
ドンドンなくなっていきます。

だからあつ〜く沸かして、水でジャンジャンうめながら使用するのです。
水道代を気にせず流しっぱなしにできるのは、やはり井戸水だからこそ。

雨が降ったときなどは、水が茶色っぽいときもありますが・・・・
気にしません。 僕はそのまま飲んでるから。
家族は濁ってるときは市販のミネラルウォーター飲んでますが、
僕の考えは、茶色いって事は土が混ざってるって事だから、ミネラルいっぱい!
(いいのかこんなんで・・・?)


さて、気をつけないといけないのは、真冬です。

真冬に火を焚きっぱなしで忘れてしまうと
お湯はグツグツになってしまいます。

その場合、水でうめてもうめても、まったくぬるくなりません。

外気温は寒く、お湯は熱すぎて触れなく、蛇口から出るは水。
往生します。



最高だみゃ〜!!!!

ジンワァ〜っと温まって、
火の焚けるパチパチっという音が聞こえて、
茹でられてるという雰囲気がたまりませ〜ン!!

木の香りが・・・・。。。

背中と足の裏をね、 釜に直でくっつけるとジワジワジワっとして最高!
火が強いときは火傷します。



これ!!!
これですってば!!!!!!

THE 酔っ払い。

中から外から
ポカポカポカ・・・

あ〜 もう、このまま死なせてくれ。


っていうか死ぬかもしれません。
この入浴しながらのお酒は、実は結構自殺行為らしいですから、
心臓の弱い方とかやめたほうがよいですよ。
でも気分良いよ。



もちろん、入浴している人が常に王様です。

「薪たんな〜い!!! もっとくべて〜!!!」

・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

熱くなってきた、
熱くなってきた!



もぅ、ガマンできない!!!!



茹でダコ一丁できあがり。



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